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昨日の書き込みを冷静になって読み返してみたら、細かい数字の記述がとてもオーバーなことに気がついたそれだけきつい印象だったのだとご理解くださいm(__)mできるだけ正確な数字に訂正しときますたのでとりあえず…。
楽しい楽しいアスレチックを、女子は2周、男子3周したあとは、みんな下着までグシュグシュななっていた。普通雨の日の訓練は頭からすっぽり雨具をかぶるのだそうだが、どうせ着替えるからと皆拒否した。正直、グラウンドを駆け足で戻って取ってくるという体力がもったいない。濡れ鼠のあちこち泥や芝のついた一団は、号令に従い隊列を組んで宿舎に戻った。雨の降る中、駆け足の号令でなかったのは指揮をとるN2尉の温情か。M准尉といい、Y三曹といい、あたしら1班は優しい担当者で良かった 自衛隊の階級
本日何度目かの階段は、さすがに駆け上がる気にもならなかったが、三十分後には車の二台に乗り込み演習場に出発するという。「水筒の水を満水に。」という指示も気にかかるが、今は余計なことを考える余裕もない。水の滴る重い迷彩服を脱いでモスグリーンの着替えと取り替える。
「脱いだものは床において、明日帰ってきてから片付けましょう。」
Y三曹はゆっくりとそういったが、時間がないのがわかった。自衛隊はもちろん時間厳守。ズボンの内側に折り込むようについているボタンがうっとおしい。アスレチックから参加している先輩女性メンバーは、まだよく呑み込めていないらしい。
「ズボンが、ぶかぶかぁ~」
とかいいながらしきりにベルトを気にしている。こちとらウェストの肉を思い切り押し込んで、用意してもらった靴下に取り掛かる。持参の靴下は短めで、演習向きではないという。事実すねの部分に靴擦れができていた。湿った足はなかなか靴下をうけつけなかったが、ブーツはすんなりとフィットした。半日酷使したおかげで、足に馴染んできたのかも。上着を着る前にコレも自衛隊支給の特大リュックに荷物を詰め込む。過酷な山歩きがあるので、1.5L~2Lのペットボトル飲料を持参せよ、とお達しがあったが、重量を考えてそこの自販機で500mlの○クエリアスを調達したのみ。この判断は正しかったかもしれない。着替えとタオル、洗面道具、たいしたものは入れていないのに、背負えばそこそこの荷物になった。
分厚い上着に袖をとおし、ふっと先輩メンバーをみると、まだブーツで遊んでいる。
「これってどうやるんだっけぇ?」
今年40のお嬢さんは、片足をブーツに突っ込んだまま、紐をもてあましていた…。おいおい!小さい子供にするように、こうやって、こうやってと説明をしながら履かせてやる。ズボンのスソを前で折りたたんでブーツのベロで押さえるように…そうしないと足に当たって痛いから…今朝方教わったことをそのまま伝える。靴紐は、内側にくるほうを下側に組んで結ぶんだ…Y三曹は、黙って私らの空の水筒を持って部屋を出て行った。先輩が、もう一方のブーツと格闘している間、私は彼女の荷物を詰め込みヘルメットの紐をあわせる。残していく荷物を片付けているとY三曹が、水の入った水筒を持って帰ってきた。まず、ベルトに水筒をはめて腰にまく。
「ベルトの内側は、金具がはまらないんだけど…」
先輩は、ぶかぶかのメットを片手で押さえながら腰についている水筒を見せた。ベルトの内側?Y三曹と覗き込む。…なるほどね、ベルトが余って二重になっているわけ…ね。
「べつにいいですよ。」
Y三曹は先輩のリュックを持ち、私は黙って彼女のメットの紐を締めた。
廊下は走るものではないと教わってきたが、自衛隊のそれは走るものだと断言する。障害物の続きのような勢いで、集合場所に集まった。そこにはメンバーのかわりに、車が6台ほど並んでいた。ほら、なんていったっけ?軍用ジープのでっかいヤツ。 ハマー ?岩城○一が乗ってたの。
「1班は、コレに。」
M准尉に指差された車の後ろに回ると、他のメンバーはすでに乗り込んでいた。またもや私ら待ち…。特に遅刻のお咎めがなかったのは、担当が優しいからか、それともY三曹の事前承諾があったのかもしれない。迷惑をかけていなけりゃいいのだけど…そんなことを思いながら先輩メンバーのケツを押し上げ自分も乗り込む。車の後部は、プラスチック製のパイプと、ビニールでできていた。ガラスかと思っていた窓は、当たり前だが透明なビニールで、先ほどの雨で天井が少し弛んでいる。各班付きの隊員が運転席に乗り込むと、すぐに出発した。だいぶ、おしたのだろうか?
駐屯地内は25Km規制。ゆるゆると角を曲がると、溜まっていた雨水が音を立ててこぼれる。なんだか遠足気分で、みんないい大人だが少しテンションが上がってきた。
「私語は禁止でしょうか?」
普段、副理事長をやっている一人が運転席に尋ねた。
「いいえ、車の中は自由ですよ。目的地まで40分ありますからくつろいでください。」
M准尉が笑って言うと、みんな安心して口々に感想を述べる。車は冷房が付いているのが驚きだとか、よく見ればオートマチックで、おまけにトヨ○車。へー、この手の車は○菱かと…。門を出て少しすると国道に出た。快適に車はすすみ、ほろの隙間から風が入り込んで心地よい。乗り込む前は、目立つ車なだけに、さらし者になるんじゃないかと心配していたメンバーもいたようだが、それなりのいでたちでいるとなりきってしまうのだろうか?恥ずかしそうな者は一人もいなかった。コスプレイヤーの一団と化した一行を乗せ、車は登りとなった。
いよいよ大山に入ったようだ。普段はあまり利用のないコースのようで、同乗のメンバーの誰もが知らない道だった。単調な山道が続く。先ほどのアスレチックで、体力の衰えを痛感したとか、明日晴れたら子供の運動会に直行だとか、ひとしきりしゃべっていた者も、じきに皆うつらうつらし始めた。何度かヘルメットをパイプの柱にぶつけた後、自然と目が覚めた。皆もまた少しずつ口を開く。やがて、砂利道に入り、小さなフェンスが見えてきた。それをくぐったところで車は止まり、外から扉が開けられた。