lovesick

lovesick

PR

×

カレンダー

コメント新着

windsurf4179 @ Re:近況(05/08) お久しぶりです、福岡の加藤です。 何年振…
ぽわぽわ0127 @ Re:近況(05/08) ひろさん! よかった♪たまには近況知らせ…
シゲタロス @ Re:近況(05/08) なんだか凄く久しぶり!! 帰ってきてくれて…
t-nik0618 @ Re:近況(05/08) 良かった、仕事もできるようになったので…
ひかるですが…何か!? @ Re:近況(05/08) ひろ。さん、はじめまして。 こちらでコ…

お気に入りブログ

空想世界と少しの現実 緋褪色さん
きっくまーくのくだ… きっくまーくさん
無限の扉 yuto.さん
room47 shingo4711さん
ココロのまま るーじゅら。さん
     . ☆Yuri☆さん
不況に負けずに肝っ… かわちゃん4729さん
テレビでお馴染みの… 京師美佳さん
食いしん坊のHappyLi… ぽわぽわ0127さん
★★★はるちん garden★… はるちん0707さん
2010.01.05
XML
カテゴリ: box
・・・あれっ?ケースケ??

楓を病院のエントランスで落とし、コンビニで少し買い物をしてから、国道に向かって引き返す途中の信号待ちで、俺は、思いがけず、目の前の歩道を渡るケースケを見つけた。背の高いケースケ。周りから頭ひとつ浮いているからすぐに目に付く。

・・なんでこんなとこに?

思いながらも、時間からしてケースケだって、このまま稽古に向かうはずだと、呼び止めることにする。追い越しながら、小さくクラクションを鳴らし、ハザードを出し停め、歩道側の窓を開ける。車種から、すぐに気づいたらしいケースケが、覗き込んでくる。
「悠斗・・。」
そのぼんやりとした表情に一瞬戸惑う。
「何してんだよ、こんなとこで」
その不吉な気配を払いのけるように、軽く声をかけると、
「何って、、お前は?」

ケースケは軽く視線を動かし、車内に楓がいないことを見てから、
「楓を?どこまで?」
と聞く。俺は説明しかけて、
「・・まあ、とりあえず乗れよ。稽古場直行すんだろ?」
「おお、サンキュ」
ケースケが乗り込んでくる。俺は、シートの上に置いてあった写真をダッシュボードにしまった。 楓の家で見た同じ写真 も含めて、瑞希にと何枚か封筒にいれてくれて楓がくれたのだ。ケースケが、シートベルトをつけるのを待ってから、俺は車を出した。特別混み合ってもいない道路。稽古場に向かいながら話す。
「で、楓、どこに?」
「あ~っと、そこの病院」
「総合病院?」
「ああ」

「いや、人に会うんだって。で、・・お前こそ、なんであんなとこに?」
「俺も同じだよ。病院にミリを送ってきたんだ」
少し疲れたような声。俺は、訝しく思ってたずねる。
「・・・わざわざ電車で?」
「・・いいだろ?別に」

いつもからかわれる 仕返しにと、軽い口調で言う俺に、深刻な声が抜けないケースケは、
「ほっとけよ」
とポツリという。俺は慌てて、
「・・・ミリ、具合悪いの?」
そうたずねると、ケースケは、ぼんやり外に目を移して、
「・・いや、ミリはお父さんと昼飯食べるって言うから、さ・・」
「ああ、そうか。お父さん医者だっていってたっけ。あの病院だったんだ」
「ああ」
俺は気づいて、
「ってじゃあ、また例の・・」
聞きかけたが、ケースケは被せるように、
「そうだよ」
なんだ、そんなことか、と俺は思った。ミリちゃんのお父さんの助手?だっけ?が、ミリちゃんに 横恋慕 しているらしく、ケースケはそいつを毛嫌いしていた。だから、聞く。
「またお父さんとそいつと一緒に食事なんだ?・・で、そんな浮かない顔なのか?」
だけど、、それだけでこんなに?なんだか腑に落ちずたずねる俺に、ケースケは無理に笑って、
「・・・いや・・・」
歯切れの悪い返事。俺は突っ込んで聞くことにする。稽古場まではまだ、距離がある。
「・・・話せたのか? 夕べ 、美莉ちゃんと」
ここのとこずっと浮かない顔だった慶介。夕べだって。
「・・ああ」
「どうだったんだよ?何かわかったのか?」
「・・、、、 サミシイ 、、って」
・・寂しい?って、、そりゃあ、そうだろうけど。。
「それだけ?」
「ああ、ミリが言うのはな・・」
その言い方ひっかかる。
「・・他にも何か?」
ケースケはそれ以上答えず、気を取り直すように、無理に微笑んで、
「そっちは?」
「え?」
「楓は寂しがらない?」
オレは楓を思う。・・・ 寂しがって、、、なんて・・・ないよな 、俺の仕事のことで。聞き分けがいいっていうかなんていうか。。仕方なく正直に答える。
「ん~、、全然」
オレの答えに、ケースケは、
「・・それはそれで。。」
といいかけるから後を受ける。
「寂しいかも」
俺が笑うと、ケースケもやっと笑う。そして、話題を変えるように、
「・・・楓、人に会うって見舞いか?」
「いや~。。お母さんの主治医だった先生に会いに行くんだって。」
「お母さんの?・・・そういえば、楓のお母さんも、ミリのお母さんと一緒で・・」
「ああ。楓を産んですぐに亡くなったって」
ケースケは深刻な顔で、
「じゃあ・・その医者ってもしかして・・」
「ん?」
「その医者、名前は?」
「んー。。。高。。なんてったっけかな?」
「高崎?」
「そう。それそれ・・って。。」
ミリの父さんだよ 。」

それを聞いて驚く俺に、ケースケは、もっと驚く事実を知らせてくれた。


にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.01.05 15:33:24
コメント(42) | コメントを書く
[box] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: