けいのへや

けいのへや

2005.01.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
作文を書かされました。久しぶりです。テーマがそれなりに面白かったので調子に乗って長ったらしい文章にしちゃいましたが、まぁネタもないことですし、パソコンに書いておいた下書きのほうをここにのせさせていただきますね。作文の部分は★で区切っております。


★★★★

課題:あなたが文章を書く際に意識すること・注意していることなどを、自由に書きなさい。(原稿用紙の枚数に関しては制限のないものとします)


「難語と距離」

私は文章を書く上で、難解な単語や疲れる表現をどの程度、どのタイミングで、どういう形で使うか、これは割合に強く、意識する。その他もろもろの技術的なことに関しては荒削りであったり、そもそもよく理解していなかったりするが、しかしひとつの工夫が凡愚な文にもある程度の美を与えてくれる。
まず、個人的にだが、最も読む気を殺ぐ文章というのは、難しい言葉で占められた文章である。難しい、と言うのも人によって基準は違うものの、例えば古文や英文と大差ないほど、つまりは標準語の文章とは思えないほど、自分の知らない単語が並んでいては、やはり辞書に手を伸ばす気も失せてくる。私の周りでも、文学者を気取る普通の人間の多くが、稀にそのような文章を書いて誇らしげになったりしているが、恐らく本人も一知半解であろう難語の蝟集に価値があるかと言われれば、ほとんどないとしか言いようがない。
このような批判は個人的な感情だけでしているものではなく、現実に、難しすぎる表現は読者から「身近さ」や「親しみ」と言ったようなものを奪ってしまう。「こいつは意味がわかるように言うつもりはないな」と思われたら最後だ。本当に伝えたい意見があるならば、まず自分自身がある程度、読者と同じ場所に立ち、私は読者の立場でものを言っています、と言うことを示しておかなくてはならない。
小説などにおいても本当に売れる作品は、身近に考えられるような、哀れな人間の物語を描く作品だったりする。新聞などでの、何かを批判するような文面も批判する対象を、まず読者にとっても敵であることをアピールするような形になる。難しい表現で、半ば高圧的とも取れる偉そうな態度で意見を述べても、人は反発するものであり、意見というものは、ある程度は粉飾なしに表白するべきである。
などと、難しく書くことを批判してきたわけだが、しかし逆に、単純すぎるのも困ったものだ。読者と近づきすぎてしまっては、肝心の説得力を脆弱にしてしまう。

さて、先ほど矛盾などと言ったが、距離を取りつつ、読み手を突き放すことのないようにするにはどうしたらいいのか。難しい単語を使えば距離ができ、かといってなければ距離は生まれない。ここで肝心なのは、「量」と「質」だと、私は思う。
量はそのまんまで、使いすぎるな、と言うことである。程度を弁えればある程度よい距離で接することが出来るだろう。
質は、無視してもそう問題はないのだが、意識する余裕があれば考えてみるのもよい。大切なのは、その言葉の意味が周りから掴むことが出来るかどうか、である。例えば私がここまでで用いた表現で、難しいことを意識して使った言葉に「凡愚」「蝟集」がある。人によっては他にもあるかも知れないが、私の基準において、このふたつは見慣れないと言う意味で、難しい言葉である。だが、これを読んでくださった人の多くは、このふたつに関して、これと言って意味を深く考える必要もなかったのではないか、と思う。凡愚は「愚」から、蝟集は「集」から、それぞれ流れを考えて、意味を埋めていただけたと思う。「確信犯」の「確信」と言う言葉に騙されて勘違いをする、などということは例外として、大概は流れと文字で想像がつくだろう。「多くのものが群がり集まる」意味の「蝟集」に関しては、パソコンの変換候補に出てこないというふざけた始末で、「蝟」に至っては、「イ」「はりねずみ」のいずれでも変換できなかったことからも、この単語は極めて厄介な難語であるが、意味を推し量れるだけ、読み手の抵抗は小さく、しかし難しそうな分だけ、書き手――この場合私になってしまうのが間抜けな気がするが――を「頭のいい人」だと思えるのだ。
以上のように難語の扱いについて私的な意見を述べさせていただいたが、当然ながらこのような考えが全ての人に通じるわけではないだろうし、難しい言葉が多いほうが好きな人もいれば、簡単であればあるほど読みやすいと言う人もいるだろう。だが、「話を聞く姿勢にさせる」ために難しい表現を減らし、「話を納得させる」ために難しい表現を用いる、このことはある程度どの人間を相手にしても通ずる基本であると思うし、また、意識するだけでずいぶんと表現に関する注意力も深まってくるものである。
使ってみたい単語、かっこよさそうな表現、それぞれ難しい言葉を使おうと言う気持ちはあると思うが、しかしそれに囚われてある種のひとりよがりな文章にならないように注意できれば、何よりである。

★★★★


……えー……なんか偉そうな文章なわけですが……文中に「親しくなれ」とか書いてますが、あの文章を普段みたいにへらへらした文章にしたら手っ取り早いのでは、とかつっこまれそうです。まぁこの辺は先生の好みに合わせておりますので。
しかし、本当、ある程度の難語を用いる表現は大切だと思っておりますよ……こんな日記じゃそれも面倒ですが。

では、眠いので今日はこの辺で。





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Last updated  2005.01.12 20:49:43
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