2003年11月29日
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(この写真の背景は京都市美術館♪)



高校生の時に“選択教科”で一度「簿記」を取ったのですが、一、二度授業を受けたら“貸借対照表”を見るだけでジンマシンが出る体質を悟った?(爆)萌野は先生に泣き付いて、まだ定員に余裕があった「美術」に無理やり?変更してもらいました(^_^;)美術の講義を受け持たれた先生が実際に絵描きさんでしたので、小学生の時に受けた嫌な思いでは忘れて(笑)自由に好きな“絵”を描かせてもらって幸せでした。前書きが長くなりましたが^_^;そんな、こんな(どんな?)で萌野は絵を見る事が大好きです。知識としては豊かでは無いのですが(笑)この秋も「円山応挙」&「棟方志功」&「岸田劉生」と面白く展覧会を見れました。ちょっと早足にですが・・・紹介しましょう(*^^)v

江戸時代中期に京都で活躍した「円山応挙」は架空の生物である龍、この世のものでない幽霊、当時見ることのできなかった虎・・・こうしたものを描きながら、写生派の祖としての地位を築いたのでした。虚と実を操った彼の絵からは美しい色彩とモダンな造形感覚を見る事が出来ます、特に使われている“絵の具”が今は存在しない色で、とっても綺麗なのに驚きました。それと何と言っても“虎”の絵が、実際にはその時代に見る事が無かったので、“猫”と“虎の敷物”を見て描いた・・・とかで(笑)「虎」の表情、肢体の動き、等がまさしく“猫”そのものなのが可愛く笑ってしまいました(=^・^=)有名な「幽霊の絵」は物悲しい女の人が描かれていて、怖いイメージも無く幸せ薄いタイプの女性に見えて、ナンや可哀想に思えました(汗)

日本が生んだ世界的な版画家と呼ばれる「棟方志功」は明治36年(1903年)に青森の生まれでゴッホをめざして独学で油絵を学び、画の道を歩みはじめます。その後、版画と出会い、自ら「板画(はんが)」と命名した通りに、木版による独自の表現をつくり上げた人です。力強く精神性に溢れた個性的な作品には、多くの人を惹きつける骨太の“人間性”が見てとれました。油彩画なども随分と描いていたのでしょう、普段見る機会の少ない肉筆画も楽しめた展覧会でした。実際、版画に使われた木が展示してありましたが、案外に薄いモノなのに・・・力強いノミで削られて行くと・・・これ程までに「棟方志功の作品」としての風格が出来上がるのが不思議に思えました。棟方志功の作品としては昔、倉敷の「大原美術館」で見た『釈迦十大弟子板画棚』の印象が強かったのですが・・・赤、青、と随分と色合いの可愛いモノも多かったです。寺々を巡って巡礼が納める札の事で、そういう信心に似た気持ちを込めて板画を制作しているということで「柵」と名付けられた彼の作品からは可愛く笑う棟方さんの笑顔が見えるような気がします。 

岸田劉生は、東京銀座に(1891年)生まれたそうですが、関東大震災の後に京都の動物園の近くに2年程住んでた事があるそうです。(京都動物園のライオンの吠える声がうるさかった…らしいですョ^^;)若い頃に雑誌「白樺」を読み、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、マティスなどの作品を知り、翌年には、白樺同人の柳宗悦や武者小路実篤らと知りあい、大きな刺激を受けたとか・・・岸田劉生と言えば、長女麗子(れいこ)ちゃんの肖像画で有名ですね。生涯では50点あまり描いたそうです。学校の教科書で見た記憶がある「童女舞姿」の絵は(^^ゞ扇をもつ静かな立ち姿に何処か浮世絵っぽい匂いと不気味さが漂うモノで、自分の娘さんをこんな風に描く意味が理解出来なかった萌野は・・・岸田劉生=変な絵描きさんのイメージがありました。勿論、娘さんを愛して、可愛くって、描いた絵だとは知っていたので(汗)余計に不思議な感じがしていたのですが?今回、実際の絵を見るのは初めてで・・・冗談でもナンでもなく(笑)「麗子ちゃん、可愛い♪」と思いました。

さて、この「秋」の美術鑑賞を一通り終って萌野が感じたのは、絵画はやはり実物を自分の目で確かめなアカンな~~~とつくづく考えさせられた事です。図録や美術書、或いは教科書などで見た時の印象だけで判断出来ない「何か」は。展覧会や作品展などからストレートに自分の目に飛び込んで来る“絵”の力でしょうか(^。^)美術書で見た作品には感じられなかった深い色合いや絵の具の匂いまでが目の前に広がるようです。今年はもう、残り少ないので・・・大きな美術館での「特別展」は無いのでしょうが・・・あと一つ「竹久夢二」の展覧会に行こうかな?等と思ってる萌野です。

(短歌)青の色心に落ちる冬を見る遣らずの雨と誰か呟く





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最終更新日  2003年11月30日 01時48分52秒


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