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2026.10.04
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カテゴリ: 漫画
好きな漫画の感想です。


タイトル
悪役令嬢たちは揺るがない


作者
八月 八 先生(著)
赤羽 にな 先生(漫画)
春野 薫久 先生(キャラクター原案)



ツナ缶イヌの勝手に評価(独断と偏見)
絵の美しさ:★★★★★
ストーリー:★★★★☆
読みやすさ:★★★☆☆
ざまぁ:★☆☆☆☆
悪役令嬢最高∶★★★★★


あらすじ
王立学園に聖女見習いの田舎男爵の庶子アイニ・ミッコラがやってきて半年。貴族子息である男子生徒たちはアイニの無邪気な可愛らしさに翻弄され、女子生徒たちはアイニの貴族マナーを無視した振る舞いに憤りを覚えていた。そんな中、巷で流行の物語になぞらえて「悪役令嬢」と呼ばれることになった三人の令嬢がいた。王太子の婚約者であり、自らも高潔無比な侯爵令嬢セラフィーナ。商才に長け、一代で財を成した裕福な子爵家の気高き令嬢サンドラ。現宰相を抱え王家とも縁の深い侯爵家の、聡明な令嬢ベルナルデッタ。「悪役令嬢」と呼ばれる三人が、「聖女見習い」アイニと対峙するとき、それぞれが選ぶ道とは?  これは「悪役令嬢」と呼ばれる彼女たちの、矜持と選択の物語ーー!

***

聖女見習いにまつわるとある事件の前後を、色々な人物の視点から描いていく群像劇。ストーリーの性質上、同じ場面についてが何度も描かれるのだが、それぞれが違った背景と思惑を持って動いているので飽きないし、読み進める度に情報が増えて解釈が変わっていくのが面白くて良かった。

なろうの原作も読んだけど、書籍版で加筆されたらしきエピソードも綺麗に盛り込まれていて、良いコミカライズだなと思った。漫画で読むとより令嬢達の美しさが際立つし、視点が変わると前の話では描かれなかった登場人物の表情の変化なんかもわかりやすい。次の視点に移り変わるときの導入部も惹き込まれる感じで良い。

セラフィーナ、サンドラ、ベルナルデッタはそれぞれ全然性格の違う子たちで、一人ではなく三人揃うことで「悪役令嬢」になっているのが新鮮。私のお気に入りはサンドラ嬢です。(古今東西、高飛車だけど裏表のない美人なお嬢様は良い)

聖女見習いのアイニは、序盤こそ「なんだこいつは……」と呆れるようなキャラクターなんだけど、彼女視点の話を読むとこれも解釈が変わっていった。皆それぞれの正義で行動しているのがわかる。

そして悪役令嬢とお馬鹿ヒロイン、なストーリーでよくある「わかりやすいざまぁ」では終わらなかったところも新鮮だった。モヤモヤとすっきりしない終わり方なわけではなく、あくまで「悪役令嬢と呼ばれた気高い淑女たち」の物語なんだなと思えた。そして彼女達の伴侶が皆良い男なのも良かったね。

コミックス4巻分、ストーリーの大半が同じ出来事の繰り返しなので終盤はわりとあっさりめに終わってしまう感があるものの、そこはこの登場人物たちにしてみれば語る必要のない部分なのかもしれない、という感じもする。

読み応えある長編も好きなのだけど、その手のものはよほどハマらないと最後まで読み進められないので、その点こちらは程よい長さだったのもありがたかった。


エピローグで子供たちのエピソードが描かれているのも良かった。そこに至るまでの経緯や、続きが見てみたい作品。







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最終更新日  2026.10.04 15:06:23
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