Katie's Diary

Katie's Diary

ジョージに助けてもらった話


ジョージを助手席に乗せ 1000マイルを越える距離を運転したことも何度かありましたが ジョージはいつもおとなしく座ってドライブを楽しんでいるようでした。

春休みの10日ほどをミズーリで過ごしたあと 学校に戻るため私は再びアリゾナに向かって助手席にジョージを乗せ運転していました。
オクラホマ テキサス ニューメキシコとI-40 を西へ西へと進み アリゾナに入ったところで急にジョージの落ち着きがなくなりました。今までそんなこと一度もしたことがないのに 運転している私の頭や肩によじ登り さかんににゃーにゃー鳴きだしたのです。
このI-40 という高速 すごく大きなトラックがたくさん時速100km以上のスピードでばんばん飛ばしていて 普通に運転していてもこわいのに ネコに頭によじ登られてはとても危なくて運転できません。
そこでいったん路肩に車を停めて ジョージをソフトキャリーケースに入れました。
ところが ジョージは瞬く間にケースを食い破って出てきて 再び私の頭によじ登り始めるのです。
とりあえず一番近い出口で下りて 箱をもらうかケースを買うかしなくてはとても危なくて運転できません。
頭にジョージを乗せながら 頑張って次の出口に向かう途中 3台ほどタイヤがバーストした車を追い越しました。
なんだか胸騒ぎがして 出口を下りてすぐのガソリンスタンドで自分の車のタイヤを見てみると タイヤのひとつが擦り切れてすでにワイヤーが見えてる状態だったのです。
どこかタイヤを買える所はないか聞くと 幸運なことに2マイルほどのところにウォルマートとタイヤ専門店があるということで 用心しながらゆっくり運転して向かいました。
タイヤ専門店で見てもらうと 「危なかったね。バースト寸前だったよ」と言われました。さらにこの町を過ぎると タイヤが買えるようなところがある町までは 50マイルほどあると。
砂漠のど真ん中で立ち往生する羽目になっていたら とても困ったことでしょう。
最悪 タイヤがバーストして私が運転を誤ったりしてたら トラックにぶつかるか踏み潰されて 死んでたかもしれません。

…私はジョージが助けてくれたんだと思っています。
タイヤを交換してもらっている間 ウォルマートで念のために絶対食い破られないハードキャリーケースを買っておいたのですが フィニックスまでの残りの道中 ジョージは安心したように助手席でおとなしく眠っていたので使わずじまいだったのが何よりの証拠だと思います。

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