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2008.04.05
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カテゴリ: let me sleep beside you
慶介は私のことを愛してくれている。全然気づかなかったけど、出会った日から。

私も慶介を愛している。本当いうと、出会った日から。

部室で初めて出会った日から、大好きだった。

かっこいいルックス。かっこいい声。かっこいい仕種。

でも。

慶介は、いつもそっけなかった。

他の誰よりも私に冷たかった。

多分、私は嫌われていた。

だから、ずっとずっとスキだったけど、どうしようもなかった。



せめて、これ以上嫌われないようにって、思ってた。

ただ、同じバンドで、慶介の音と私の声を合わせられるなら、それで満足しようって。

実際、慶介の音は、いつものそっけない慶介からは考えられないくらい、温かかった。

だから、やっぱり慶介のこと、あきらめられなかった。

同じ高校に受かった日は、すごく嬉しくて眠れなかった。

同じ高校に行くメンバーで慶介の家に集まるからって、珍しく、慶介に優しく誘われた時は、
とっても嬉しかった。

嬉しくて、すごく早く着いちゃった。

で、インターホンを鳴らしたら、慶介が出た。
「ケースケ?ミリだよ~」
「ミリ、、?」

「あ、ちょっと待ってくださいね」
なんで?敬語?
首をかしげる私の前に。
ドアを開けて出てきたのは、初めて会う男の人だった。

それが、紘人だった。


へこむ私に、優しく微笑んで、
「気にしないで、よく間違えられるんだ。ケースケは、ちょっと何か買いに行ったみたいだけど、どうぞ、あがって待ってて」
「いいんですか?」
「もちろん。あ、今、家には僕しかいないから、君が、身の危険を感じなければ、だけど。」
真面目な顔でいう紘人に、私がつい笑うと、
「でも、僕は、自分でいうのもなんだけど、安全な人間だと思うよ」
と言って、招きいれ、慶介が帰ってくるまで、私の相手をしてくれた。

声だけじゃなく、よく見ていると、顔も、仕種も慶介によく似ていた。

そして違うとこ。

とっても優しいこと。

言葉遣いも、話し方も、微笑み方も。

慶介のちょっと大人で、優しいバージョン。

私は、本当に節操なく、その日のうちにヒロトを好きになっていた。

3年間、一緒にいた、3年間、片思いだった慶介よりも、もっと。


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最終更新日  2008.04.06 21:57:26
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