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テーマ: 海外文学(6)
カテゴリ: 本
イギリスの劇作家プリーストリーの代表的な戯曲。
小説では味わうことのできないおもしろさがある。
場面が全てバーリング家の食堂であるにもかかわらず、3幕で構成されている。
小説でいえば章を改めるほどでもない、行を数行開ける程度の場面展開だろうか。
舞台ならではの効果である。
話は、裕福なバーリング家の一家団欒の場面に警部と名乗る男が突然現れ、ある貧しい若い女性が自殺したことを告げることから始まる。
そして、警部と名乗る男の質問に、そこに居合わせた各々と自殺した若い女性との関係が一つ一つ明らかにされていく。
警部が去った後、
その警部は本物なのか?
それぞれが見せられた写真の女性は同一人物なのか。
そもそも、その女性は本当に自殺したのか?
等々の疑問が生じる。
やがて、その警部は実在せず、若い女性の自殺の事実もないことがわかるのだが、
家族の真実の部分はぬぐい去ることはできない。
しかし、少しずつ冷静になった家族は、互いの溝を埋めようという気持ちになっていく。
そして、そのような折に……。
謎が解き明かされ、「なあんだ、そうだったのか」と安心させておいて、最後にまた「えっ」と緊張させる展開。
登場人物の台詞とト書きだけで、こんなに楽しめるとは……。
戯曲もいいものだな、と思った。
2007-07-01





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最終更新日  2019.08.04 13:23:46
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