私的電脳居間

私的電脳居間

Jan 25, 2007
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17:30 仕事が終わった。


17:45 まもなく家に到着という車の中でお袋からのメールを受信。
「ちょっと渡すものがあるから仕事帰りにでも(実家へ)寄って行って」
急遽Uターンして実家へ。
預かるものを預かって喋っていると、

16:05 やたら焦った声で(仕事中の)ヨメから電話。
「ウチの隣の家が火事らしいよ!すぐ行って!」
「え?!」
一瞬何のことかわからなかったが、 隣の家が火事
あわてて実家の玄関を飛び出す。
実家の庭からも暗くなった空に映る火の手が見えている。
家には子どもたち2人とヨメのお母さんがいる!

ボクは驚く間もなく(近くなのに)車に乗ってダッシュ。でも家の前まで行くと偶然にも後ろをついてきている消防車のじゃまになると思い、少し離れた路肩に駐車。そして 足で ダッシュ。
いつもは静かなこの近辺が恐ろしいほど高く上がった炎で真っ赤に照らされていた。
近所の人もやっといま気づいたかのように家の中から飛び出してきている。
今着いたばかりの消防車はまだ消火を始めていない。

Hさんのその家はボクの家とは同じ道の並びに、小さな畑を挟んで建っている。
ボクの家に行くにはいつもとは全く違う姿をして激しく燃え上がっているHさんの家の前の道を通り抜けなければならない。
例年この季節には白い雪が降っているものなのだが、今年は降っていない。

近所の人たちがボクに
「おい!自分の家、守れよ!!ガスの元だけは閉めといたからな!」
と声をかけてくれた。

少しの距離だが強烈な焦げた臭いと火の粉の中をくぐって自分の家の玄関までたどり着くと、中でお義母さんがあたふたしている。
上の娘はもうとにかく怖がって泣きじゃくっている。

2人の子どもたちを抱き寄せ
「よしよし!もう大丈夫だからな!とにかく言うこときけよ。」
とは言ったものの"どーしたらいいのかな?"ってな状態。
ひとつ言えるのは、今降っているのは雪なんかではない。火の粉といってもよく見るとそれはさっきまで一つの家としてHさんの家族を護っていた建物の破片なのだ。そしてそれは決して火の"粉"だけではなく大きな礫も風に乗って飛んできていたのだ。
とりあえず子どもたちとお義母さんを家の中に待たせ、庭の散水栓からホースで、燃え上がるHさん邸と向かい合いに置いてあり、いつ火の塊が飛んできてもおかしくないLPガスのガスボンベに水をかける。(その程度しか思いつかなかったのだ)
そしてまもなく帰ってきてこれまた大パニックになっているヨメに子どもたちを車に乗せるよう指示。でもヨメも大パニックでうまく動けない
火の粉が子どもたちの服に落ちるので、それを払いながら車に乗せ、とりあえず全員実家へ。

そしてまたボクとヨメとは歩いて家へ。
消防の話によると、最近の家はよほど耐火性能はあがっているが、火の粉は換気口などの隙間から内部に入りくすぶったり発火したりする可能性があるのだという。だから
「家の中、何回か確認してくださいね!」
と言われた。

21時過ぎ、消防の懸命な消火活動によって概ね鎮火。
ヨメもボクも顔に点々と煤の跡がついていた。
娘が着ていたブルゾンには2,3カ所、直径1cmほどの穴が開いていた。

ところでいろいろ話を聞いていると、出火の原因がわかってきた。
Hさんの長男Iくんはウチの娘と同級生。
Iくんは夕方ウチへ遊びに来ていた。
18時少し前、HさんちのおばあちゃんがIくんを迎えに来た。ボクが家の目前でUターンし、実家へ向かった、ほぼその頃だ。
が、Iくんはもたもたしてなかなか出て行かなかった。
どうやらその直後に発火しているのだ。
実はおばあちゃんは天ぷらを揚げていた火をそのままにして迎えに来てしまったらしい。

Hさん宅には幼稚園と保育園の弟たちが留守番しており、実はおじいちゃんも奥の部屋にいたのだそうだ。Iくんの弟2人が大声で「火事だ~~!」と叫んだときにはもう火の手が部屋に広がっていたんだそうで、おじいちゃんもその子たちが呼ばなかったら危ないところだったのだとか。
さっきまで遊んでいた長男も戻るまもなく火を見つけ、泣きながらウチの娘とお義母さんに「ぼくのうちが火事だ!!」と言いに来たという。
お義母さんはその声を聞いて、はだしのままバケツに水を汲んでHさんの玄関先まで行ったのだが、火の手も大きく、中で爆発音もしていたことから怖くてそれ以上近づけなかったのだそうだ。
結局そのIくんのもので唯一焼け残ったのは、ウチで娘といっしょにやっていて、泣きながらウチの庭に投げ出して行った漢字ドリルとノート、そして筆箱だけだった。

実はHさんは、焼けた家の道を挟んで向かい側に家を建てたばかりで、まだ引っ越しは完了していなかったのだ。
そういう意味では「寝る場所を奪われた」わけではないのだから、それが救いだ。
少し落ち着いてからボクはHさんが新しく建て直したばかりの家に出向いた。
「家族みんな大丈夫?」
Hさんに訊くと、
「はい。全員大丈夫。無事でした。ありがとう。ごめんね・・・迷惑かけて・・・。」
Hさんの奥さんは泣き崩れた。

でも実は家族全員無事・・・ではなかった。
家の中で飼っていた、目が不自由なシーズー犬の"ジゲン"が実は逃げ遅れて焼死しているだろう。というのだ。
まだ遺体は見つかっていないが、逃げた可能性は低いという。
「・・・やっぱり」
ボクはちょっとがっかりした。
できれば彼も助かっていて欲しかった。
家財は全て焼けてしまっても、命だけは全て残っていて欲しかった。

ボクの家はといえば、畑を挟んでいたこともあって、たいした被害もなく済んだ。(反対側の隣家は少しだが延焼していた)
ただ、この夜はとにかく残った煙の臭いの中で一晩眠ることになった。





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Last updated  Jan 26, 2007 10:26:55 PM


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.かんちゃん

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.かんちゃん @ Re:な~んだ(01/27) Kaseoさん 現在、出せる音源1曲もなし!(…
Kaseo@ な~んだ チミのアルバムが“怒濤のリリース&再発”…
.かんちゃん @ Re:その指摘…(01/26) ぷろまーすさん >さすが、かんちゃんの…
.かんちゃん @ Re:同じく(01/27) ぷろまーすさん >ちなみに、ユキヒロさ…
ぷろまーす@ その指摘… さすが、かんちゃんの奥様ですな(笑) ……

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