楽しく ひまつぶし Labo

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2023.04.15
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カテゴリ: 読書
先日、米澤穂信さんの「満願」を読みましたが​ ( 米澤穂信さんの「満願」を読みました ) ​、面白かったので、米澤穂信さんの別の本を読んでみることにしました。

探してみたら面白そうな本がありました。2021年下半期 第166回直木賞の受賞作「黒牢城」です。
「満願」も多くの賞を受賞していますが、「黒牢城」も直木賞以外に多くの賞を受賞していました。
  第12回山田風太郎賞
  このミステリーがすごい! 2022年版 国内編第1位
  ミステリが読みたい! 2022年版   国内篇第1位
  2022本格ミステリ・ベスト10     国内ランキング第1位




事前情報は全く無しで読み始めましたが、序章と第一章~第4章、そして終章の6つの章からなる連作短編集の形式をとった作品でした。

序章では、荒木村重と黒田官兵衛の会談が描かれます。
織田信長に反旗を翻した村重を説得に来た官兵衛を土牢に監禁してしまう過程がつづられていました。
ここで、私はやっと、荒木村重が主人公で官兵衛が関わってくる時代小説らしいと気が付きます。

荒木村重と言えば、信長に謀反を起こし一年間ほど城に立て籠もった後、一人城を抜け出し息子の城に移った結果、城に残った家臣・女房衆などが信長により惨殺されたという負の経歴を持っていますし、その後堺で茶人として7年程生き延びていたという、私にとって不可解な人です。謎が多い!



そして、事件解決に一役買うのが地下の牢内の黒田官兵衛です。
自分が幽閉しているのに、困ったときに助けを求めるというのは「都合がよすぎませんかっ!」と思いましたが、官兵衛さんは実に優しく謎解きのヒントを与えてくれます。
話を聞いただけなのに、現場を見なくてもわかってしまう官兵衛さんがスゴイ。羊たちの沈黙のレクター博士を思い出しました。

第一章から第4章まで、それぞれ別の事件が起こりそれを解決していくのですが、その描写以外にも戦国時代の城内の生活や武将の行動や考え方など詳しく描かれているところなど今までの時代小説には無かった作品だと思いました。

最後には、荒木村重の謀反の原因や城を抜け出した謎、官兵衛が謎解きに協力した理由も明かされます。
史実をバックグラウンドにしてよくできた小説と感じました。

でも、個人的にはチョッと納得がいかない部分も有り満足度はあまり高くありませんでした。
村重の晩年の行動から、どうしても自分勝手な印象を持ってしまっているのでスッキリしないのかもしれません。他の作家が書いた荒木村重の小説を読んでみようかな。

​
黒牢城 [ 米澤 穂信 ]

​
反逆(上) (講談社文庫) [ 遠藤 周作 ] ​

​
傀儡に非ず (徳間文庫) [ 上田秀人 ]





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最終更新日  2023.04.15 11:25:28
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