冒険者カミカゼ | メタボの気まぐれ

世代交代

政界、スポーツ界において世代交代が
盛んに行われている中、
1981年、アクション映画界でも世代交代があった。

千葉真一が1970年、世界で通用するアクションスター
スタントマンを育成、輩出する為に
ジャパン・アクション・クラブを設立。

創設10年目となった80年代に、当時若手だった
真田広之がアクション俳優として育ってきた為
千葉はアクション・青春・冒険映画を提案。

元オリンピック体操選手で東西大学職員の
神風大介（千葉真一）は女性ジョッキーを目指す
金城ケイ（秋吉久美子）と偶然に知り合った。

二人はバッチリお酒落をして大金持ち紳士と令嬢風に
豪華なディナーを取るが腹の中では
お互いに相手の金を計算しているから情けない。

東西大学医学部学生、星野明（真田広之）は
体操部所属だが鉄棒の練習をしている最中に
除籍通知を受けていしまった。
それは不正入学が露見したのが理由だった。

明は仲間のグループと不正入学金強奪を計画。

愛人・みどり（あべ静江）の後輩の海野（尾藤イサオ）と
入学金を狙うと心に決めた。

二組の冒険者たちが狙う現金輸送車が東西大学を出発。
大介たちのグループは運転席に蜂を放し
七億円強奪に成功した。

あまりの嬉しさにみどりは工房の赤字を埋める為
堂島興業に借りた五千万円を
ソックリ現金で返すと電話をしてしまった。

ヤクザの直感で何かを感じた堂島（岡田英次）は
工房を若い者にみどりを襲わせた。

海野とみどりは射殺されたが
大介は幸運にも酔って寝てた為に命拾いしたが
金は奪われてしまった。

一足遅れて駆けつけた明とケイに助けられた大介は
二人に海辺にある堂島の別荘を狙おうと誘う。

三人はカプセルに入れられて海中に沈められた
現金を取り返すが敵にケイを人質に取られてしまう。

果たして大介と明はケイを救出する事に成功するか？

この映画は空手の達人や刑事、ヤクザ、忍者など
演じてきた千葉に東映が好きな映画を作って言いと許可し
千葉は迷わずフランス映画「冒険者たち」をオマージュし
アメリカ映画「明日に向って撃て!」「スケアクロウ」の
テイストを加えた企画を提出した。

千葉はアラン・ドロンが扮した若者を千葉自身が演じ
リノ・ヴァンチュラが扮した壮年を
年輩の俳優に演じてもらう事で
本作を映画化したいと長年暖めていた構想だった。