デビルマン（原作版） | メタボの気まぐれ

変身ヒーローもの企画として
1972年に週刊少年マガジンに連載された
永井豪の「悪魔をヒーローとした作品」が
漫画版「デビルマン」である。

不動明は居候先の牧村家の娘、美樹と
仲良く学校に通う大人しい少年であったが
ある日親友の飛鳥了から、
地球の先住人類「デーモン（悪魔）」が復活し
人類を奪い返そうとしている事を知らされる。

戦わなくては人類に勝ち目はないと
デーモンと合体する話を持ちかけてくる。

人間の正義の心がまされば悪魔に心を
支配される事はなく、
明は悪魔の力と人間の心を持つ
デビルマンとなる事に成功する。

デーモンたちは人類すべてに宣戦布告し
総攻撃を仕掛けてくる。

だが、無数の悪魔が人間になりすましている為、
政府は悪魔狩りを決行し、罪のない人々が殺され

牧村家が悪魔特捜隊による拷問で惨殺され

最後の希望だった恋人も奪われ、人間に失望した明は
デビルマン軍団を率い、地上の覇権を賭け
サタン率いるデーモン軍団との決戦を決意する。

本作はテレビアニメと連動した企画であった為、
テレビアニメの終了に伴い、漫画では

連載期間を残り2ヵ月半と制限されてしまった。

その関係上、強さを象徴するデビルマンの
最後のヒーローらしい大活躍が削られ、
ヒロインである美樹の護衛も描写しきれない事などから、
話を収束させるために美樹を殺すと言う選択に至った。

この強烈なストーリーは「新世紀エヴァンゲリオン」の
庵野秀明に影響を与えている。