知らないものを見たりするのはワクワクした。
けど・・・何か違うような気がしていた。
彼はお金で欲しいものを手に入れることが当たり前になっていたし、
欲しいものがお金で手に入らないようなものであっても、
自分のものにならないのは許せなくなっていた
当時彼が手放せなくなっていたのは私だった。
恋人というのは人間だし、感情も気持ちも考えもある。
それはお金では買えないもの。
それを手に入れるためにイイ顔をし、
周りの人間が「あいつはいいヤツだ」と認め、
女子の何人かが彼に好意を抱くようになった。
その中で彼が選んだのが私だった。
私なら言うことをきかせられると感じたんだろう。
考えを言い、私はそれについていけない、ということはできる。
けど、男女の力の差は絶対的なものがある。
特に彼は身長が180センチ以上あったし、
鍛えていたわけはないけど、ガッチリした体つきをしていた。
そこから考えても、男性の中でも平均より上回る力があっただろうと思う。
腕が長いからリーチもあるし。
殴られた理由なんて覚えてない。
それほど毎日、どうでもいいことで殴られていたし、
一つ一つのことを覚えてなんかいられない。
殴られるのが、蹴られるのが当たり前だったし、
何をされても何とも思えなかった。
痛いんだけど、あまり痛いとも思わなかったし。
今だったら殴られたら、それ以上にやり返す自信あるけど(*´▽`*)
私も彼も別々のバイトをしてたんだから、逃げることなんていくらでもできた。
だけど、それを考えつくこともできなかった。
それは後になって理由がわかったけど、
私はもうこのままどうにもならないんだと思っていた。
無気力って言葉は、当時の私の為にあるんじゃないかってぐらい、
私は空っぽになっていた。
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