もう！！ソラったら・・・！
ワタクシ 『貧乏人の誇りにかけて、人から簡単に施しを受けるわけにはいかない』 っていつも言っていますのに・・・！！

う～ん・・・
どうしましょう・・・
『拒否する』 を選んだら送り返されるのかしら・・・？

でも送り返したり、いつまでも迷っているのも この方 に悪い気がしますし・・・

こんなこと始めてだから、どうしたらいいのかわかりませんわ・・・

ノゾミ(真)2.jpg

（とりあえずこのことは、後でソラによく言っておくとして・・・）
一度、呼び出してみようかしら・・・？

ソラさんから紹介されてきました。
ウィリアムと申します。

ノゾミさんの財産の管理は私にお任せください。

ノゾミ(普).jpg

ごきげんよう。
宜しくですわ。ウィリアムさん。

（財産の管理・・・？
そういえばそんなメッセージが書いてあったような・・・
でも財産と呼べるようなもの、ワタクシにはありませんわよ・・・？）

ウィリアム.jpg

（なんだこの女・・・
あの男から、 「これ以上彼女が貧乏にならないように」 と言われてきたが、
口調といい、服装といい、どう見てもお金持ちじゃないか。どこが貧乏なんだ！？

あのソラという男もなかなかの金持ちのようだし、
貧乏と言っても こいつら金持ち基準での貧乏 という話じゃないのか？
・・・
気に入らないな・・・）

ノゾミ(疑)2.jpg

それで財産の管理とは具体的になにをなさるんですの？

ウィリアム.jpg

そうですね・・・
財産の管理と言っても、私は計算が得意なくらいで。
交易のサポートくらいしか出来ないのですが。。

【ウィリアム】
とりあえず交易でもしてみましょうか。

私の計算によると・・・
まずは羊毛ブーツをタルティーンへ運んでみるのはどうでしょう？

【ノゾミ】
交易・・・
わかりましたわ。よろしくてよ。

最初の相場

【ノゾミ】
では羊毛ブーツを購入して・・・

【ノゾミ】
出発ですわ！！！

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

ノゾミ(普).jpg

ふぅ・・・
そろそろ到着ですわね。

ウィリアム.jpg

ﾊｧ･･･ﾊｧ･･･
そうですね。そろそろ目的地のタルティーンです。

（ふぅ・・・、馬車も荷車もなしに意外とやりますね・・・
そんな服装と靴では、すぐに音を上げると思ったのですが・・・）

ウィリアム(嘲).jpg

（フフ・・・でもそんな軽い足取りでいられるのもここまでです。

ウィリアムの予想.jpg

私の計算では、羊毛ブーツをタルティーンに届けた結果は赤字！
あなたがタルティーンまでわざわざ運んだ苦労は全て無駄になるんですよ！！
ハハハっ！あなたのがっかりする顔が楽しみです！）

【ノゾミ】
オーッホッホッホ！！
ようやく到着ですわ！

ではさっそく・・・

ノゾミの現実.jpg

【ウィリアム】
！！！？！？

ウィリアム(怒).jpg

なんですか！！！この大赤字は！！？
１つ192DCの羊毛ブーツが、192DC値下がりして 0DC ！！？
こんなことありえるのか！！？
（信じられない・・・！！こんな大赤字、私の計算を遥かに下回る・・・！！）

ノゾミ(普).jpg

ハァ・・・、やっぱり今回もですわね。

ワタクシソラと一緒に交易しないと いつもこんな感じ なんですのよ。
このまま売却しても、ゴールドのほうが減るわけじゃありませんし、
いつものように、他の場所に行ってもまた同じ感じになるでしょうし・・・
気にせずここで売却していきますわ。

ウィリアム(驚).jpg

（なん・・・だと・・・？

こんな馬鹿げた大赤字が、いつものことだと！？

なんというやつだ・・・
お前のような大金持ちにとって、この程度の赤字はなんとでもないというのか・・・？
くっ・・・本当に気に食わない！）

【ノゾミ】
ではそろそろワタクシの住まいへ参りましょうか。

【ウィリアム】
わかりました。
ノゾミさんの家はどちらにあるんですか？

【ノゾミ】
ワタクシの住まいはフィリアの近くにあるんですのよ。
なのでここから船に乗って、まずはイリア大陸に渡りますわ。

【ウィリアム】
なるほど。
ノゾミさんはエルフですもんね。

（フィリアではなく、 フィリアの近く ・・・？
ふん、お金持ちだけに、フィリアの郊外に屋敷でも持っているのか？
本当に気に食わない・・・）

【ノゾミ】
では行きますわよ。ウィリアム。
準備は大丈夫かしら？

【ウィリアム】
（・・・・・・・・・・・・）

ウィリアム(閉).jpg

すいません・・・ノゾミさん・・・
ちょっと私船酔いが・・・
少し今夜は船に乗れそうもないかもしれません・・・

ノゾミ(疑)2.jpg

あら！それは大変ですわ！
今すぐ船を降りましょう！

ウィリアム(閉).jpg

すいません・・・ご迷惑をおかけして・・・

（フフフ・・・、これであなたは家に帰れませんね。
さぁ、どうしますか？
お金持ちのあなたが満足して泊まれるような宿が、今から見つかりますかねぇ～
フフ、アナタの困った顔が楽しみです。）

【ノゾミ】
じゃあ、泳いで帰りましょうか。

【ウィリアム】
！！！？！？

ウィリアム(怒).jpg

なっっ・・・！正気ですか！？
ここからイリアまで泳ぐなんて！！

ノゾミ(疑)2.jpg

あら、 ワタクシここの船が無料になるまでは、いつもイリアまで泳いで帰っていましたのよ？

あっ、もしかしてウィリアムさん泳ぐの苦手ですの？
ならワタクシの肩に掴まっていきなさいな。

ウィリアム(驚).jpg

（なん・・・だと・・・？

泊まる場所を探すどころか、ここからイリアまで泳いで帰るつもりだと！！？
正気か・・・こいつ・・・！

さてはこいつ、自宅の庭にプールでもあって、そこでいつも泳いでいるから泳ぎは得意なのか！？
なんて奴だ・・・
本当に気に食わない・・・！）

ウィリアム.jpg

すいません。。
ご心配おかけしましたノゾミさん。
体調が良くなってきたので、もう大丈夫です。

ノゾミ(疑)2.jpg

あら？本当ですの？無理していません？
なら良かったですわ。

【ノゾミ】
オーッホッホッホ！イリアに到着しましたわ。
じゃあマナトンネルでワタクシの住まいの近くまで参りましょうか。

【ウィリアム】
・・・・・・

（クッ・・・、このままではすぐにこいつの家まで着いてしまう・・・
そうなれば、こいつを苦しめるチャンスもあるかどうか・・・
こうなったらイチかバチか・・・）

ウィリアム(笑).jpg

すいません。ノゾミさん。
実は私イリア大陸は始めてで、
こんな大自然が広がる広々とした素敵な場所、始めて来ました！

あの・・・、よろしければちゃんと道を覚えるついでに、ノゾミさんの家まで徒歩で行ってみたいと思っているのですが・・・いかがでしょうか？

ノゾミ(愛)2.jpg

あら、それは素晴らしいですわね！
いいですわよ！
歩いていきましょうか！

ウィリアム(笑).jpg

（なん・・・だと・・・？

そんなあっさり・・・
もしかしてこいつ、自分で歩いたこともなくて、ケルラ港とフィリアがどれだけ離れているのかもわかっていないんじゃないのか？
なら好都合だ。。
ここからフィリアまで歩かせて、その格好でﾋｨﾋｨ苦しみ喘ぎながら進む姿を拝んでやる。）

【ノゾミ】
あら、雨が降ってきましたわね。
まぁいいですわ。
じゃ、行きますわよ！

・・・

・・・

・・・

【ウィリアム】
（なぁ・・・）

・・・

・・・

・・・

【ウィリアム】
（ちょっと待て・・・）

・・・

・・・

・・・

【ウィリアム】
（これ歩いて行くと言いながら、ずっと走っていないか！？）

・・・

・・・

・・・

【ウィリアム】
（しかもペースが早い・・・！！）

・・・

・・・

・・・

【ウィリアム】
（あんなヒールの高い靴と、動きづらそうなドレスで、
砂漠も・・・）

・・・

・・・

・・・

【ウィリアム】
（森の中も・・・！
雨が降っているというのに、全くペースを落とさずに走っていく・・・！！
なんだこいつは・・・！！化け物か！！？）

・・・

・・・

・・・

ウィリアム.jpg

ﾋｨー・・・ー･･･ﾋｨ･･･ー・・・

すぃま・・・せっ・・・ん・・・・・・

ﾋｨ･･･・・・ﾋｨ・・・

ノゾ・・・ミ・・・さっ・・・・・・ん・・・

ﾋｨ･･･ｯ・・・ﾋｨ・・・・・・

ちょ・・・と・・・待・・・・・・

ノゾミ(疑)2.jpg

あら？
ウィリアムさん、疲れてしまいましたの？
気が付きませんでしたわ。ごめんあそばせ。

ウィリアム.jpg

い・・・え・・・
ｾﾞｲ・・・ｾﾞｲ・・・
大丈夫・・・
ｾﾞｲ・・・ｾﾞｲ・・・
です・・・

（くっ！情けない・・・！
苦しむ姿を見るはずが、先にバテてしまうとは・・・

しかし雨の中あの格好で一晩中走ったというのに、なんという体力だ・・・
やはりあれか・・・
金持ちは、家の中にトレーニングジムも完備しているから、体力も並外れているということか・・・？
クソっ！本当に気に食わない・・・！）