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2009年06月10日
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※という、お返しリボーンss。


※骸雲と見せかけて…?


『えびたい、とチョコレートオレンジ』


「ハンバーグ…」
 沢田綱吉が呟いた。
 ちょうどその時、ウェイトレスがチョコレートケーキを運んできた。「お待たせしましたー」と、向かいの席に腕を伸ばしたので、六道骸は左手を上げた。
「あ。ケーキ頼んだの、僕です」
 彼女は2、3秒停止した後、「し、失礼しました」と営業用の笑顔を取り戻し、改めて骸のコーヒーカップの隣にケーキの乗った皿を置いた。

 店員が小走りに去った後で、綱吉が妙に声を潜めて告げてきた。骸はフォークを持った手を止め、首を傾げた。
「なぜ?妥当なオーダーでしょうが」
「どこが!?」
 小さな机を挟んだ向こうで、綱吉が目を剥く。そういえば、と骸は思い出す。以前一緒に来た時も、チョコサンデーDXというパフェを注文したら難色をしめされた。
「つい最近までお勤めご苦労様な、この不憫な僕の楽しみを奪う気ですか?」
「牢獄暮らしはお前のせいだろ!?」
 六道骸がヴィンディチェの牢獄から出たのが3ヶ月前。
 脱獄ではなく正式な出所がかなったのは、綱吉の尽力によるものと、骸も知っている。
 だが、骸は己の至福の一時を邪魔する者を好まない。そもそも恩人だからといって人を敬う性質の人間ではないが。
「なんです?自分の前にケーキ置かれたから気に入らないんですか?」
 骸はテーブルの上にずいずい、と上半身を乗りだす。綱吉に合わせたつもりだったが、相手は臆したように、近づいた分だけ退いた。

「チョコレートの似合いそうな甘ったるーい顔してるあなたはどうなんですか?」
「童顔で悪かったなッ!」
 綱吉は歯噛みする表情で骸を睨みつけた。骸は勝ち誇るように鼻で笑い、切り崩したケーキの塊を口にする。ほろ苦い甘さが口に広がった。
「それより、ハンバーグがどうかしたんですか?」
 骸は尋ねた。ケーキひとつで嬉しそうにオッドアイの目元を緩める骸を呆れたように見つめていた綱吉は、数回まばたきをしてから、

 と、思い出し、メニューを指さした。
「そうだよハンバーグ。ヒバリさん、ハンバーグが好きなんだよ」
「へぇー」
 綱吉が指さしたページは、鉄板に乗ったハンバーグやステーキの写真が並ぶ。子どもが好んで注文しそうなメニューだ。
「ふむ…彼は意外と可愛らしい食べ物が好みなんですねー」
「あ、ははは…」
 綱吉は乾いた笑いをもらした。
「ところで…さ。このヒバリさんの個人情報…ハンバーグが好きとか、なんて…何に使う気?」
 骸はにやり、と笑って、質問を質問で返す。
「何に使うと思いますか?」
「えぇ?えーと…」
 綱吉が考える。
「た、例えば…罠の中にハンバーグを置いて、雲雀さんがかかるのを待つ…とか?」
 骸は少し前、日本のマンガで見た場面を思い出す。
 籠の下にエサを置き、エモノが寄ってきたらつっかえ棒を引く。すると入り口となったわずかな隙間は塞がってしまう。とても原始的な罠だ。
 その罠を、雲雀に置き換えて想像した……
「…ブハッ!クハハハハ…ッ!それ、楽しそうですねッ…クハハハハーッ!」
 骸は爆笑した。机に突っ伏し、頭の房が震えるほどに。綱吉が慌てた。
「わ、笑うなよ!」
「でも君、雲雀を罠にって…クハハハハッ!」
 ちょうど、テーブルのそばを女子高生のグループが通りかかった。互いにひそひそと耳打ちしながら、2人の席をふり返った。
「ちょ…恥ずかしいからそんな笑うなってぇッ!!」
 綱吉は耳を赤く、頬を青ざめさせた複雑な表情で骸を見る。
「む、骸さん!オレが言ったってヒバリさんにはっ…」
「クフッ…はいはい。言いませんよー。それにしても雲雀とハンバーグ…クハッ!」
 骸は笑いで乱れた呼吸を整えようとしながら、余韻でまだ笑う。
「クッハー!…まぁ彼を捕まえる罠はおいおい検討するとして…綱吉くんもケーキ、食べますか?」
 おいしいですよ、と骸は、ケーキのおすそわけを乗せたフォークの先を綱吉に向ける。
 だが綱吉は、メニューに目を落としたまま黙っていた。
「…綱吉君?」
 骸は上目づかいに、沈黙した綱吉をのぞき込んだ。
「追加ですか?ここは僕のオゴリですから遠慮せず好きな物を頼んでいいんですよ?」
「そ、そうじゃなくって…む…骸さん…さ」
 骸は、綱吉は何か言いたいことがあるようだと察した。しかし簡単に言えない…
 そうして膝の上でもみ手をしている態度は、恥じらう乙女みたいだと、骸は思う。それを指摘する前に、ようやく綱吉が口を開いた。
「ヒバリさんを狙うの…もうやめろ、よ」
「おや…」
 骸はフォークを皿に置く。それから、足の長さを強調するように、優雅な動作で足を組み換えた。
「何故ですか?僕が雲雀の契約に手間取っている間は、君が契約されるリスクが下がるでしょう?」
「だからって悪事を見過ごせるか!」
 綱吉がテーブルを叩く。すると、綱吉のそばに置かれたグラスの中身が揺れた。
「ああ、そんなに興奮しないで!」
「だ、誰がそんな風にさせてると…っ」
「ちなみに君もうかつなんですよ?僕にこーんな情報をもらすんだから」
「……っ」
 綱吉は唇を噛み、半分上げかけた腰をシートに落とした。
 並盛中学の風紀委員長・雲雀恭弥には謎と共に噂も多い。月に一度、このファミレスに現れる…そんな噂を綱吉が聞いた。それを、守護者が集まった会の後、うっかり骸にもらした。
 では待ち伏せますか…と、骸は思った。次の日には並盛商店街近くのビル2階にあるファミレスの、今と同じ席に骸が座っているのを、綱吉は発見した。今日で3日目。
 今は、雲雀を待ち伏せる骸を、綱吉が見張っている。
「とにかく!い、一応だけど、オレがボスだから…骸さんが悪事を働いてないか見る義務があるんだよ」
「おやおや…」
 綱吉が骸を睨んだ。その姿が、怯えながらも威嚇をする小動物に似ていると思い、骸は笑う。
 思わず、心にないことまで戯れに呟いてしまう。
「クフフ…さっきのウェイトレスさんと契約しましょうか?それとも今の女子高生?」
 骸は、クスクスと笑いながら、手にしたフォークをくるくる回してみせた。その手元を綱吉が、緊張した目で見つめる。
「ねぇ綱吉くん?どっちの方が、雲雀と契約を結びやすいと思います?」
「…それ、どっちでも、やったら本気で怒るからな」
 綱吉は、相変わらず毛を逆立てる猫科の生き物のようだ。だがその発言は本心からだと骸にも分かった。
「…冗談です」
 なだめすかすように、にっこりと笑う。
「クフフフ…君と一緒にいる僕を見て、彼はどんな反応をするでしょうねぇ…?」
「…群れるな、って、かみコロされる…」
 自分で言いながら綱吉は、深いため息をつく。
 おそらく自分が制裁される場面でも想像したのだろう、肩を震わせる。
「だからカミコロされる前に店出ましょうよ、骸さん!」
「…果たして、本当にそうでしょうか…?」
 綱吉の予測は雲雀恭弥の行動原理と合っていた。
「現に…」
 だが骸は知っていた。雲雀が綱吉を見る目を…。
「現に…なに?」
 だが綱吉の目は、本当に不思議そうに骸を見返すだけだ。
「…現に、君は、雲雀のパーソナルデータに詳しいじゃないですか」
 綱吉は雲雀の視線を自覚していない。それは、骸にとっては好都合だったから、話を逸らして手帳を開く。
 手帳には、綱吉から(無理やり)聞き出した雲雀のパーソナルデータがある。と言っても、得られた情報量自体は少ないが。
「5月5日生まれのおうし座…この情報がどれくらい貴重か分かりますか?」
 頬杖をついて、ひらひらと、手帳を振る。
「あの雲雀くん相手に…相当親しいと聞き出せない情報だと思いますが?」
「んな大げさな…そーゆうの調べるの趣味な子がいるだけだよっ!」
 綱吉は勢いよく、ぶんぶんと、首を横に振る。
「ハルって、ほら…ウチによく来る女の子が、いるでしょ?」
「あぁ…」
 三浦ハル…知っている。綱吉にストレートな愛情を示す割には相手にされていなかった女子だと、骸は記憶していた。
「それだって血液型まで分かんなかった、し…オ、オレなんかエビにもならないつーか…」
「エビ?」
 骸は首を傾げた。沢田綱吉がツナという愛称で呼ばれてるのは知っていたが。
「ツナはマグロだからエビじゃないでしょう?」
「何の話だよっ…と、とにかく!別にオレが特別ヒバリさんに気に入られてるワケじゃないんだってば!」
「さて…それならどうしましょうか?困りましたねぇ!」
 演技がかった仕草で両手を広げる。
「本当に困りました!やはり、彼が現れるまで待つしかありませんね!…すみませーん」
 骸は悠々と、コーヒーのおかわりを頼む。
 徐々に綱吉は、視線をテーブルに落とす。
「…なんでそこまでヒバリさんにこだわるんだよ」
 綱吉の声のトーンに、おや、と思う。


※忘れていた…ので、とりあえず前半だけ……
※後半は…いつになるかなぁ……(遠い目)





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最終更新日  2009年09月10日 11時19分12秒
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