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2010.08.23
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カテゴリ: 映画・TV


スポーツ報知「第4回蛇いちご賞・監督賞」。
「映画芸術」2007年度日本映画ワースト1。

と、さんざんな評価だったこの映画を、観た。


他にも腐るほど酷い映画が大量にあるだろ!・笑
そんなにヒドい映画じゃないぞ!

お笑いの世界で「天才」と言える人はこの人とビートたけしだと思ってるから、だかなり贔屓目だけどね(^_^.)

昔「頭頭」を観た事があるんで(だからこの「大日本人」が第一回監督作品って言われて「?」となってた。「映画」の第一回監督作品なのね。「頭頭」はビデオ)、あの独特の笑いのセンス・・・本人の言う「大爆笑じゃない笑い」を知ってたので、想像はしてたけど。
その斜め上を行かれた感じやね。


祖父の代までは、「獣」(この作品世界での怪獣)も多く出現して、その分ギャラも良く羽振りも良かった(芸者を上げて騒ぐシーンも出てくる。祖父の時代は戦時中という事もあり、恐らくそういう「外国からの敵」も相手にしてたのだろう)。
しかし今では「獣」の襲来もめっきり減って、国からのギャラも激減。粗末な家に住み、嫁さんには逃げられ子供にも「別に要らない」と言われる始末。
その上、市民からは「もう必要ない」とか「暴れて危険」と後ろ指を指され、家への投石も日常茶飯事。
大佐藤はそれでも巨大化し日本の平和の為に戦い続ける。

日本を守っているのは誰か?
この平和を維持しているのは誰か?

平和を維持出来なければ「なぜ出来ない」と批判され、正義の為に戦えば「危険な存在」と叩かれる。

平和は当たり前にそこにあるものではないのに。

大佐藤は巨大化するために神道っぽい「儀式」を行うのだけど、これも実は全く必要の無い形だけのもの。
しかし大佐藤は「伝統」を維持するために簡略化しつつも祖先の行いを継承している。
「そんなもの要らないでしょ」言い放つ人々。

一見無意味に見える事も、日本人はそれと知りながら守って来た。
全てが合理主義に傾く日本を揶揄している。

そしてラスト、大佐藤には手も足も出ない赤い獣に対して(アメリカ大使館前で追い詰められる!)、突如現れたアメリカンヒーロー(パチモン臭がたまらん!あんまりカッコよくないのも皮肉かな?)・スーパージャスティス(とその家族・笑)。
スーパージャスティスにはなんかZATっぽい超兵器を持つ支援部隊も付いてる。
このスーパージャスティス一家が赤い獣を寄ってたかってボコボコにする。

タコ殴りにするだけしておいて、最後に必殺光線でドカーン!
ここの所はアメリカの「力が全て」みたいな無分別な暴力性が描かれててニヤっとする。
戦いの後、嫌がる大佐藤を抱えて光の国(みたいな所)へ帰って行くヒーロー。

と、この件は突然チープな特撮シーンになって笑える。
赤い獣がCGと全然違うのもナイス・笑。

で

「おしまい」

って!おい!なんだよこの終わり!!!・・・・と突っ込ませるのが松本ワールドなんであって

「そこまでせっかく作品の中で築いてきたものにケリをつけられず、単に収拾がつかなくなって安直な方向に逃げただけ、という風に誤解される失敗作となってしまったのだ。」

等と通ぶっては松本監督の思う壺なのであるよ・笑
元々まともに「映画」を撮ろうとか思ってない監督に小難しく

「端的にいうとメタミステリ的な仕掛けと世界観のぶち壊しを同時にやってしまった」

と言った所で馬耳東風馬の耳に念仏なのである。
松本人志の笑いのツボが解らなければこの面白さは解らん。
そう言う意味でもこの映画は「お客さんを選ぶ」のだと思う。

5年に亘る構想期間・8か月に及ぶ撮影・10億円の大予算・・・ならば誰もがそこそこは楽しめるものにせい!
と青筋立てる「映画通」の皆さん。
ほんとにそれだけでいいの?
一部のお客さんに対してオンデマンド的な作品を作るのも文化としては必要なんじゃないの?
それでこそ「映画文化」が根付いて行くのではないの?

今の音楽業界の惨状を見てみろ。
かつての「CDバブル」とでも言えるあの時期。
500万枚・600万枚と途方もない売り上げに酔い痴れた業界は、「そうでない音楽」を「そうでないリスナー」を徹底的に無視してきた。
決して多くのリスナーに支持されるような音楽ではないけれど、それを望んでいる人達が居たにも関わらず、そういうアーティストを育てることもしなかった。

そしてネット時代に突入。
個人で作品を世界に向けて発信出来る時代が来た。
自分の感性にフィットする音楽を自分で探せる時代が来た。
最大公約数的な意味での「いい音楽」とは別の「自分の為だけの音楽」を探し出し聴く事が出来る時代だ。
もうメジャーから出てる音楽要らない。
CD業界は崩壊した。

映画もそうなりたいか?

「デビルマン(実写版)」のような明らかな失敗映画とは違うのだよ。
狙った失敗作を見抜けない人達を松本監督・・・いや、まっちゃんは日本映画界に後ろ向きで舌を出してるに違いない。





それにしても、マネージャー役のUA・・・よかったわぁ。
普通に美人さん。
音楽やってる時より美人度、上だった・笑



あ、CGはプレステ並みだけど、そこが見所の映画じゃないしね(^_^.)







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Last updated  2010.08.24 02:19:56 コメントを書く
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