楽しく ひまつぶし Labo

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2023.11.08
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カテゴリ: 読書



何故、この本を読もうと思ったのかはっきりと覚えていません。
きっとどこかで、書評を見たんでしょうね。



小田雅久仁さんの作品とは初対面になります。
小田さんは「残月記」で数々の賞を受賞したそうで興味津々ですが、私はまだ読んでいません。

この「禍」という作品、表紙を見ただけで気味悪さが漂っていますが、内容もかなり衝撃的で驚かされました。七つの短編で構成されているのですが、どれもが体の部分をモチーフとした悪夢のような身の毛もよだつ作品集です。

最初にページを開くと、20行X44字の1ページがほとんど改行無く文字で埋め尽くされています。見ただけで重さがじわっと感じられます。ページ数の割に文字量が多くズッシリとした読みごたえを感じます。

題名とモチーフの関係は次のようになっています。
 ・食書         → 口
 ・耳もぐり       → 耳

 ・柔らかなところへ帰る → 肉
 ・農場         → 鼻
 ・髪禍         → 髪
 ・裸婦と裸夫      → 肌

どの作品も不条理な展開・想像を超える展開で頭の中がパニックになりそうです。
これはいったいホラーなのでしょうか、SFなのでしょうか、ミステリーなのでしょうか、ジャンルも決められません。

気持ちの悪さに途中でやめようかと思っても、なんだかやめられない魅力も持っています。
ほとんどの作品が、ハッキリとした結末らしいもの(オチ?)も無いのですが印象に残る作品ばかりです。

私としては「食書」と「耳もぐり」「裸婦と裸夫」あたりが「いいかな」と思ってます。
読後感はあまり爽快なものではありませんし、ストーリーもついていけない人もいると思いますので万人に進められる作品ではないと思いますが、たまには「怖いもの見たさ」でこんな作品も面白いと思いますよ!

​
禍 [ 小田 雅久仁 ]





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最終更新日  2023.11.08 16:18:50
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