杏ちゃんのほーむぺーじ♪

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アイル・トライ ~遥かなるリアント王国~


                      王家以外の君なんていやしないんだから
          愛して欲しかった
               ただ言うのが恐れてた 
      呪われて傷ついて     それでも君は俺を好きでいてくれた 
               さよならは言わない
                         永遠に君を失ってしまいそうだから


あれは夢?貴方は私の何を見ていた?
何故貴方に命令されなければならない?
                             ずっと愛してる
                                  だからそんなこと言わないで・・・悲しくなるじゃない
                   お兄様の面影に似ていた
                     でも好きになれないの
                皆はそう言うけど私は貴方を離さないわ                         だってこんなにも・・・
大切なんだから






こんにちは、助けてくれてありがとう。
そう言ったのはこげ茶色髪の女の子。笑顔が可愛くて誰からも愛されていたわ。
彼女がなくなってしまうまでは。
これは・・・昔、いえ、前世と言うべきかしら?
叶ったり叶わなかったりの夢を残して、でも一番の夢は誰にも叶えられなかった。そして彼女達は消えて行ったわ。
本当にあった話だから聞いてみるといいわね。
彼女達がいる間、それぞれの想いを馳せた彼等はそれを一度も口にすることはなく、ずっと心の内に秘めていた。
彼等は彼女達を愛していた。
彼女達も彼等が好きだった。だけどそれは叶わなかった。
何でかですって?そうね、貴方の想像に任せるわ。
私はマリー。もうお分かりのご様子ね。じゃあ今から話すのも誰のことかわかるわよね?
ふふ、そんなに慌てないで。私まで大変になるじゃない。
じゃあ、話すわね。しっかりと聞いていてよ?じゃないと私、あとでお説教されちゃうんだから。

物語の扉は今、開かれる――――









「いっやぁー。私もう赤点決定・・・」
テスト用紙が返され、叫んだのは加奈子。
「私もー。あーあ、先が思いやられるわ。」
だるそうな顔をしてテスト用紙を持って歩いてきた美香。
「見せてみせて!そんなに悪かったの?」
2人の所へパタパタと走ってきた志保はテスト用紙を覗きこんだ。
「だっ、駄目だよ。志保ちゃんだってもうすぐテスト返ってくるじゃん。あ、ほら、先生呼んでる。」
ある時間のテスト返却日。
科目はあの数学である。
「えー、では赤点を取った者は夏休みに補習に来るように。」
全員のテスト用紙わ分け終えると先生は言った。
「はぁ?だって夏休みって部活とかあるじゃん。」
「先生ー。部活のある場合はどうするんですか?」
そのような声が教室中を駆け巡り、次々と生徒が質問をする。
「そー言えば部活あるよねぇ・・・・」
話の片隅を聞いて志保が言った。
「私達は言うまでもないけど絶対あるわね。」
美香が言う。
「私達も。はあぁー、嫌だなぁ。せっかくの夏休み、宿題、補習なんて。これが女子高校生のすることだと思う?」
「机に肘をつけながら言う加奈子。
「しょうがないわよ、どこの高校生も同じだわ。赤点取らなければね。私も赤点なのに・・・」
加奈子をチラッと見て志保は溜息をつきながら言った。
「青春したーい。」
「美香ちゃん、ずっとそんなこと言ってるよね。」
「じゃあ、今日の授業はここまで。」
話し中に先生の声が聞こえ、生徒たちは挨拶をし、休み時間に入った。
「ねぇねぇ、テストどうだった?」
そこへ数学のクラスが違う美穂がやってきて聞いた。
「聞かないでよ。」
美香は額に手を当てて言った。
「美穂ちゃんは?」
「ふふ・・・赤点免れたわよ。」
「嘘っ!」
「・・・・なーんて冗談。私が頭良いと思う?だからあの最下位のクラスなのよ。赤点よ、あーかーてーん。」
美穂の顔からは得意げな笑顔は消えうせ、志保と同じように溜息をつきながら言った。
「まぁさ、皆赤点取っちゃったんだし、頑張んなきゃ。」
皆を励ますように加奈子は言った。


そして月日は巡り、8月。
今日は補習授業の日だが美香と美穂は部活があるからと言って午後から出席することにした。加奈子と志保は部活がないため、朝から学校に来て午後から2人も混じえて勉強する予定だった。
「あーん!もう吹けない!!」
今日もフルートを投げ出しそうな勢いで美穂は言った。
ここは音楽室。今日は個人練習のため、美穂と美香は同じパートの雄也と一緒に廊下でフルートを吹いていた。
「何よ、2人してすっごい上手くなっちゃってさ。」
しまいには不貞腐れながら美穂は2人をフルートで突つきながら言った。
「いや、別に上手くないし。」
雄也が言う。
「ウッティはすっごく練習してるからね。上手いんだよ。でも音の方は私の方が勝ってるしね。」
美香も言う。
「美香ちゃんは音が良いし、ウッティーは技術能力が優れてるし。もーうっ、いつか上手くなって見返してやるんだから!」
「はいはい、じゃあ、期待してるよ。未熟な美穂ちゃん。」
美香はくすくすと笑って全く相手にしてくれなく、更に美穂はグレた。

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