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2008.05.03
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カテゴリ: 映画・本



遠縁にあたる方のエピソードが触れられているというので借りてきた「沖縄決戦」。
昭和46年の作品だそうで、近くのツタヤではDVDで探しても見当たらず、ビデオで借りてきました。新藤兼人脚本&岡本喜八監督の伝説の作品。
以前一度見たこともあり、どっかで軽く感想めいたものを書いた覚えもあるのだけど、今回はまた改めて見直してみることに。
ちなみに、エヴァの庵野監督も大絶賛の作品だそうだ。
そういえば、旧劇場版エヴァで似たような場面は多かった……(特に火炎放射のシーンと、よろよろ立ち上がった女子生徒が撃たれるシーン)


見終わった後、どっと鬱を感じた。
プライベートライアン、シンドラーのリスト、ブラックホークダウン、硫黄島二部作、地獄の黙示録、フルメタルジャケット、バトルロワイアルなどなど見てきて、グロ戦争モノにはいい加減慣れてしまったと思っていたが(慣れてはいけないのだろうけど)、まだまだ甘かったと痛感。
CGどころか特撮技術も満足ではなかっただろう昭和46年に、よくぞここまでの映画が出来たものだ……
ひめゆり部隊、鉄血勤皇隊、菊水作戦、戦艦大和沈没、対馬丸などなど、沖縄戦に関するエピソードは様々あり、その中の一つだけで映画や小説やドラマが無数に出来るほどなのだが、それらを全て一本の映画に仕立て上げた監督の手腕は見事だ。




病院のシーンとか、こっちまで臭ってきそうだ。アレを見てしまったら、今スペシャルドラマとかでやってる沖縄戦モノとかがお笑いにしか見えない……「硫黄島からの手紙」すらぬるく思えてしまうのだから相当なものだ。
勿論、実際はもっと凄まじかったのだろうけれども。



いかにも悲劇です!というBGMが少なく、悲劇的なシーンでやたら勇壮なマーチが流れたり沖縄の踊りが流れたりするのも逆に印象的すぎる。
特にクライマックス、狂った老婆が墓場の前で踊り狂い、そこに戦車が突進していくあたりはBGMの明るさ最高潮、悲惨度はさらに最高潮、そして勿論 見ている側の鬱も最高潮。
架空の出来事ではなく、史実なのだから余計凹む。



小学校か中学校でこのビデオの上映がなされれば、教科書読むよりよっぽど素晴らしい歴史教育になりそうなものだけど、無理だろうなぁ……(デリケートな子は確実にトラウマになるだろうし)
ちなみに、私が幼き日に見せられた映画は「はだしのゲン」でした。


こういった惨劇の中から祖父や祖母が生き残って、その命をつないだ先に自分の命がある。
その命をこれから先もつなげるかどうかは別問題としても、つながれた命は精一杯使わねばならない。それが、この戦争で亡くなった無数の命に対する義務でもあるのだろう。


そんなことを考えてしまった、4連休の初日でありました。
おかげさまで、4連休初日はずっと暗いまんまでした……(^^;)












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Last updated  2008.05.04 00:07:41
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Re:岡本喜八「沖縄決戦」(05/03)  
面白そうな映画ですね。まぁ面白いという言葉が有らぬ誤解を招きそうですが。
グロ描写に激しく引かれるというか…(わぁ…)
偏った平和思想が強調されていたら嫌ですけど。
坦々としてそうなので、一度観てみたいです。 (2008.05.04 16:42:41)

Re[1]:岡本喜八「沖縄決戦」(05/03)  
かや子  さん
しろがねまいちさん
エンタテイメントとしても、十二分に面白いと思います。
グロ描写も、血や腕がバンバン飛びまくるというよりは「精神的に来る」タイプのグロです(腕が飛んだり、脚が切られたりといった描写もかなりありますが、そういった表面的なグロ描写よりも刺さってくるものがある、という感じです)
ただ、やはり昭和46年の作品だけあって、よーく見ると多少アラが目だっていたりしますが。


長々と平和の尊さを語られたりといったことは殆どなく、ただ起こったことを淡々と描いているという印象でした。記録映画に近い部分もあるかも知れません。
ともかく、オススメの作品であることは確かですね。
(2008.05.05 00:39:32)

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