世界の片隅 ~忘れられた名の集う場所~
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チョッと早いバレンタインのお話です。しかし・・・・題名がすんごいアフォな感じですが、まじで、許してください。>ナイトメアも、翼無きとりも、まだ思いつかん(ァ・2月14日・バレンタインデーこの日は、皆さん知っての通り、愛する人へとチョコレートを送る日である。そんな日の、とある都心の中学校の物語。「たのむよ~!!」数名の女子を前にして、頭を下げるこの男。彼は青山 雄二(あおやま ゆうじ)、中学校2年生である。かなり弱気な、黒髪の少年である。(めがねはかけてないよ。)なぜ、彼が女子に頭を下げているのかというと・・・・・・・・勘の良い方はすでにお分かりだろう。今日がバレンタインデーだからだ。「なんであんたなんかにチョコを渡さなきゃいけねぇんだよぉ!」「あほかてめぇは!」女子たちに口々にそんなことを言われる。が、「そこをなんとか・・・・」と、彼もあきらめないようだ。「知るか!」「がっ!」女子たちは彼の顔面をけると、足早に、去っていった。「いってぇ~・・・・・」「惨めだな~。見てられねぇ。」彼を見て話しかける女性の姿が合った。彼女の名前は浅田 有紀(あさだ ゆうき)、有事と同じ中学3年生である。「なんだよぉ~・・・そんなこと言うんなら、チョコぐらいクレよぉ~・・・」「誰がおまえなんかに。」彼女は雄二の幼馴染で、雄二とは正反対に少し男勝りである。「顔も、成績もまあまあ。それに弱気。さっきの女子ならもっと上を狙うはずだろ。」「はぁー・・・・そうか~・・?」「当たり前だろ。」「う~~~っ・・・」有紀の言葉があまりにも厳しいので、雄二は半泣きしそうだった。「とりあえず、その泣き癖を直せ。」~夜・土手~すでに、暗くなっていた。時々来る電車のライトが、まぶしかった。雄二は放課後も粘っていたが結局一つも、もらえなかった。「くそぉ・・・・またチョコレート貰えなかった・・・・・」しかし、なぜ彼はコレほどまでにチョコレートをほしがるのだろうか。それは、数年前のことだ。かれがまだ幼かったころ。父はある有名なお菓子会社のチョコレート工場の工場長をしていた。彼は責任感も強く、人望厚く、そして何より、人の笑顔を見るのが好きだった。だが、そんな父に、悲劇が起こった。とつぜん、チョコレートの材料の箱の山が崩れ、彼の父は下敷きになった。ものすごい量だったので、父はすぐさま病院に連れられたが、間もなく死んでしまった。2月14日のことだった。父の残した言葉は「いつかこの日に、誰かからチョコもらって、笑顔で食って、元気な姿を見せてくれよ。」これが最後の言葉で、最後の願いだった。「・・・やっぱ今年も無理か・・・・」そう思っていた。そのときだった。橋の下に誰かいる。男が数人と・・・・・有紀だった。「なんだよ!そっちからいちゃもんつけてきたんだろ!」「ア!?俺にぶつかっといて何一手やがんだぁ?このアマ!」雄二は、橋に近づいて話を聞いていた。どうやら、有紀がヤクザにからまれたらしい。「俺をだらだか知ってんのかぁ?おれぁ・・・」「知らん!」そういって、有紀はそのヤクザの顔をけった。「て・・・てめぇ!よくも龍さんを!」そういって、一人のヤクザがナイフを出した。さすがに凶器だ、有紀も引いた。「クソッ・・・・!」男たちに囲まれ、有紀も逃げ場がない。ヤクザたちは一歩一歩、有紀に近づいていく。(う・・・・動け!俺の脚!なに怖がってんだ!動かなきゃ有紀が殺されるんだぞ!頼む!動いてくれ!)雄二は動かないあしを必死で動かそうとする。そして、硬く目をつぶる。「へっ・・・おとなしく観念し・・・」言い終わらないうちに、ヤクザの顔に何かが飛び込んできた。「ゆ・・・・雄二!」そう、雄二がヤクザに蹴りをかましたのだ。「逃げるぞ!」返事をする間すら与えず、有紀の手をつかみ走っていった。「・・・・・お・・・追え!逃がすな!」あまりの一瞬のことに呆然としていたヤクザたちが、蹴られたヤクザの声を聞き、線路の方へ走っていった。しかし、2人は橋の上にいた。「あ・・・・あんた、やるときはやんのね・・・」「ま・・・・まあな・・・・でも・・まだ恐怖で足が震えてらぁ・・・」橋の上で、話す2人。すると有紀はバックに手を突っ込み、何かを出した。「こ・・・・これ・・」それは、紛れもなくチョコレートだった。「え・・・いいのか・・・」「か、勘違いしないでよね!こ、これはさっき助けてくれた礼だからね!」少し顔が赤くなっている。だが、暗くて雄二には見えていないようだ。「おっ、サンキュウ!」雄二はそれをもらい、袋を開けて笑顔で食べ始めた。父親に、元気な姿を見せるために。それともう一つ。この橋には一つの伝説のようなものがあった。この橋の上でチョコを渡したり、もらったりすると、その2人は、永遠に結ばれる・・・・と。END
Dec 23, 2005
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