オトキチ日記

開城市内

北朝鮮旅行記2日目

開城市内

開城市内を見学に。

開城は板門店から北西に8kmのあたり。
高麗時代の首都で、平壌ほどには戦災(キムさんは「破壊」と言つてゐたが)
を受けなかつたので、古い建物がわりと残つてゐる町とのこと。
「日本で言へば京都のやうな感じですね」とキムさん。

高麗成均館へ。
昔の大学のやうなものでいまは博物館になつてゐる。
朝鮮民族が如何に古い歴史を持つてゐるか、朝鮮民族は如何にもともと一つ
の民族であつたか、たつぷりと説明を受ける。

展示物もさういふものばかりだつたけど、中で面白いと思つたのが下の写真。

奴隷1

「奴隷朝鮮」(とキムさんは言つた)時代の値段表。

単位は布の量で、
若い女(120斤)、若い男(100斤)、年寄りの女と子供の女(60斤)、
年寄りの男と子供の男(50斤)、牛(400斤)。

つまり、奴隷の値段が如何に安かつたか、といふ表であります。

かういふことを晒すことには抵抗はないんですね。

ここのお土産屋でぼうつと眺めてゐると店の親父がなにかを言つてゐて、
見るとタオルを差し出してゐる。
すごい汗だから拭けといふわけですね(旅行中は最高気温35度。毎日暑
かつたです)。

ありがたくタオルを使つてゐると、こちらの扇子はどうだ? と商品を
指差します。
こりやあ買はないわけには行きません。1本買ひました。150円。
商売が上手いといふか、やられたといふか、でもいい感じでした。


開城市内の写真です。

開城1

<縦に長いのは煙突ではなくスローガンの書かれた塔です。実用的建築物ではありません>


開城2

<金日成の肖像がビルに掲げられてゐます。入口付近の人と比較するとかなり大きいのが
おわかりいただけるかどうか>


南大門

<南大門です。交差点の真ん中にあります。なのでここに昇ると四方が見渡せます>


開城3

<南大門に昇つて撮つたものです>


開城通り

<同じく南大門から。車は(日曜といふことなので)通つてゐません>


開城4

<勇ましい看板が掲げられてゐます>


開城看板

<看板のアップです。かう見るとかなり大きいです>


開城5

<自転車に乗る人、かういふふうに睨みつけられるので、なかなか撮りづらかつたです>


写真ではわかりにくいですが、歩道はかなりガタガタです。
平壌に比べると人は少ない。
自転車の前のカゴにはナンバープレートがついてゐます。

そして浮浪児ふうの子供の姿も見ました。
こぎれいな平壌の子供とはあきらかに違つて、薄汚れた恰好で植ゑ込み
のなかに坐つてゐました。
もちろん、さうでない子供もたくさんゐました。

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