KEDIのちょっとお洒落なトルコ情報

トルコのタイル IZNIK





モスクの宮殿 王侯の廟の壁画を飾る美しいタイル。
 トルコ語で イズニックといい それは、イスタンブールのスルタンのために華やかなタイルを 作ってきた町の名前イスタンブールからマラリア海を南に下ると   イズミット港の入り口にヤロバ(YALOVA)という温泉町があり その町の南に広がる美しい淡水湖がイズニック湖その東岸にイズニックという小さな町がある。

16世紀初頭 オスマン帝国のセリム1世は、ペルシャ軍を敗り その都タブリーズから多くの陶工をこの町に移住させた。
   アレクサンダー大王の時代(紀元前4世紀)まで歴史をさかのぼることができる 古都イズニック 工芸・文化の街となったのはこの頃からである。

トルコタイルは、ペルシャから続く伝統と共に、中国陶磁器の影響を強く受け 白地藍彩とよばれ 白地の余白を埋めつくすかのように 大胆に青色を使い 花文・アラベスク文様が描かれている。
また 中国のオリジナルな青はコバルト・ブルー トルコではトルコ石色が 加えられ トルコらしい独特の美しさが作られるようになった。

イズニックで盛んになった窯業は トルコ石色 緑 青紫 黒 などの釉薬を使い それまで 中近東にはなかった 写実的で流麗な草花模様を生み出した。
ペルシャの伝統的な花 バラに加え すみれ ヒヤシンス ざくろの花 カーネーション しゃくやくそしてチューリップ   これらの花弁の絵付けに使われたのが イズニックの赤色、トマト サンゴ アルメニア赤と言われたこの赤色は イズニック最盛期であった16世紀後半から17世紀にかけて盛んに使われ イスタンブールのトプカプ宮殿などの壁を飾り   今もなをその美しさは 変わらない。
  けれど残念な事に その技術は17世紀後半には失われてしまった。




izmir



イズミック陶器の復元に取り組む人々


オスマントルコの滅亡とともに失われたイズニックタイルの技術を再現しようと する動きが1995年頃から活発になってきた。




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