不良中年・天国と地獄

不良中年・天国と地獄

2011年09月18日
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カテゴリ: テレビ


出演=玉木宏、中谷美紀、小林薫、西村雅彦、大杉漣、榎木孝明、佐々木蔵之介、加藤あい、小林稔侍、橋爪功、米倉斉加年ほか。ゲスト出演=今井雅之、デビット伊東、かとうかず子、烏丸せつこ、六平直政、山本學、江波杏子ほか。

当初は2011年3月12日・13日放送予定でしたが、東日本大震災発生を受け延期。視聴率は第一夜16.6%、第二夜13.1%。

1974年に松竹で映画化され、テレビでは5回目のドラマ化となります。清張作品の中では、もっとも映像化されている作品でしょう。ストーリー、内容についてはお馴染みなので、省略します。

今回は刑事・吉村の視点で描かれています。ナレーションは三上博史。時代は昭和35年、いわゆる60年安保の年に設定されています。しかし、革命前夜を思わせたあの時代の雰囲気はまったく反映されていません。風俗的にも、時代色が薄いと感じました。

映画と比較しながら見たのは、当然でしょう。そのくらい、松竹映画の印象が強かったのです。野村芳太郎の演出はオーソドックスで、時には退屈することもありましたが、ラスト30分の感動は圧倒的でした。

テレビドラマに、あの感動を求めるのは無理でしょう。特に今回のドラマは、情に訴える部分を強調しています。刑事と犯人を同じような境遇に育った若者に設定して、犯行を解明しようとした試みは、はっきり言って失敗でした。若い人には、たぶん理解出来なかったのでは。

キャストもテレビ的で、わが偏見のせいでしょうか、全体に軽い印象でした。原作の社会性を削ぎ落とし、人情劇に堕落させたのはいただけません。推理劇としても、客観性がありません。2夜連続放送という大作ですが、中味が伴わない作品になったのは残念なところです。

原作にないオリジナル人物として、女新聞記者が出てきます。中谷美紀が好演していますが、新しい女としても、事件との関わりかたも中途半端でした。この時代、結婚は女にとって人生の最終目標だったはずです。



2009年は清張生誕100周年として、映画では広末涼子の「ゼロの焦点」テレビでは「顔」「霧の旗」「書道教授」などが映像化されました。谷原章介の「顔」を除いては、いずれも出来はよくなかったです。

近年の清張作品のドラマでは、テレビ朝日開局50周年記念として制作されたビートたけし主演の「点と線」が傑作でした。あれを越える作品は、望めないのでしょうか。





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最終更新日  2011年09月18日 13時17分28秒 コメント(2) | コメントを書く
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