7月18日(火)新宿プラザ劇場にて
諜報活動は、冷戦が終わってから、ますます重要になりました。相手が国から テロリスト へ移ったからです。存在が明かな国家と違って、テロリストはある意味、神出鬼没。その行動を把握するのは、容易ではありません。
9,11同時多発テロは、CIAがもう少し有能で、予算があったら、あるいは未然に防げたかもしれない、といわれました。もうひとつ、 指導者の危機意識 、というか危機管理能力も、大いに関係するでしょう。
ビンラーディンによるテロ活動は、ある程度、予測されていたようです。しかし、政府は有効な対策を実施できませんでした。危機意識の欠如と、 世界最強の国 が攻撃されるわけがない、という奢りがあったからです。
航空機が貿易センタービルに突っ込んだとき、 ブッシュ大統領 はフロリダの小学校にいました。第一報に接しても、適切な指示を出せず、小学生たちと「わたしの山羊さん」を読んでいた、ということです。(マイケル・ムーア監督 「華氏911」 による)指導者の能力が、あの悲劇を誘発した、といえるかもしれません。
同じような不安は、 無為無策 な小泉首相をいただいている日本にもあります。自衛隊がサモアに派遣されたとき「どこが安全でどこが危険か、この私にわかるわけがない」と放言しました。一国の首相の発言とは思えません。国民の生命と財産を守るという国家の 基本理念 が、この人には欠けているのです。
トム・クルーズ主演の人気シリーズ第3弾。監督・脚本=J.J.エイブラムズ。出演=トム・クルーズ、ヴィング・レイムス、ローレンス・フィッシュバーン、ケリー・ラッセル、フィリップ・シーモア・ホフマン、ミシェル・モナハン、マギー・Qほか。
この映画、明らかに9,11の影響を受けています。国家の危機とか、テロの脅威といった 生々しい題材 は避け、よくわからない死の商人まがいを悪役に仕立てました。死闘の原因となる「ラビット・フット」なるものも、正体不明。
要するに、話の核となる部分はあえて 曖昧 にしてあります。動機も、拉致された教え子のエージェントを救うとか、誘拐された新妻を助けるとか、個人的なものに 卑小化 されていました。これも勘ぐれば、 政治的配慮 のせいではないでしょうか。
トム・クルーズの ワンマン映画 ですが、今回はチームの一員として行動します。ハイテクを駆使した作戦は不可能を可能にしますが、あまりスムーズに運ぶので、突っ込みたくなる人もいるでしょう。
プロの集団らしからぬ行為もあります。犯人を護送する飛行機の中で、切れたイーサンを止めるシーン。ここで名前を叫んだために、正体が知れ、ジュリアン( ミシェル・モナハン )が誘拐される羽目になったのです。プロ失格でしょう。
ジュン・ウー監督 新機軸 を出しています。いやアクションも、大金をかけてだけあって、見どころは満載。
細かい矛盾点に目をつむれば、 第1級の娯楽作品
に仕上がっています。走る走るトム・クルーズも頑張っていますが、悪役に扮する フィリップ・シーモア・ホフマン
が不気味。「マトリックス」の ローレンス・フィッシュバーン
は、見せ場がありませんでした。
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