楽しく ひまつぶし Labo

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2023.09.15
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カテゴリ: 読書


毎年、年初に「今年こそ100冊の本を読もう!」と目標を立てるのですが、100冊読むのはかなり難しくて、今年もそろそろ4分の3が過ぎようとしているのに49冊しか読めていません。
今回読んだ「叩く」が、ちょうど今年の50冊目となります。
目標を達成するには、今までの倍以上のスピードで読書しないといけませんね。

私は読む本を選ぶ時、新聞や雑誌の書評欄やYoutubeの本紹介チャンネルで興味を持った本をメモしておいて読むようにしています。
今回の「叩く」も、おそらく新聞の書評欄に紹介されていたんだと思いますが、何に興味を持ったのか全く覚えていません。著者の高橋弘希さんの作品も今まで読んだことがありませんでしたので、なにも知らないまま期待を込めて読み始めました。



高橋弘希さんは3回の芥川賞候補の後、2018年に「送り火」という作品で第159回芥川賞を受賞された方です。その高橋さんの最新短編小説集がこの「叩く」でした。

・叩く
・アジサイ
・風力発電所
・埋立地
・海がふくれて
の5つの短編で構成されています。

「叩く」は闇バイト(いわゆるタタキ)に応募し、犯行現場で仲間の裏切りにあった男の思いと行動を書いた物語。
「アジサイ」は、突然妻が家を出ていった男の物語。
「風力発電所」は、生まれ故郷を訪れた作家が、近くの町の風力発電所を見学に行き、経験した奇妙な体験の物語。
「埋立地」は、公園で息子に話す、自分が子供の頃の公園設置前に体験した冒険談。
「海がふくれて」は、漁村に暮らす高校生の幼馴染みカップルの青春小説。


気取ったところや難解な表現もなく、文章がスルスルと頭に入ってきます。
とても読みやすく、「次はどうなるのだ!」と話に引き込まれ、途中で止めることができません。

しかし、どの作品もはっきりとした結末がありません。
あえて言うと、後の2作品は結末らしい展開はあるのですが期待するほどの大きな展開ではありません。

でも、良いんです!
結末が無くても、結末を読者に想像させてくれます。
良いんです!
大きな展開が無くても、淡々と進む話に引き込まれていきます。

こんな小説は、好き嫌いがハッキリと分かれるんでしょうね。
私は、とっても気に入りました。
読み方によっては、あまり深く考えないで純粋に文を追うという読書が楽しめますし、どのような結末になるだろうと考えても楽しいし、面白い作品でした。

高橋さんの芥川賞受賞作品も読んでみなくては、と思った次第です。






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最終更新日  2023.09.15 11:44:48
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