乾いた心を癒す音

乾いた心を癒す音

桃城氏の日常 2




「ったく…、まいるよなあ。」

それは先程の母親に…というよりはそんな時代に対してといった感じで、彼は頭をぐしゃぐしゃと掻き、また深く溜め息をついた。

テニスバックは帰りにストリートテニス場で一汗掻くためのものだったが既に空も朱く染まっている。

「しゃーねぇ、もう帰るか。」
彼はそう一人ごちてバックを抱えると、口では不満を言いながら、そのわりには晴れ晴れとした顔をしてそこを後にした。

Fin

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