ヘナヘナライター 生態日記

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加藤美保

加藤美保

2009.02.03
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娘の春休みにまたまた海外旅行に行こうと画策中。本当は家族3人でエジプト旅行を考えていたんだけれど、夫が忙しく都合がつかなくなったので、近場旅行に切り替えた。

う~ん、楽しそう。なんでこんなに海外旅行が好きなんだろう?
大袈裟でもなんでもなくて私にとって海外旅行とは、「生きている!」という実感が湧く時間なのだ。

いろいろ調べたところ、香港はホテル代が高くてびっくり! ホテル代だけを考えると、日本より高い。1万円を超える価格を支払っても、たいしたホテルには泊まれないというのが香港の宿泊事情らしい。それだったら、メインとなる香港の宿泊費は極力抑えて、物価の低い広州でそれなりのホテルに泊まることを考えた。

今から20年前に友人とふたりで共産圏バリバリの中国に20日間ほど旅行したときに、帰国前日広州にたどり着き、旅行費用が余っていたので高級ホテルのホワイトスワンホテルというところに泊まったことがある。それまでの旅中では、よくて中級という感じだったのだが。

ちなみに、20年前の中国旅行の旅程は、
香港イン→国境を越えて広州(香港は返還前のイギリス領だったので)、広州から飛行機で北京。北京から列車で鄭州。鄭州から車中泊で桂林。桂林から飛行機で広州に戻り、広州から船で香港、成田へ帰国というもの。
当時、中国大陸に入るのは香港インが一般的だった。北京にも上海にももちろん国際空港はあったものの、価格が高かったのだ。



今から20年前、パックパーカー丸出しの薄汚れた風体で、予約もなくホワイトスワンホテルのフロントに立った私たち。レセプションでバッチリメークの性が、見下したような目つきをわたしたちを見下ろしていたことを今でも覚えている。20日間近くにおよぶそれまでの中国旅行の中では、その女性よりもっと失礼な態度をとられたことなんて星の数ほどあった。
それなのに、そのホテルスタッフのことは今でもよく覚えている。

20年前の中国をパックパーカーとして旅行するということは、先進諸国の文化と完全に離されてしまうということだった。それは今では想像もできないこと。ペットボトルも缶飲料もコンビニもない。手軽に飲める飲料水は「お茶」のみ。それも、独特な形状の湯飲みに茶葉を入れ、そこにお湯を注いで、茶葉が沈んだところでお茶を飲むという本格的なお茶セットが、かなりリーズナブルなどこのホテルでも用意されていた。
中国初のファーストフード店は、天安門広場前にできたケンタッキー。そのせいかどうか、今でも中国でファーストフードというとケンタッキーが幅を利かせている。

そんな生活を20日間ほど続けて、たどり着いたのが広州のホワイトスワンホテルだった。そのホテルには、私の慣れ親しんだカルチャーがあった。
今も昔もホワイトスワンホテルは5★のホテル。当時、私は日本国内でさえ5★ホテルに泊まったことがなかったけれど、当たり前に清潔で当たり前に明るく、普通に当時の世界のヒット曲が聞ける環境という点で、そこは23年間私が属していた世界があった。それだけで私はとても安心できたのだ。
ホテル内に流れる有線(?)から、当時人気だった映画『プラトーン』のテーマ曲が流れてきたときの感動といったら!? それだけに、言葉だけは慇懃なホテルのスタッフの見下したそのまなざしは印象的というか、屈辱的でもあった。
当時、私は23歳の娘っ子真っ盛りだったので(笑)、「英語をマスターして、お金持ちになって、このホテルにもう一度来るから!」と、その旅行に同伴していた友人に宣言したのだ(笑)。今でもそのホテルスタッフの顔をおぼろげながらも思い浮かべることができる。

20年前、このホテルの近くにある埠頭から香港まで船で南下したのだった。船の中で自販機を見つけたときは本当にうれしかった!飲みたくもないのにジュースをその自販機を買ったこともよくおぽえている。

20年経った今、見返せるほど英語力は上達していないし、お金持ちにもなってないけれど(笑)、娘とふたり、リベンジしでホワイトスワンホテルに宿泊してみようと思う。

そのとき、私は何を思うんだろうか?






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Last updated  2009.02.04 03:08:13
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