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2007.06.21
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カテゴリ: 閑話休題
●母子殺害で懲戒請求数百件 弁護士が中止求めアピール(中日新聞:2007年6月19日 16時56分)

 山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた当時18歳の元少年(26)の弁護人に対する、インターネットを利用した懲戒請求が相次いでいることが分かり、有志の弁護士508人が19日、「被告が弁護を受ける権利を否定する言動に抗議し、直ちに中止を求める」との緊急アピールを発表した。請求は計数百件に上るという。

 アピールなどによると、ネット上に「意図的に裁判を遅らせている」などとして懲戒を求める書面のフォームが出回り、これを使った請求が各弁護人の所属弁護士会に届いている。

 アピールの呼び掛け人の1人、前田裕司弁護士は「基本的人権を守る弁護士への攻撃だ」と話している。

 日弁連は、こうした懲戒請求の有無について「答えられない」としている。

┗━(共同)

●光市母子殺害事件(Wikipediaよりの抜粋)

○事件の概要

 1999年4月14日の午後2時半頃、当時18歳の少年が山口県光市の社宅アパートに強姦目的で押し入った。排水検査を装って居間に侵入した少年は、女性(当時23歳)を引き倒し馬乗りになって暴行を加えようとしたが、女性の激しい抵抗を受けたため、女性を殺害した上で強姦の目的を遂げようと決意。頸部を圧迫して窒息死させた。



 少年は盗んだ金品を使ってゲームセンターで遊んだり友達の家に寄るなどしていたが、事件から4日後の4月18日に逮捕された。

○弁護側

 上告審の段階になって主任弁護人となった安田好弘は、接見内容をもとに被告人に母子を殺害する故意が無かったことを主張した。

 広島高裁での差し戻し審では、「母恋しさ、寂しさからくる抱き付き行為が発展した傷害致死事件。凶悪性は強くない」として死刑の回避を求める方針を明らかにしている。

◇弁護団の主張の一部。

 強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた。
 (娘を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ。
 水道屋の格好をしたのはコスプレの趣味であり、計画的な犯行ではない。
 死後に姦淫したことは、被告が死者を生き返らせようと思ってやったこと。
 (検察は)被告人を極悪非道の殺人者に仕立て上げ、死刑にしようとしている。

○被告人は一審の無期懲役判決後に知人へ手紙を出している、判明している手紙の内容


 私を裁けるものはこの世におらず
 無期はほぼキマリ、7年そこそこに地上に芽を出す
 犬がある日かわいい犬と出会った。・・・そのまま「やっちゃった」・・・これは罪でしょうか
 (被害者に対して)『ま、しゃーないですね今更。ありゃー調子付いてると僕もね、思うとりました。』

┗━




 「母子殺害事件弁護団 ネットで懲戒請求「運動」広がる/J-CASTニュース:2007/6/20」では

 アピール文では「元少年の弁護をすること自体に対して非難が集まっている」という現状認識が示されており、「死刑回避のための荒唐無稽な主張に対して非難が集まっている」という「まとめサイト」などで示されている認識とはかみ合っていない。


 中日新聞記事による弁護士たちのアピール「被告が弁護を受ける権利を否定する言動に抗議し、直ちに中止を求める」はピントがずれている。
 問題の本質は「死刑回避のための荒唐無稽な主張に非難が集まっている」であるにも拘らず、本質とは異なる所に問題を持って行こうとしていると思える。

 「死刑回避のための荒唐無稽な主張に非難が集まっている」に対しての「懲戒請求」に弁護士たちは真摯に対応して欲しい。


○懲戒制度の概要(日弁連-懲戒制度より)

 弁護士および弁護士法人は、弁護士法や所属弁護士会・日弁連の会則に違反したり、所属弁護士会の秩序・信用を害したり、その他職務の内外を問わず「品位を失うべき非行」があったときに、懲戒を受けます(弁護士法56条)。





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最終更新日  2007.06.21 19:56:46
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