歴史に題材を採った小説や映画には、史実に忠実なものと、想像力を駆使して大いなる 歴史離れ を試みた作品の2傾向があるようです。
前者は比較的現代に近い歴史を題材にする場合に多い、といえるでしょう。後者は中世から古代、あるいは世紀以前を扱った作品に目立ちます。
制作=2007年 アメリカ映画 ワーナーブラザース配給 117分。監督・脚本=ザック・スナイダー。原作・総指揮=フランク・ミラー、リン・バリー。出演=ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディ、ドミニク・ウェストほか
本作は後者に属するでしょう。紀元前480年ごろに起きた ギリシャ連合VSペルシャ の戦争。スパルタの重装歩兵300名をはじめとした5000人余りのギリシャ連合軍と、総勢200万人という大軍を動員したペルシャ軍とがテルモピュライという地で激突しました。
数の差は歴然です。はじめから勝敗は明らかでしたが、圧倒的少数のギリシャ連合軍は3日間も持ちこたえ、その強さでペルシャ軍を苦しめることになりました。これが世に言う、 テルモピュライの戦い です。
この史実を、スパルタ軍300名VSペルシャ軍100万名として実写映画化したのが本作。映画はまずあの有名な スパルタ教育 からはじまります。"7歳で母親と決別"、"空腹なら盗め"、"成人するには狼を倒せ"、"絶対に退却、降伏するな"といったものです。
スパルタ教育の結果、歴史上類を見ない最強の軍団が誕生しました。7歳の子供から少年へ、そして王になるまで、それぞれ年代の俳優が主人公に扮するのですが、これが 同一人物が成長 していくような錯覚を覚えるほどそっくりなのです。
実に凛々しい、男の中の男でした。史実では重装備なはずのスパルタ軍の300人。映画ではほとんど裸です。兜と盾と槍と剣。むき出しの上半身は、 逆三角形の筋肉マン 。筋肉フェチの人は必見でしょう。
裸のスパルタ軍に対し、ペルシア軍は多彩です。 半獣人間や怪しげな忍者軍団 が出てくるのは、いかにもフランク・ミラー原作らしいところ。ペルシア王が乗るでっかい馬車は、栄華に驕る大国の象徴でしょうか。
戦闘シーンはかなり残酷ですが、不思議に不快感はありません。 一種の様式美に統一されている からでしょう。娯楽に徹した歴史離れの大作として、出来れば大きな画面で見ることをお薦めします。
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