オトキチ日記

射撃場にて

北朝鮮旅行記4日目

射撃場にて


平壌に入り、リクエストしてゐた射撃場に向ふ。
(ちなみに学校訪問はサーカスと時間が重なるので、どちらかを、といふことでサーカスを選び、キャンセ
ルとなつた)。

スポーツ施設が集まる地域へ。さしづめスポーツ村といふところか。
遠目にはどれも同じやうで区別がつかないが、それぞれに絵の看板があるとのこと。
たしかにこぶしの絵はボクシング会場だなと分る。
でも看板は小さい。金日成の看板くらゐにでつかくしてくれれば分りやすいのに。

射撃場は言はれなければ全くそれと分らない建物。
駐車場に入り、しばらく待つ。

この待つてゐたのが、なぜだつたのかは、説明もなにもなく不明。
あたりをぶらぶらと眺めて回つた。
駐車場の奥には軍人さん(女)がゐた。

と、事務所といふか番小屋みたいなところの前に5歳くらゐの子供がひとりでゐた。
なにしてゐるわけではないが、迷子でもなささう。
キムさんも何か話しかけてゐた。

まづ、屋内射撃場へ。
拳銃は実戦用のものではなく競技用のものとのこと。
もちろん本物の拳銃に実弾で、当れば死ぬ。
屋内競技場は後ろに客席があつて、TVモニターでそれぞれの得点がわかるやうになつてゐる。
ほかに客はゐない。
店員さんとガイドさんより説明を受ける。
撃つ窓の横にもモニターがあつて得点が表示される。
拳銃とライフルを撃つた。

意外に高得点。当りました。
李さんよりも高得点だつた。
音はやはり凄い。
薬莢が飛び出すのが迫力がある。
店員さんがすぐに次の弾を籠めてくれる。
このとき不安だつたのが暴発のこと。
申し訳ないが北朝鮮製品のの品質とメンテについては全く信頼が置けぬことを肌で感じてゐたので、整備不良
による暴発がないとはとても保証できぬ。

もし、北朝鮮で射撃を試みられる方がをりましたら、あくまでも自己責任でと云爾(しかいふ)。

次に屋外射撃場へ。
なるほど例のビデオのとおりに右半分には鶏がゐる。
そちらは値段がどんと跳ね上がるとのこと。
殺生をどうかういふわけではないが、そちらは遠慮して、普通の的のはうへ。
ここでキムさんが「鶏ではなくて雉ですね」
なるほど言はれればさうだ。ビデオでも雉だつたやうだ。

射撃場

<一番左が拳銃用、真ん中がライフル用、右が雉>


こちらは先客がゐて、雉を撃つてゐた(見てゐた限りでは一発も当らず)。
後ろの部屋にはビリヤード台があつて、若い兄ちやん2人がお楽しみ中。ひとりはランニングシャツ姿で地元
の若者のやう。

さて、屋内射撃場での生れて初めての実弾射撃で結構当つたので、気をよくしてゐたのですが、こちらでは
結局一発も当りませんでした。

屋内ではモニターに結果が出るので、微調整できたのが、こちらではどの辺に行つたのか、分らず、ライフル
はスコープ付きだつたのに、こちらはなし。その辺の違ひが大きかつたやう。

ま、生れて初めての実弾射撃といふことで、満足しました。

サーカスに向かひます。

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