Katie's Diary

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うらん その3


それより何より 朝寝坊の私のほっぺをかんで 朝起こしてくれる賢い奴でもありました。
社会人1年生で 毎朝起きるのに苦労していた私は 何度うらんに遅刻の危機を救ってもらったか...。
そして私がお休みの日には なぜかわかるらしく 一緒にぬくぬくと二度寝を楽しんだものです。

うらんに会った人の何人かが 「こいつ絶対背中にチャックついてて 中に別の誰かが入ってるぞ」と言ったのですが 
うらんはほんとにちょっと得体の知れないところがありました。

ある日の朝 私は会社に行くのに急いでいて コンタクトのケースをふたを閉めずに出しっぱなしにして出かけてしまいました。
帰ってくると案の定 うらんが遊んだらしく ふたがかたっぽ見当たりません。
なぜそんなことしようと思ったのか 残ったもうかたっぽのふたをうらんの鼻先へ持っていき 
「これと同じのどこにやったの?」と聞くと うらんはちょっと考え込み 
冷蔵庫のところへ行き 「にゃー」と鳴きました。
冷蔵庫の裏や下を覗き込んでも見当たりません。
「もうー。 もう一回聞くよ? これどこにやったの?」 
うらんはやはり冷蔵庫のところへ行き 「にゃー」と鳴くのです。
「そこはもう見たじゃない。なかったでしょ」というと 
手を冷蔵庫の下に入れ 一生懸命何かを取ろうとするのです。 
そこで冷蔵庫をちょっと動かしてみると...
そ こ に は コ ン タ ク ト ケ ー ス の ふ た が。

こいつ ほんとうに中に誰かいるかも とちょっとコワくなりました...

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