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2012年01月25日
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カテゴリ: 原油価格高騰

天気は気まぐれで、良い陽射しだと思っていると、翳ったり、翳ると急に寒くなる。冬なのだから、仕方が無いが、足元を掬われる。くれぐれもご用心を!原油も晴れたり、曇ったりと忙しい。

 原油需給は冬場需要期にも係わらず安定しているのにおかしな話だ。ヨーロッパの信用不安が経済を停滞させるのではないかと出ると一斉に下げ、その不安が解消されると言われると上げる。

 そんな話が株価を変動させ、為替の動きを変える。そして、それが原油価格に大きな影響を与える。実際にそんなにころころと影響が変化するのかなどと考えても仕方の無いことだ。

 そんな時代にしてしまったのだ。原油の金融商品化とはそんなことなのだ。一体誰がこんな仕掛けを考えたのだ。リスクヘッジなどときれい事を言って、そのリスクヘッジさえ達成出来ないとすればそれは何なのだ。

 世界中でじっくりと考えてみる時ではないか?市場の健全化を早く達成しないと全てのシステムが崩壊しかねないのではないか?ヨーロッパ信用不安の根本原因解明とともに早く健全化を達成すべきだ。

  さて、WTIは昨晩寝際には1.19ドル安のバレル当り98.39ドルにまで下げたものの、結局は、63セント安のバレル当り98.95ドルで収まった。ここのところの乱高下の典型のようなものだ。

 しかも、現下の原油需給に大きな変化があった分けではない。一昨日の1.12ドル上げに暴騰と言う表現をとったが、何でその程度で暴騰なのと思った人もいることだろう。

 それは、現下の原油需給に大きな変化がなかったのに、という気持ちからで出たものだ。それに原油価格が20ドル台の時だったならば、それで、十分に暴騰だ。いつもの動きはせいぜい数10セントだったのだから。

 この世界は詭弁が罷り通る。投機は、別に原油価格が高くなくても良い。日々の価格に変化があればそれで儲けになるからだ、と言う。本当にそうか?価格が高くなれば、乱高下の幅も大きくなる。高い方が良いに決まっている。

 さて、 投機のブレントは55セント安の110.03ドルまで上げた。あっと言う間に110ドル台まで戻した。誠におかしなことだ。まあ、言いたくないけど、株価の戻しと、ドル安が主因と言っておこう。何だそりゃと言いたい人もいるだろうがそんな市場になってしまったのだから仕方が無い。

 金も13.8ドル安のオンス当り1664.5ドルまで戻した。最高値は1680ドルだった。こちらもドルに揺れたようだ。まあ、その他、ここのところの利益確定、調整売りもあったということのようだ。

 金も原油も、ジオポリ要因、それに困ったことだが、株、為替の二大金融要因に揺れるようになった。嫌な世の中になったものだ。実体経済が芳しく無いと、思わぬところでがむしゃらに儲けなければいけない。

 気持ちは分かるが、金融経済は実体経済から乖離しては行けない。株、為替も、実体経済を正確に反映させるべきだろう。そうでなければ、根本的な市場の健全化は達成 し得ないのではないかと思う。

 実体経済の建て直しがキーだ。そうでなければ、どこかで必ず破綻が生じる。それに、ハイリスク、ハイリターンの世界に年金ファンドや政府資金は入るべきではない。それがアイルランドのような国を生むことに繋がる。

 






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最終更新日  2012年01月25日 11時48分01秒 コメントを書く


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