特別機動捜査隊（映画） | メタボの気まぐれ

1961年、テレビ朝日にて放映された刑事ドラマ
「特別機動捜査隊」がその人気により1963年
東映が映画化したのが「特別機動捜査隊」である。

雨の夜、日暮里の陸橋から若い女が飛び込んだ。
駈けつけた父親・細田武（河野秋武）の姿が
哀れをさそった。

数日後、太陽テレビのエレベーター内で
新進俳優・滝竜二の殺人事件が起り
特捜隊・秋山班は現場に直行した。

台本“七人の浪人”の関係者が調べられ
秋山警部補（安部徹）は滝の住居を家宅捜査し
そこで足の不自由な妹・純子（中原ひとみ）も
全く心当りはないという。

そこへ「週刊東都」の編集長・細田と
中野記者（曽根晴美）が来て滝の追悼号を出したいと
申し出るが純子はきっぱりと断った。
倉本部長刑事（織本順吉）たちは滝が抜擢されるまで
主役を演っていた山辺武彦という俳優について
重要な訊き込みを得た。

彼が番組を下ろされる前夜、喧嘩をして右腕に

特捜隊はベッドの下で死んでいる山辺を発見した。

一方、滝の死体から発見された糸屑の線で
洋服店を捜索した結果、新しく茨興行の赤沼の名が浮上
秋山は赤沼の部屋で袖口にシミのついた洋服を発見した。

新聞が赤沼の全国指名手配を報じている頃、

地下室への通路で週刊東都のネーム入り鉛筆を発見、
秋山は地下室へ踏み込み脅かされている中野を救出し
彼の話から赤沼が貨物船に居ることが判った。

早速、井上刑事（南廣）土屋刑事（亀石征一郎）
小松刑事（千葉真一）らに連絡、
貨物船上で刑事達と一味の銃撃戦が展開された。

そこで特捜隊は意外な人物を見かけたのだ。
事件の真相は・・・

この映画は事件の発生描写が細かく描かれており
後の「特捜最前線」「はぐれ刑事純情派」などに
引き継がれている。

また当時の警視総監が本作のファンであった事から
“機動捜査隊”が警視庁及び警察本部に
実際に設置される切っ掛けとなり
現在、全国警察に49隊の機動捜査隊が設けられている。