楽しく ひまつぶし Labo

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2023.03.21
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カテゴリ: 読書
今村翔吾さんの小説「じんかん」を読みました。
直木賞の候補にもなった、509ページの大作です。



題名の「じんかん」とは、人間と書いてじんかんと読む、あのじんかんです。
「世の中」や「世間」という意味で「人間万事塞翁が馬」などに使われている言葉です。

この小説は、戦国時代の大悪人としてしられる、松永壇上少輔久秀(まつながだんじょうしょうゆうひさひで)の一代記です。

松永壇上と言えば、将軍殺害・主君殺害・東大寺大仏殿焼き討ちの3つの大きな悪事をし、信長を2度も裏切った上、最後に自分の城である信貴山城で爆死したという壮絶なキャラの大名で、戦国ドラマにもよく出てくるのでご存じの方も多いと思います。

しかし、ドラマなどでは主役ではなく脇役なので、彼の生い立ちや経歴など断片的にしか分からずにいました。又、ドラマの配役ではクセのある役者が演じることが多く、いったい本当はどんな人なんだろうと興味を持っていました。
そして、この小説「じんかん」が松永久秀を主人公にした話だと聞いて、読んでみることにしました。

物語は、松永に2度目の謀反をおこされた信長が、小姓の又九郎に一晩かけて、松永の生い立ちや人となりを話して聞かせるという形で進んでいきます。


孤児で野党に身を落とした兄弟が、三好元長と出会い能力を認められ出世していく大河ドラマ風小説です。ドラマチックで最後まで飽きさせない面白い歴史小説でした。

この小説はフィクションなのでしょうが、史実の裏側をうまく繋いで矛盾なく話が進んでいくところがテクニックを感じさせました。
おかげで、あまり描かれることのない、松永久秀の生涯や足利将軍・細川氏・三好氏との関係などもすっきりとよく理解することができました。

ページのボリュームは大きいのですが、とても読みやすくてあっという間に読み終わってしまいました。
歴史小説好きにはお勧めです。


じんかん [ 今村 翔吾 ]





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最終更新日  2023.03.21 14:15:21
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