厨房を舞台にした映画は何本か見ています。本作はその中でも上質の作品であることは間違いありません。
何よりも評価できるのは、 調理のシーンにごまかしがない ことでしょう。食材はもとより、包丁、フライパンさばき、出来上がった料理までもきっちりと撮っています。
制作=2007年 アメリカ映画 104分。監督=スコット・ヒックス。出演=キャサリン=ゼタ・ジョーンズ、アーロン・エッカード、アビゲイル・ブレスリン、パトリシア・クラークソンほか
ニューヨークの人気レストランで料理長を務めるケイト( キャサリン=ゼタ・ジョーンズ )は完全主義者。仕事に対する情熱は人一倍。厨房では料理人たちを取り仕切り、目が回るような忙しさの中、正確に、完璧に、すべての料理を仕上げていきます。
客のクレームにも屈しません。あくまでも自分の調理が正しいと主張します。オーナーも一目おくシェフですが、なぜかセラピーを受けています。名声と賞賛に囲まれていますが、私生活に問題があるのでしょうか。
シェフとしては一流のケイト。姉が交通事故で亡くなり一人娘のポーラ( アビゲイル・ブレスリン )を引き取って育てることになりました。子育ては未経験で、姪っ子とは心が通いません。腕によりをかけた料理にもそっぽを向かれます。
これに陽気でオペラ好きの新入り副シェフ、ニック( アーロン・エッカード )が加わり、ハートウォーミングなストーリーが進行します。型通りの展開ですが、切なさが伝わってきてホロリとしてしまいました。
ヒロインはやや老けましたが、一種のキャリア・ウーマンを好演。B級俳優のアーロン・エッカードもいい味を出しています。子役の女の子はダコダ・ファニングに雰囲気が似ていました。名子役はこういうタイプに多いのでしょうか。
ワインや料理は美味しそうで、飲みたくなったり食べたくなったりします。特にナポリタン風パスタには若き日を思い出しました。小生がヤングの頃は、スパは ナポリタンとミートソース しかなかったのです。
ラストも予定調和ながらホット胸を撫で下ろしました。管理人には縁のない幸せですが、他人がそうなることにはなんの抵抗も羨望もありません。行き詰まった恋人同士で鑑賞すれば、得るものがあるのではないでしょうか。
DVD「誘拐の掟」 2016年05月28日
DVDスターウォーズ6「ジェダイの帰還」 2016年01月06日
スターウォーズ5「帝国の逆襲」 2016年01月05日
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