煮すぎたうどん

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2008年02月04日
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カテゴリ: 本・漫画    
私は人の話を聴かないヤツです。


沈黙がイヤだから、相手を楽しませたいからって気持ちもあるけど、
結局は自己満足なおしゃべりなんですよね。

最近、子供時代に読んだ児童書を読んでみました。
『モモ』という話です。

ある街に、突然現れたただの少女。彼女は人の話を聴くという事だけで、街の人々と仲良くなっていきます。
ですが時間どろぼうに時間を騙し取られた街の人たちは、皆モモを無視します。
彼女は時間を司る博士の力を借りて、時間どろぼうにたった一人で立ち向かいます。


当たり前です。
子供の時間と大人の時間は、まったく違うから。
子供の頃は、時間は無限にあるものだと思っていた。
今はこぼれ落ちる雫のように、僅かで刹那的なものだ。

日々時間に追われ、焦っている。
子供の話をゆっくり聴くこともしない。

これは大人の為、そして現代の為の話です。
ものすごく考えさせられた。

聴く、という事を意識しだしたのは、この本を読んでから。

モモはただ、聴くだけなんです。
何の意見も返さない。相槌すらうたない。

すると話しかけている大人たちは、次第に自分の矛盾や間違い、本当に不満な事が解るんです。

「本当に人の話を聴く事が出来る人って、いますか」
みたいな文章があるんですが、ガツンとやられましたね。

私の周りは皆聞き上手でして、当然私は一人でベラベラ喋る。
その度に「もっと彼女の話も聴けばよかった…」と落ち込むんです。


そして、色んな人の感情を理解して、もっと深みのある文章が書けるようになりたい。
今のままじゃ、全然だめだ。

作者ミヒャエル・エンデって、覚えあるなと思ったら、 ネバー・エンディング・ストーリーを書いた人ですね。
すごいなァ…この人。
メルヘンなのに、人間の本質を描いている。

一生に一度は読んでみる価値ありです。
時間に追われている大人は特に。





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最終更新日  2008年02月04日 21時05分47秒
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