2006年12月31日
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サダム・フセインの処刑が、今朝の朝刊一面に載った。

この間、セイブイラクML情報しか見ていなかったが、元大統領の処刑をイラクの人々がどう受け止めているのか気になり、現地情報に詳しいNPO法人PEACE ON代表相澤恭行氏のブログ  『‘YATCH’のイラクレポート』  を読んでみた。
衝撃を受けた。

かなり長文だが下に引用する。

(原文は、http://peaceonyatch.way-nifty.com/peace_on_iraq/をお読みください)

12月21日  「イラクの友の無事・・」

アダミヤ、そしてカズミヤに住む友人からも無事の連絡があり、とりあえずはホッと胸をなでおろした。しかし、バグダードでは現在各地区間で迫撃砲弾が飛び交う市街戦が日常の風景になっていて、以前のようにネットカフェへの移動も命がけになっているだろうから、無事を喜ぶと同時に帰り道のことを考えると複雑だ。

アダミヤをはじめとするスンナ派居住地区では、マハディ軍をはじめとするシーア派民兵が警察と一体となって繰り広げるいわゆるスンナ派狩りが猖獗を極めている。イランに操られたマリキ政権はシーア派民兵を取り締まる気など全くないどころかむしろ加担しているので、政府を解体することを望んでいた多くの住民は、先達てアンマンで行われた会談でブッシュがマリキを支持するとの声明を出したことに落胆し憤っているという。アメリカでは民主党が勝利しラムズフェルドも辞めついにイラク政策の見直しが始まっていると言っても、それは所詮米兵の命を考えてのことであり、決してイラク人の命を考えてのことではないので、やはりイラク政府同様民兵による殺戮を放置している米軍もまったく当てに出来ない。こうしてアメリカによる占領からイランによる占領にすり替わり、バグダードのスンナ派住民は皆殺しにされるか追い出されるかで、やがて誰もいなくなってしまうのではと戦々恐々だ。



「・・・本当に、何とかできればいいんだけど、どうしようもない。本当にだめなんだ。情況はあまりにも悪く複雑で・・・。疲れたよ、YATCH。怒りでいっぱいなんだ。そして、とてもとても絶望している。もう何も感じることが出来ない・・・まるで死んでいるようなんだ・・・」

彼は大学を卒業し英語の講師になったばかりだが、この情況ではおそらく多くの講義はできないだろうと言う。でも講師も講義も不足しているので、何とか続けているそうだ。そして続ける。

「誰もが怖がっているよ。いつ誰がやってきて誘拐されるか、殺されるか、さらにひどいことになるか、わからないんだ・・・。ここでは全く理由なく人が殺されていく・・・全くだよ・・・思うに、理由があるとすれば、それはイラク人だからということ・・・。おそらく仕事はやめざるを得なくなると思う。ここで講師や学生でいるということは、まさに戦場での兵士といっしょだよ。兵士はせめて銃を持っているから、もっとひどいもんだけど・・・。でも政府は大学に行き続けろっていうんだぜ!!!!恥を知れって・・・。犯罪者やテロリストにものを言うのが先だろう・・・・」

彼と出会ったのはイラク戦争前だが、アニメや日本文化好きの彼とはドラえもんの話から始まり最近では黒澤映画を絶賛するなど話題も尽きず、メールでもいつも何かそうした話題や冗談を付け加えていたものだが、ここ最近では全くなくなってしまった。これはなにも彼ばかりではなく、冗談好きのイラク人からどんどん笑いが消えてしまっている。

イラクの国外に避難している友、例えばいま妻の国フランスいるイラク人スタッフのサラマッドは、イラクに残された家族の安否を思い連夜悪夢にうなされて、連日家族から電話で話を聞くたびに、自分だけ安全なところで生きているという罪悪感に苛まれている。



12月31日  「サッダーム私刑執行に想う」

・・・これはなにもイラク人だけの話ではない。サッダームの支配を直接受けて複雑な想いが交差するイラク人と比べて、周辺のアラブ諸国では素直に彼を支持する人が多い。ヨルダンやシリアに住む私の友人たちもそうだ。逆に彼をあからさまに非難する声などほとんど聞いたことがない。「サッダームの独裁政治?うちだって国王批判はご法度だし、ばれたら秘密警察に連れられて拷問だよ。アラブ諸国なんてみんなどこも変わらない。ただ彼は、あまりに正直だったからこうなっただけさ」など、こんな感じだ。外交がうまくいかず戦争を繰り返し結果的に国が疲弊していったのは間違いないが、周りから見ているアラブ人は、アメリカに魂を売り渡し日和っていく自国の政府と比較して、反米の筋を通してきたサッダームの武勇伝にむしろ共感する人が多い。そして占領軍による不当な裁判で独り堂々と闘うサッダームの姿が連日流されるたびに、独裁者の哀れな末路に溜飲を下げてもらうという狙いとは裏腹に、かえってアラブ社会の中で彼を英雄視する人が増えているのではないかと感じていた。執行を急いだのは、そんな彼の影響力を恐れていたからかもしれない。

(引用終わり)

昨夜から家族12人で定山渓温泉の某ホテルに一泊してきた自分の境遇と比べて、イラクの人々が何と凄惨な状況に置かれていることか・・

終わりに
何もいいことがなかった2006年を終えるにあたって、楽天広場仲間の皆さんの友情に感謝申し上げます。
来る2007年が、せめて僅かでもより良い年になるよう、お互いに頑張りましょう。



政党助成金や企業献金を受け取らない唯一の党、共産党をせめてもう少し大きくすることで、
その道が開けることを信じつつ。






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最終更新日  2006年12月31日 23時10分20秒
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