ガーデンはうす

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空の少女と大地の娘2




「よし。やりますか」
 友美は気合を入れてサイレントピアノの前に座る。クラウディアの話を聞いて頭の中に流れてきたメロディはある。後はそれをカタチにするだけ。
(ま、それが一番難しいんだけどね・・・)
 鍵盤に手を置いたまま、もう一度クラウディアとの話を思い返してみる。

「あのね、クラディはね、よるうまれたの。おほしさまいっぱいひかってた。みんなおめでとうおめでとうっておいわいしてくれたの」
「お父さんやお母さんも?」
「おとうさんおかあさんってなあに?」
「え?」
「? クラディたちはね『風の作品』からうまれてくるの。かぜはね、くもをざいりょうに『作品』をつくるんだって。それで、『作品』ができたときにクラディたち『雲の子』がうまれるんだって。アスランがそうおしえてくれた」
「へぇ・・・・・・ん? アスランってさっきも言ってたよね。どんな人?」
「アスランはね。いつもそばにいてくれるの。クラディがうまれたときからずーっといつもいっしょ。それでね、つよくってね、おおきくってとってもかっこいいの」
「じゃあ名前を付けてくれたのも、アスラン?」
「ううん。なまえをくれたのは『月の方様』。つきのかたさまはね、よるをまもってくれているひとで、よるうまれた『雲の子』はみんなつきのかたさまからなまえをもらうの。ひるうまれたこたちはね、『太陽の君』からなまえをもらうのよ」
「それもアスランが教えてくれたの?」
「うん! アスランはね『暁の頃』にうまれたんだって。『暁の頃』はとくべつなじかんで、『月の方様』と『太陽の君』がふたりでまもるじかんなんだって。だからアスランはふたりからなまえをもらうことができたって。それはアスランの『誇り』なんだって」
「うーんファンタジーねぇ・・・・・・」
「ふぁんたじぃ?」
「えっと・・・・・・まあそれはいいから。で、いつもはどんなことしてるの?」
「うーんと。いろいろ。アスランのおはなしきいたり、おひるねしたり。アスランのとなりってあったかいの。
それから・・・・おいかけっこもするよ。でもみんなすぐアスランにつかまっちゃうの」
「ほんとにいつも一緒なんだね」
「うん。いつも『迷子になるから離れるなよ』ってゆうの。アスランしんぱいしてるかな・・・」

 正直、友美に作曲の自信などなかった。
 それでも、この少女を何とかして助けるんだと、そう決心していた。


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