残念ながら第三次安倍政権の始まりです。
しかし、大方の予想を裏切り、自民党単独では3分の2どころか「300議席割れ」で、しかも議席は「2議席減」となりました。次世代の党が2議席だけとなったこともそうですが、国民のバランス感覚とでも言えるでしょう。
そうなると、安倍首相としては宿願の憲法改正に踏み込むために手を打つはずです。それは、再来年の参院選挙に合わせて衆議院を解散し、「衆参ダブル選挙」です。
自民党は勝てるでしょうか。
私は無理だと思います。理由は二つあります。
一つ目は、消費税の問題です。次は平成28年7月の選挙になります。この選挙において自民党は、平成29年4月の「消費税10%」を掲げての選挙になります。今まで「消費税増税」を掲げて議席を増やした政党はありません。おそらく「軽減税率」を掲げてショックを和らげようとするでしょうが、増税には変わりなく、「ふわっとした民意」は自民党には向かいません。
二つ目は、景気です。消費税10%に上げられないほどの危機的状況にはなっていないでしょうが、国民が景気回復を実感できることは難しいでしょう。
理由は簡単で、常に「不安」がつきまとうからです。高齢者は医療福祉、労働者・若者は雇用、子育て世代は育児・教育と大きく自分に関わる社会問題が自民党政権では「自助」を強調されているのです。
「アベノミクス」という「輪転機ぐるぐる」の手法で給与が増えたとしても、消費には回さず貯蓄へと向かうでしょう。当たり前の心理です。この当たり前がわからないのが2世、3世と世襲している自民党の弱点です。肌感覚が国民と違うのです。
格差は今以上に開き、社会不安が強まっている状況で、だれが自民党に入れるでしょうか。この不安感を払拭し、対立軸を示す。その軸が民主党だと思っています。この2年が正念場です。キーワードは「安心感」です。