楽しく ひまつぶし Labo

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2023.03.07
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テーマ: 読書(10254)
カテゴリ: 読書
Yuutubeの「ほんタメ」で、あかりんが​​ 「徹夜で読みたい小説3選」 ​ で紹介していた3冊の中の1冊です。
YouTubeの読書関連チャンネルはよく見るのですが、この「ほんタメ」は大好きで私の本選びの参考にさせていただいています。

ここで紹介された「熱源」は、川越宗一(かわごえそういち)さんが書かれた、426ページもある長編小説です。2020年には、第162回直木賞を受賞した作品で、なかなか読み応えのある小説です。

​
熱源 (文春文庫) [ 川越 宗一 ] ​

あかりんのように徹夜で一気読みはできませんでしたが、4日ほどかけてじっくりと味わいながら読み終えました。

物語は、明治初期から第2次世界大戦終了までのおよそ65年間の主に樺太を舞台にした壮大な物語でした。いろいろな人々の人生が描かれていますが、主にアイヌのヤヨマネクフとリトアニア生まれのブロニスワフ・ピウスツキの物語といっていいと思います。

生まれた場所も民族や思想の違う人たちがどのように出会ってどのように考えどのように生活していくかが淡々と描かれていきます。



読み始めると、アイヌやロシアの人たちの馴染みのない名前も災いしてスラスラと読み進めるわけにはいきませんでした。そして物語がどこに向かって進んでいくのかなかなか把握できなくて冗長さも感じましたが、文章を読んでいくのが決して苦痛というのではなく1行1行を楽しみながら読むことができた不思議な感覚の小説でした。

読み終わって、この壮大なドラマの意味が初めて分かったような満足感でいっぱいになりました。

「史実に基づいたフィクション」とのことですが、読み終わってからこの登場人物をネットで検索してみてビックリ!登場したほとんどの人物は実在してネットに写真も公開されていました。

ヤヨマネクフやブロニスワフ・ピウスツキはもちろん、ヤヨマネクフの友人のシシラトカやブロニスワフの妻チュフサンマその他の人々の写真を見てイメージを膨らませることができました。

また、登場人物の関連も興味深く、金田一京助、二葉亭四迷、南極観測の白瀬中尉、大隈重信、ポーランド共和国の初代元首ユゼフ・ピウスツキ等々有名人が主人公に関わってきます。調べてみると、実際にもほぼ同じようなかかわりがあったようで、事実の面白さを感じずにはいられませんでした。

万人にお勧めできる小説ではないかもしれませんが、じっくりと考えながら深い小説を読んでみたいと言う方は、ぜひ手に取ってみてください。





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最終更新日  2023.03.07 10:11:14コメント(0) | コメントを書く


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