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1998 アメリカ 監督:ランス・フール 出演者:トム・ベレンジャー、ヨキアム・デ・アルメイダ、ダニエラ・ロモ、マーク・モーゼスほか 123分 カラー ONE MAN'S HERO DVD検索「ワン・マンズ・ヒーロー」を探す(楽天) * 現在の所DVDなし。レンタルVHSなら僅かにあるかも。 1846年から1848年に起こったアメリカとメキシコの間の戦争(米墨戦争)を題材にした、人物伝的ドラマ。1830年代にメキシコのサンタ・アナ将軍の中央集権的支配から独立(例:アラモの戦い「アラモ(1960米)」など)したテキサスは、1845年にアメリカが併合を主張していたが、その所属を巡ってメキシコと衝突。両国は戦闘状態に入り、アメリカのポーク大統領はテイラー将軍を派遣し、カリフォルニアやニューメキシコを占領。最終的に破れたメキシコは領土の1/3を失った戦争である。 その戦闘の最中、アメリカ軍籍を放棄したアイルランド人を中心に兵士約800名がメキシコ側につき、聖パトリック大隊を結成している。その中心的人物が本作の主人公ジョン・ライリー大尉(砲兵出身)であり、本作はかなり史実に沿って製作されている。ちなみに、聖パトリック隊は、1846年9月21日モンテレーの戦いで初めて戦い、1/3は1847年2月23日にヌエボレオンのブエナビスタの戦いで戦死。さらに1847 年8月20日チェルブスコ橋の戦いでほとんどが全滅し、ライリーを含む85人が捕虜となった。見せしめのため、チャプルテペク城の戦いでアメリカ軍旗が揚がった瞬間に30名が絞首刑にされ、他の捕虜はD(脱走兵)の焼き印を押されて強制労働に処されたと言われる。ライリー大尉は1850年に死去したとされている。 本作は日本未公開映画だそうだが、スケール感、スタッフ、題材と言いなかなかの大作である。ロケはメキシコだそうだが、広大な土地をふんだんに使った映像はスケール感十分。また、隠れ家や城などもセットにしては大がかり。兵士役のエキストラの数も多く、アメリカ軍、メキシコ軍の制服だけでも相当金がかかっていそうである。戦闘シーンも、時代が1840年代のため大砲と小銃しかないが、その割に迫力は立派。もちろん音響効果もあるのだろうが、発射炎や煙などエフェクト効果も十分に練られているのが良い。白兵戦シーンも悪くなく、迫力を感じる。近年の映画にありがちな、グロイ映像がほとんどないのも好感が持てる。 なのに、日本未公開なのは何故なのだろう。一番の理由は題材の持つ重さと非普遍性だろう。アメリカ映画でありながらメキシコ視点で描いた作品であるだけでなく、現米軍の祖先たるアメリカ軍をかなり悪者として描いている点。もちろん、よく見るとアメリカの自己弁護的表現が隠されたりしてはいるのだが、アメリカ人にとってはあまり面白くないだろう。ましてや、そんなアメリカとメキシコの過去の歴史など知らない日本人にとっては退屈な作品と受け取られたのかも知れない。かなりの部分で史実に忠実に作られており、歴史物としては十分に力作の部類と言える。しかし、残念ながら迫力ある戦闘シーンを盛り込んでいながら、中だるみしてしまうような盛り上がりに欠ける作品であったのも事実である。やはりよその民族の歴史に感情移入しづらいのは致し方ない所だ。アメリカ市民だろうが、メキシコ市民だろうが知ったこっちゃないというのが率直な心境か。 このほか気になった点としては、制服がやたらカラフルなのは良いが、敵か味方かわからない点。また、メキシコ軍は兵器どころか制服にも困っていたはずなのに、山賊から国軍に加わったのも含めて寝返ったアイルランド人部隊の制服が立派なのはちょっと。しかも、ずっと制服が汚れずに綺麗で、トム・ベレンジャーときたら放浪してても髭は綺麗で髪の毛もバッチリ・・・。 そのベレンジャーを含む各配役は、歴史物らしい個性を際だたせた演技で悪くない。過去の人物というのはある程度美化されていた方が面白いものだ。登場人物も多すぎず、スコット将軍、テイラー将軍など実在の人物も登場するので、物語を理解しやすい作りとなっている。ヒロイン役にはメキシコ人美女のダニエラ・ロモだが、見た目ちょっと年齢不詳(実はこの時40歳近い!)。 全体的には、決して出来の悪い作品ではなかったのだが、ちょっと消化不良感の残った作品であった。シリアス歴史ものと娯楽的ヒューマンドラマの間にあるような中途半端な位置づけなのが良くないのだろう。どちらにしても、製作するには難しい題材であったことは間違いない。 (Gyaoで視聴) 興奮度★★★ 沈痛度★★★★ 爽快度★★ 感涙度★ (以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい) 1840年代飢饉のためアイルランドから多くの難民がアメリカに渡ってきていた。若い青年はアメリカ市民権を得るために、アメリカ軍に志願する者も少なくなかった。パディもその一人であり、軍に志願したが、軍のカトリック教徒であるアイルランド人への偏見差別はひどかった。ジョン・ライリー軍曹は歴戦の強者で、第5連隊司令官のレーシー大佐の信頼も厚い男だが、彼もアイルランド人であり、部下のアイルランド人の処遇を気に病んでいた。 アメリカとメキシコは戦闘状態に入りつつあったが、ライリー軍曹は上官の大尉によるアイルランド人虐待に業を煮やし、12人の部下と共に軍を離脱する。ライリー自身は帰隊するつもりだったが、メキシコ領内でメキシコ人山賊のコルティナに捕まり、部下を5人も失ってしまう。同じカトリック教徒であったことから、ライリーらはコルティナのもとに保護され、ライリーはコルティナの女マルタに恋心を抱く。マルタもまたライリーに好意を寄せるが、コルティナはいい顔をしない。 1846年5月11日、出張中のレーシー大佐が戻り、大尉の虐待でライリーが脱走したことを知り、大尉を降格させる。テイラー将軍はレーシー大佐を補佐官に命じ、モンテレイの攻略に着手する。 山では山賊のドミンゲスがコルティナと共に戦うことを拒否し、去っていく。そこに、メキシコ正規軍のマクシモ・ネクソル大佐がやってきてコルティナに正規軍に参加するよう迫る。縛り首か恩赦かのどちらかを選択させられたコルティナはやむなく正規軍参加を受諾する。また、ライリー軍曹らにも土地の提供とメキシコ市民権を与える条件で正規軍に参加を迫る。ライリーらはもはや後戻りはできないと判断し、メキシコ軍に加わることを受諾し、ライリーは中尉に任命され、聖パトリック大隊を結成する。 モンテレイの戦いで初参戦となった聖パトリック大隊を見て、アメリカ軍のレーシー大佐はライリーに使者を出すことを提案するが、テイラー将軍は脱走者を助長するとして許さなかった。モンテレイの戦いではメキシコ軍は破れるが、テイラー将軍の計らいでライリーを含むメキシコ軍は捕虜になることなく、退却をする。この戦いでコルティナは逃げてしまう。 さらに、ブエナ・ビスタの戦いでもサンタ・アナのメキシコ軍は破れ、ライリーらは撤退を続ける。途中でバルガス神父に会ったライリーはマルタの所在を追ってコルティナのもとに出かける。ライリーはマルタを巡ってコルティナと争うが、マルタのいるペサドゥンブレの村に行くと、山賊ドミンゲスが村を襲っていた。コルティナはドミンゲスを殺害し、ライリーはマルタら村人を救う。マルタとキスをするライリーを見て、コルティナは無言で去っていく。ライリーはマルタに、一緒に行こうと誘うが、マルタはまだやることがあると言ってそれを断る。 隊に戻ったライリーは、いよいよ決戦となるチュルブスコ橋の戦いに臨む。今度こそ決戦であり、部下の意志を問うが、全員が戦うことを選ぶ。1847年8 月20日、チュルブスコ橋の戦いが始まり、部下のケリーニ伍長、パディらが戦死。ライリー自身も怪我を負って捕虜となる。 捕虜となったライリーのもとにレーシー大佐がやってくる。部下を守るために脱走したと話すライリーを何とか救おうと、レーシー大佐はスコット将軍に掛け合うが、次期大統領をねらうスコット将軍は裏切り者には厳罰を処すと言って聞かない。メキシコ軍将軍も聖パトリック隊救済の嘆願が出ていると掛け合うが、それも聞かずにスコット将軍は処刑を実行する。 チャプルテペク城の攻略でアメリカ軍の旗が揚がった瞬間に、捕虜となった30人が絞首刑となる。それを目の当たりにさせられたライリーはむち打ちの上、頬にD(脱走)の焼き印を押され、強制労働に処された。 8箇月後、アメリカ軍の撤退が決まり、ライリーは自由の身となる。放浪するライリーはコルティナと遭遇し、マルタとも再会する。マルタはボロボロになった聖パトリック大隊の旗を手渡す。二人は新しい生活に向け姿を消すのだった。かぽんの戦争映画レビュー新着順かぽんの戦争映画レビュー分類別
2007年07月07日
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ユーロジェットコレクション EURO JET COLLECTION ヨーロッパ 模型 食玩 エフトイズ(ノーマル9種セット)【即納】【ポイント倍付0128】ようやく7機目です03c Panaviaトーネード サウジアラビア空軍サウジらしい砂漠迷彩色ですね。でもちゃんと運用できてるのかな?
2010年02月01日
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タカラの「世界の翼DX」発売までもう少しですね。 と、余り書くことがないので今日は買おうかと思っている本の話題でも。 いつも学研の歴史群像シリーズにはお世話になっているのですが、最新版として図説・パンター中戦車パーフェクトバイブルが出ています。どうかな使えるかな?太平洋戦史シリーズ57 帝国海軍艦載兵装の変遷こちらは昨年末に発売になっていましたが、まだ未購入です。いずれも、本屋で未チェックなので、チェックしてから購入を決めたいと思います。そういや最近本屋行ってないな。このほか気になる物として1/26にドキュメンタリーDVDが発売予定です。ドキュメンタリー 太平洋戦争 ロード・トゥ・トーキョー DVD-BOX 「日本の真珠湾攻撃から始まった太平洋戦争を、アメリカ軍が撮影した貴重な映像で綴る戦争ドキュメンタリーのBOX。1941年12月8日の開戦から4年に渡る太平洋戦争史を、「太陽の帝国」「硫黄島に立てた星条旗」ほか、13のエピソードで紐解いていく。」■特典学研「歴史群像」編集部が書き下ろしたブックレット“アメリカが見た太平洋戦争史”(32P)封入(予定)製作総指揮・監督・脚本:エドワード・フェアハード 製作・編集:ケーシー・ハイ 共同脚本:キャス・メイン ナレーター:トム・ルース制作:2006年 米●収録時間 585分●枚数 6枚だそうですが、どうなんでしょ。2006年製作ということになっていますが、目新しい映像が発掘されたわけでなし、従来の戦史ドキュメンタリーと何か違うんでしょうかねえ。6枚組とはいえ、ちょっとお高いので二の足を踏んでます。
2007年01月19日
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2006 ドイツ・オランダ、ベルギー・フランス 監督:ポール・ヴァーホーヴェン 出演者:カリス・ファン・ハウテン、トム・ホフマン、セバスチャン・コッホ ほか 144分 カラー BLACKBOOKブラックブック(スマイルBEST)(DVD) ◆20%OFF! DVD検索「ブラックブック」を探す(楽天) オランダの巨匠ヴァーホーヴェン監督の手がけた壮大なサスペンスドラマ。第二次世界大戦時のオランダを舞台に、占領者ドイツ軍とオランダレジスタンスの情報戦・破壊活動を、複雑に絡み合う人間模様として描いた。性を武器にして戦う女性、ユダヤ人迫害、裏切り行為、戦後のナチ協力者狩りなど、辛辣な社会風刺は健在。幾度にも渡るどんでん返しに、すっかり画面に引き寄せられる。 だが、ヴァーホーベン作品にしては、過激な性描写やブラックユーモアという点では、やや丸く収まった感もあり、反面、一般の視聴者にとっては娯楽映画として十分楽しめると言う点で、完成度が高いとも言える。 オランダはもともとドイツ系住民も多いことから、親ナチス派も少なくなく、ユダヤ人迫害もひどかったと言われる。そうした複雑な状況下で、主人公のユダヤ人女性が生きていくのは実に過酷なことだ。ユダヤ人であることを隠すためアンダーヘアの色さえ染め、性を武器に、したたかに生き抜く術は、実にたくましい。 さらにオランダ人であってさえも、密告、裏切りの中、疑心暗鬼になっていく。ドイツ軍諜報部の策略とはいえ、人間の弱い部分を巧みに利用していく様は、まさに恐怖である。 このような、混乱した状況やオランダ人の国民性については、同監督の「女王陛下の戦士(1977)」が詳しく描いている。 一方、人間である以上、愛情や友情が芽生えるのも必然である。本作でも、敵味方を超えての愛情、友情が一抹の清涼剤として描かれている。自己の保身を図り、疑心暗鬼になる中、それでも信念を貫き通す、人間の尊厳というものが見事に描かれている。この点が、ヴァーホーヴェン監督の意図するところでもあるのだろう。 ストーリーはかなり複雑な部類にはいる。上映時間も長めだが、サスペンスドラマとして単純には終わらない。重要なターニングポイントの場面が幾度もあるのだが、それぞれが適度な描写で的確に次のシーンにつながっていくので、流れとしてはかなりスムーズだ。これだけ複雑な構成をよくぞここまでまとめ上げたものだと感心する。 ただ、戦争物という観点で見た場合、ちょっときれいにまとめすぎていて、真に迫る迫力には欠けた。ドイツ軍の将軍、ムンツェ大尉、フランケン中尉がそれぞれ表面的な性格付けだけで終わってしまっているので、その背後にある戦時の異常さというものが伝わってこない。例えば、ムンツェ大尉の妻子が連合軍空爆で死んだことを告白するが、その辛さや怒りがほとんど表現されていないため、彼の連合軍、オランダ人に対する感情を読み取ることができなかった。また、オランダレジスタンスにしても、組織の構成や闘志の性格付けがやや甘かったため、何のために抵抗しているのか、対象は何かといった点がややぼけてしまい、熱気が伝わってこなかった。また、主人公エリスも目の前で両親を殺害された割に淡泊な印象だった。とはいえ、その辺りを濃くしてしまうと、きっと本作のバランスが崩れてしまうのだろうけど。 映像的にはややこじんまりとしたセットが多いが、鮮明な画像が印象的。 主役エリス役のヌードは美しい。それでいて汚物を頭から被るなど、いわゆるエログロ路線のヴァーホーヴェンの片鱗を感じる(笑)。汚いフランケン中尉が迫ってくるのも、妙に美女と野獣的興奮がある。 タイトルのブラックブックは・・・もっとストーリーの核心にせまるキーかと思ったが・・・。あんまり関係ない(笑)。 とにかく、これだけの社会風刺を盛り込みつつ、壮大なサスペンスを作り上げた監督に脱帽なのだ。 興奮度★★★★ 沈痛度★★★★ 爽快度★★★★ 感涙度★ (以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい) 1956年10月、イスラエルのキブツに一人のオランダ人女性が旅行してくる。そこの施設で子供たちを教えていたユダヤ人女性を見て「エリス」と叫ぶ。二人はかつてのオランダで知り合いだった。帰り際ユダヤ人女性は「私はラヘル・ローゼンタールよ」」と言う。 1944年9月のオランダ。ドイツ軍に占領され、ユダヤ人の迫害が酷くなっているおり、歌手だったラヘルは良心的なオランダ人に匿われていたが、連合軍の爆弾で家が倒壊。知り合ったオランダ人青年に匿われるが、身分がばれて自称レジスタンスのファン・ハインと名乗る男にオランダ南部への逃亡を勧められる。そこで、父と旧知のオランダ人公証人スマールの元へ行き、お金を工面して貰い脱出を開始する。途中で、両親や弟とも合流し、船に乗って暗闇の中を進んでいく。しかし、そこにはドイツ軍が待ち伏せており、ラヘルを除き全員が射殺されてしまう。死体から金品を奪うドイツ兵の姿を眺めるラヘル。 ラヘルは良心的農民に助けられ、髪を染め、エリス・デ・フレースと名乗ってオランダに戻る。レジスタンスのヘルベン・カイバースの元で働くこととなるが、5ヶ月後、レジスタンスへ協力を求められる。レジスタンスにはハンス・マールテン、共産主義者のティム、弱々しいテオらがおり、連合軍からの武器空輸品を回収に向かう。そこでドイツ軍に見つかってしまうがハンスが窮地を救う。 列車に乗って銃を輸送する任務の最中、危機を乗り越えるためエリスはドイツ軍諜報部の指揮官ムンツェ大尉と知り合いとなる。一方、銃の輸送中の事故でヘルベンの息子ティムら3人が捕まってしまう。 ヘルベンは息子を救うため、エリスにムンツェに近づいてくれないかと頼む。当然、女の性を武器にするのだ。エリスはそれを受入れ、ムンツェの女となってドイツ軍司令部に潜入する。そこには両親を殺害した張本人フランケン中尉がおり、その愛人ロニーがいた。ロニーの口利きでエリスは司令部での職を得て、公証人スマールの勧めで盗聴器を仕掛ける。 スマールとムンツェは休戦を交渉中だったが、レジスタンスを処刑したいフランケン中尉とムンツェ大尉は対立していた。盗聴器によって、フランケン中尉のもとにファン・ハインがユダヤ人の情報を持ってきていることが判明。ハンスは勝手にファン・ハインの誘拐を計画し、実行するが、失敗してテオが撃ち殺してしまう。これにより、休戦交渉が決裂し、ヘルベンの息子ティムの命が危うくなってしまった。ムンツェはエリスがレジスタンスであることを察知したが、本当のことを話すことでそれを許す。さらに、ムンツェ大尉は立場を失い、命令違反として逮捕、処刑されることに。 口論するヘルベンとハンスだったが、スマールがドイツ軍司令部の地図を入手。強引な捕虜救出を計画する。エリスはムンツェの救出を条件に手伝うことを承諾。エリスは本気でムンツェに惚れていた。 パーティーの晩、エリスが鍵を開け、ハンスらレジスタンスは牢獄に潜入。ティムらを解放したかと思ったが、実はフランケン中尉は情報を知っており、レジスタンスは一網打尽にされてしまった。命からがら逃げたハンスは、仲間にスパイがいることに気づく。 エリスもまたフランケン中尉に捕らえられ、盗聴器を利用してスパイがエリスであると偽情報を流す。ヘルベンやハンスらレジスタンスはエリスを裏切り者だと罵る。 ムンツェ大尉とエリスは、ムンツェの腹心の手助けで逃亡。しかし、もはやレジスタンスのもとには戻れなかった。 程なくして終戦となる。街は連合軍歓迎の旗で一杯となり、ロニーは早くもカナダ兵の彼を作っていた。ムンツェとエリスは公証人スマールが黒幕と判断し、スマールの家に行く。スマールはそのことを認めながら手帳を(ブラックブック)を見せる。そこに謎の男が闖入し、スマールを射殺してしまう。男を追いかけたムンツェは戦犯として捕らえられ、エリスも裏切り者として刑務所に入れられてしまう。 ムンツェは寝返ったドイツ軍カウトナー大将によって処刑されてしまう。エリスも刑務所でひどい仕打ちを受けていたが、そこに英雄となったハンスがやってきて助け出す。しかし、ハンスの家に連れて行かれたエリスは大量のインシュリンを打たれてしまう。実はハンスは1944年2月に逮捕歴があり、フランケン中尉の脅しに屈し、ユダヤ人を売っていた張本人だったのだ。さらに、フランケン中尉すら殺害し、ユダヤ人から奪った財宝を独り占めにしていた。エリスはチョコレートを多量に食べ、窓から逃げ出す。 息子の遺体を発掘していたヘルベンのもとにエリスがやってくる。強く怒っていたヘルベンだが、エリスから真相を聞かされてハンスを追うことにする。ハンスはすでに財宝をもって霊柩車に乗って逃亡中であった。すぐさま、霊柩車を追跡し、ついにハンスを追いつめる。エリスはハンスが隠れている棺のふたをきつく締める。暴れていた棺のなかのハンスが、やがて静かになる。 イスラエルのキブツ・シュタイン。それはユダヤ人犠牲者の資産によって建設されたものであった。
2008年08月17日
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予定より早く「世界の翼DX」が届きました。 今度のは、成層圏を越えてというサブタイトルがついているとおり、宇宙空間ものも多く含んでいます。 全11種類+シークレット1種類で、各々にボーナスパーツがついていて、全部集めると国際宇宙ステーションの完成形ができるというものです。ですから全部集めないとボーナスパーツの意味がないのですが、私は1BOX購入して見事シークレット込みで12種類揃いました。これで宇宙ステーションの完成形が作れます。 まず、宇宙ステーションの基本形となる7番を作っておかなければ、ということで作ってみました。7 国際宇宙ステーション(2006) 結構部品数が多くて取り付け位置もやや複雑です。説明書の写真をよく見て作る必要がありますね。また、ボーナスパーツで完成形にするつもりならば、多少付け替えの必要があるので、接着剤は使わない方が良い場所もあるので要注意です。 もう一つ1 C-17A グローブマスターIII(量産機) M1A2戦車付 小さな戦車付きで、お腹のハッチを開くと乗せることも出来ます。この戦車砲塔がきちんと回転するんですよ。デザート仕様ですね。
2007年01月22日
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ユーロジェットコレクションsp全種入り全12種フルコンプ 1/144 FTOYS01s ユーロファイタータイフーン 20XX 年 航空自衛隊306飛行隊タイフーンのシークレットは日本自衛隊仕様ですね。小松基地の306飛行隊に配属されたら・・・という設定で。ちょっと軽快な感じがしますけど、これで仮想敵国に立ち向かえるのかな?
2010年02月22日
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精神的に崩壊しそうな今日この頃(笑)、なかなかおもちゃを作る気力がないのですが、いよいよ数カ月にわたったユーロジェット(汗)、残すところあと2機。今日は購入したしークレットです。03s Panaviaトーネード イタリア空軍 第6航空団 第154戦術爆撃飛行隊 部隊編成25周年記念塗装機ちょと尾翼の映りが悪いですけど(汗)、なかなか格好いいです。飛行しているところの映像どっかにあるかな、見てみたいですね。エフトイズ/食玩・BOXフィギュア1/144 WORK SHOP Vol.17 ユーロジェットコレクション 【03-s:イタリア空軍第6航空団第154戦術爆撃飛行隊部隊編成25周年記念塗装機/PANAVIA トーネード】
2010年03月08日
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ユーロジェットコレクション EURO JET COLLECTION ヨーロッパ 模型 食玩 エフトイズ(ノーマル9種セット)【即納】【02P10Jan25】03b Panaviaトーネード イギリス空軍第1航空群第31飛行隊
2010年01月25日
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2005 ドイツ 監督:カイ・クリスチャンセン 脚本:ヴォルフガング・ツラル ドキュメンタリー 52分 カラー ヒトラーの青春と家族の実像を浮き彫りにするドキュメンタリー。意外に知られていないヒトラーの親族たちを関係者の証言等によって描いていく。ヒトラーという権力者に振り回され、ある時はそれを利用し、すがりつき、ある時はそれに反駁する家族の姿がある。近親相姦や重婚なども含め、諸悪にまみれたヒトラー一族が歩んで来た道と、ヒトラー権力の倒壊とともに訪れる一族の悲哀は、実にドラマチックだ。 ヒトラーは権力についてからは、家族の存在をことさら消そうとしたという。神聖な総統というカリスマ性を維持するためには必要な措置であったろうが、それでもなお家族という絆を完全には捨てきれなかったヒトラーの人間性も見えてくる。 本作では、ヒトラーの祖母から兄弟まで8人ほどの親族がメインに取り上げられている。父アロイスは高級税官吏だったが暴力的で若い女に節操がなかった。ヒトラーはメイドだったクララとの間に生まれている。兄のアロイスJrは腹違いの兄で、父と対立のうえ各地を転々と渡り歩いた。ヒトラーはアロイスJrとの縁を切りたがったとされるが、アロイスJrは後に「カフェアロイス」という極右の喫茶店を開き、SS親衛隊員らが集まったという。姉のアンゲラは両親の死後、妹のパウラを引き取るなど苦労したが、後にヒトラーのオーバーザルツブルグの山荘に招かれる。ただ、持ち前の気の強さでしばしばヒトラーと対立し、山荘を追い出される。最もヒトラーが親しくしていたのは妹のパウラであったそうで、同じく山荘に招かれ、ヒトラーからの仕送りを貰っている。しかし、パウラの娘、つまりヒトラーの姪であるゲリはヒトラーに執拗に束縛されて自殺している。このほか、アロイスJrの長男ウイリアム・パトリックはイギリスに渡り、後にアメリカで反ヒトラーの講演をしたりして海兵隊にまで入隊している。一方、次男はドイツ親衛隊に入隊し戦死している。 ドイツ敗北後の家族もまた哀れな生活を送ったようだ。パウラは貧しい生活を送り、ソビエトは躍起になってヒトラーの親族を捜し回って逮捕したという。現在、ヒトラーの正式な相続人が認められているが、一切表舞台には登場していない。 ドキュメンタリーなので、映画としての面白みという点では特徴がないが、長い間秘められてきたヒトラーの家族を知る事で、またひとつヒトラーの謎を解くことができそうだ。 興奮度★★ 沈痛度★★★ 爽快度★ 感涙度★ DVD検索「ヒトラー家の人々」を探す(楽天)かぽんの戦争映画レビュー新着順かぽんの戦争映画レビュー分類別
2006年07月12日
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12月17日公開の「男たちの大和」公開記念でミリタリーファンサイト1941で限定BOXを発売始めたようです。「男たちの大和/YAMATO」公開記念限定BOX 甲セット 大和の最後の雄姿を再現したタカラの連斬模型大和「天一号作戦バージョン」7種1セットを含む、大和限定商品の集大成BOX先着2,000セット限定! 商品がなくなり次第販売を終了させていただきます。【内容】映画ポスター(B2版2種)映画チラシ(B5版)マスコミ向けパンフレットプロモーション映像DVD映画撮影小道具レプリカ 海軍帽限定版コミックス特製・大和イラスト卓上カレンダー小説版単行本限定パッケージ版 1/350 大和 プラスチックモデル連斬模型大和「天一号作戦バージョン」7種セット\19,410(税込)「男たちの大和/YAMATO」公開記念限定BOX 乙セット マスコミ向けパンフレットなどの映画関連非売品をはじめ、貴重な限定商品を集めた完全保存版BOX【内容】映画ポスター(B2版2種)映画チラシ(B5版)マスコミ向けパンフレットプロモーション映像DVD映画撮影小道具レプリカ 海軍帽限定版コミックス特製・大和イラスト卓上カレンダー限定パッケージ版 1/350 大和 プラスチックモデル \15,800(税込)だそうです。甲の方は限定2000セットだそうで、連斬大和の「天一号作戦バージョン」がついているのが特徴です。ポスターやチラシはいらないけど、海軍帽は欲しいかなあ。どうすっかなあ。悩んでいるうちに売り切れそう・・・・お届けが来年3月というのもちょっとなあ。レアものになることは間違いない?・・
2005年11月18日
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1993 アメリカ 監督:オリヴァー・ストーン出演者:ヘップ・ティー・リー、トミー・リー・ジョーンズ、ジョアン・チェン、ハイン・S・ニョールほか141分 カラー HEAVEN&EARTHワーナーエンターテイメントジャパン 天と地 特別版(期間限定生産) DVD検索「天と地」を探す(楽天) 実在のベトナム人女性レ・リー・ヘイスリップの自伝を元に制作された半世記で、「プラトーン」「7月4日に生まれて」などヴェトナム戦争もので知られるオリヴァー・ストーンが監督した作品。ベトナム戦争の勃発とともに、ベトコンとアメリカ軍の間で振り回され、生きるために性を売り物にしながらも、米兵と結婚しアメリカで成功するなど、たくましく生きていく姿を描く。だが、単にサクセスストーリーというのではなく、彼女の家族の苦悩をはじめ、米兵やベトミンの苦悩など、ベトナム戦争が生み出した功罪について深く描いている。 レ・リー・ヘイスリップはベトナム中部の小さな村キーラに生まれ、ベトコンとして戦闘に参加したこともあるという。ベトナム中部の村は、昼は米軍(南政府軍)、夜はベトコンに支配されるという非常に苦難の生活を強いられたことで知られ、男には死、女には性の奴隷という道が待っているのだ。ベトナムは古くは中国、フランス、日本と戦い、アメリカの後は再び中国との戦いを強いられている。 オリヴァー・ストーンの作品は嫌いではない。だが、彼の性格なのだろう、主人公にかなり思い入れてしまう傾向があり、映画作品としては佳作か駄作か思い切り別れてしまいがち。本作は主人公であるレ・リーを演じたヘップ・ティー・リーの存在感がいま一つ薄いことと、アメリカ海兵隊一等軍曹の夫役のトミー・リー・ジョーンズが濃すぎたためか、正直言ってバランスが悪すぎる。ただでさえ、波乱万丈の人生を描いた141分と言う長尺映画なので、バランスの悪さは致命的だ。 また、クライマックス的な箇所が途中に幾度もあり、何度も盛り上がっては冷めを繰り返すといい加減集中できなくなる。さらに原作がそうなのかもしれないが、題名にある「天と地」のような哲学的な表現が多く、なかなか難解。もう少し、コンパクトにまとめ上げた方が良かったのでは。 ヘップ・ティー・リーはベトナム生まれの女優で本作が映画デビュー作のようだ。ヌードも披露し、東洋人独特のチャーミングさに魅かれるが、アメリカに渡ってからのボンバーヘッドにはやや引いた(笑)。トミー・リー・ジョーンズはなかなか難しい役柄を好演してはいたが、何せ缶コーヒーのCMでの宇宙人役のイメージが強すぎて(笑)・・・。このほか、レ・リー・ヘイスリップ本人が宝石商の役で登場しているらしい。 オリヴァー・ストーンだけあって、映像のスケール感と細かい描写はなかなかのもの。タイでロケされたようだが、東南アジアらしい農村風景が美しく、影や太陽を有効に利用した映像美が光る。また、上空からの俯瞰映像が秀逸で、平穏な農村に登場する兵器が良く似合う。音楽も美しく、かなり上出来。 登場する兵器類には定番のUH-1イロコイのほかに、F-80シューティングスター、トランザールC-160A輸送機?などの姿が出てくる。陸上兵器ではM-113装甲兵員輸送車やM41ウォーカー・ブルドック軽戦車が登場する。 また、少女たちへの拷問シーンは足に蜂蜜を塗って蟻をたからせたり、胸元に蛇を入れたりと、なんともエロえぐい。 一生懸命作ったという努力感は伝わってくるが、全体の完成度には疑問が残る作品だった。決して駄作とは言いたくはないが、どこか制作者側と観客側の気持ちがすれ違ったような印象が強く残った。興奮度★★★★沈痛度★★★爽快度★★感涙度★★ (以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい) 1949 年にベトナム中部の農村キーラで、小作農民のプング夫婦のもとに女の子レ・リーが生まれた。かつてフランスの支配下にあった村はレ・リーが10歳になったとき、今度はアメリカとの戦争が勃発する。村にやってきたベトコンに影響され二人の兄はベトコン兵士となる。大好きだった次兄サオがいなくなったことに悲しむレ・リーだったが、次第にベトコンのスパイとして活動を始める。村は昼は政府軍、夜はベトコンによって支配されていたのだ。 だが、ある日レ・リーはスパイ容疑で南政府軍に捕らえられ、厳しい拷問を受ける。レ・リーは口を割ることなく耐え、父親の用意した保釈金で釈放される。しかし、今度はベトコン側にスパイ容疑を掛けられ、兵士によってレイプされてしまう。レ・リーの身を案じた母親はサイゴンに移って暮らすことにする。二人は金持ちのベトナム人の使用人として働くが、妻帯者の主と恋に落ち、子供を身ごもってしまう。妻のマダムリンに家を追い出されたレ・リーはダナンの闇市で生計を立て、子供ハン(ジミー)を出産する。しかし、生活は苦しく娼婦をする姉キムにすがって生きるしかない。そして、ついにレ・リーも体を売ることになる。キーラ村に残っていた父は体を悪くして死んでしまう。 そんな時にアメリカ軍海兵隊一等軍曹のスティーブ・バトラーと出会う。離婚歴のあるバトラーの強い求愛にレ・リーも折れ、ついに結婚することに。3年がたち、バトラーとの間に子供トミーも出来た頃、サイゴンにベトコンが攻め入ってくる。撤退するバトラーとともにレ・リーは二人の子供を連れてアメリカのサンディエゴに移り住むことに。母も誘うが、母は父の残した土地を守るためにベトナムに残る。 アメリカでは優しい母親たちに迎え入れられるが、習慣の違いなどからなかなか馴染むことが出来ない。それでも、優しいバトラーに支えられ生活していたが、バトラーが戦争後遺症によりおかしくなってくる。すれ違いと喧嘩のあげく、二人は離婚を決意する。だが、バトラーはそれに耐えられなくなり自殺。レ・リーは子供たちを育てながらも事業を成功させていく。 1986年になり、アメリカで成功したレ・リーは息子達を連れてベトナムに里帰りする。長男を実父に会わせ、ベトナムの母親や生き残った長兄とも再会する。しかし、没落した元主人や老いた母や姉ハイ、やつれた長兄ボンの姿は見る影もなく、ベトナム戦争の残した陰がレ・リーに重くのしかかるのだった。南北、東西に翻弄されてきたレ・リーは天と地の間に生きる宿命だったのだ。
2009年04月13日
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1999 アルゼンチン 監督:マルセロ・シャプセス出演者:ドキュメンタリー88分 カラー CHE, A MAN OF THIS WORLDチェ・ゲバラ 人々のために(DVD) ◆20%OFF!DVD検索「チェ・ゲバラ 人々のために」を探す(楽天) 1953年に蜂起したキューバ革命をカストロとともに戦い、1967年にボリビアで死ぬまで、世界の共産主義武力革命を志した革命家「エルネスト・チェ・ゲバラ」のドキュメンタリー。ゲバラの出身地アルゼンチンの監督マルセロ・シャプセスが手がけ、日本でも2003年に公開されている。 本編の映像は、当時の記録映像とゲバラとともに戦った関係者や家族などのインタビュー映像で構成されている。一応アルゼンチンでの出生から、南米旅行、キューバ革命、コンゴ闘争、ボリビア闘争での死までを通して扱っている。中核となるのは、あくまで関係者のインタビューであり、彼らが語るチェ・ゲバラ像をつなぎ合わせることによって、彼の革命家としての姿を描こうと試みている。 挿入されるゲバラやカストロの演説など、当時の記録映像はなかなか貴重なものだが、さすがに保存状態は良くない。また、関係者のコメントも興味深いものではあるが、近年、関係映画や書籍が増えているため、さほど新鮮には感じられなかった。制作当時であればまた少し印象が異なったかも知れない。 本作はチェ・ゲバラを再評価・高評価するぞという意向が如実で、チェ・ゲバラ万歳的な展開がどうもいただけない。もちろん、ゲバラ支持的なドキュメンタリーならそれで良い訳なのだが、やっぱり歴史の再評価という観点では、もっと客観的な視点やゲバラ批判的な内容も欲しかったところ。特に、カストロへの直撃取材やインタビューなんかは欲しいし、それがほとんど無いところで大幅減点。 ちなみに、カストロの個人的意見という点では「コマンダンテ(2003)」で少しゲバラについて語っており、本作のニュアンスとはちょっと違う感じがする。金や名誉・地位にこだわらず、貧しい庶民を救い、理想郷を作るためにだけ生きる純粋な革命家。こうしたイメージばかりが先行し、評価されがちだが、では何故彼が革命に失敗し、彼についていく人間が減っていったのか。その辺りを紐解くキーワードがもう少し欲しかった。カストロの冷徹なまでの現実主義からの視点が余りに薄いのだ。 ただ、ゲバラがいかに冷静で、聡明な人物であったかは良く表現できている。特に側近らが語るゲバラ像からは、モラルに厳しくも人に優しい一面が映し出され、人を観察し操る術に長けていることがわかる。また、いち早く東欧の社会主義に不信感を抱き、勤労意欲向上の重要性に着目していたゲバラが、工業省の幹部らといかに議論を交わしていたかは実に興味深い。結局、ゲバラと彼以外の者のレベルの差が著しすぎたことに失望するのだが。 本作で、もう一つ決定的な欠陥はやはり映像にある。断片的な記録映像の挿入が著しく見にくい。関連性の薄い映像も多く、インタビューと被ってしまっているし、これならわざわざ映像にせずに書籍でもいいのではないかというレベル。加えて、テロップの用い方、インタビューの挿入の仕方が機械的で、段々飽きてくる。真実を明らかにしていくというドキュメンタリーならばそれでも良いのだろうが、偉人と称される伝記タイプのドキュメンタリーなので、もう少し起承転結や盛り上がりの場面を作っても面白かったのでは。 また、登場する関係者がわかりにくい。一応最初はテロップが出ることはでるのだが、次第に誰が誰だかわからなくなってくるのが難点。私が理解できた範囲内では、学生時代の友人アルベルト・グラナドス、キューバ上陸戦に参加させてもらえなかった女性同志メルバ・エルナンデス、都市ゲリラ側指導者エンリケ・オルトスキ、後任軍医オスカー・フェルナンデス・メル、14歳でゲバラの元で戦ったジョエル・イグレシアス、ゲバラの副官アリストイデス・ゲラ、ゲバラの護衛隊長アルベルト・カステラノス、護衛隊員ホセ・メンデーサ・アルグディン、ゲバラの娘アレイダ・ゲバラ・マルチ、エベリオ・スルエタ・パレラ、工業省副大臣だったオルランド・ボンゴ、写真家リボリオ・ノバル、有名なゲバラ像を撮影した写真家アルベルト・ディアス・コルダ、コンゴ闘争の同志アリー・ビエガス・タマーヨが証言者として登場している。 少佐の階級章の付いたベレー帽に髭もじゃのチェ・ゲバラ。インパクトのある出で立ちに、理想的な革命家としてカリスマ的な人気を誇るゲバラだが、本作を見てもなお彼に共鳴できない自分がいる。理想像を貫き通すことの難しさ、モラルを維持することの難しさ、誰もが感じることではあろうが、なおそれを実行しようとしたゲバラへの嫉妬心なのかもしれない。興奮度★★沈痛度★★★爽快度★感涙度★
2009年01月09日
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