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2019.05.30
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カテゴリ: 音楽







今をときめく若手マエストロ=アンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートに行った。

ネルソンスは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスター(楽長/音楽監督兼首席指揮者)であると同時に、ボストン交響楽団の音楽監督でもあるという世界で最も注目される指揮者だ。数年前にバーミンガム市交響楽団と来日した時に初めてナマで見たが、全身で踊るように指揮するのを見て驚いたのを覚えている。2度も勢い余って指揮台から落ちたのも目撃した。

さて今回はどんなオーバーアクションの指揮ぶりを見せてくれるか?
270年以上もの歴史を持つ世界最古のオーケストラ=ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団はどんな響きを奏でるのか?
美人ヴァイオリニスト=バイバ・クリスデはどんなショスタコーヴィチを聴かせてくれるのか?

興味津々のコンサートの会場は、上野の東京文化会館。



まずは、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番だ。ソリスト=バイバ・スクリデと、アンドリス・ネルソンスがステージに現れた。同じラトヴィア出身だ。二人とも大柄で存在感があるなあ。

絶望感の漂う第1楽章が始まる。ストラディヴァリの音色はシャープだが堀が深い。難解な演奏を淡々と安々と奏でていく。やるなあ。一方ネルソンスは元気いっぱいの指揮ぶりだ。指揮台には頑丈そうな手すりがついている。態勢が崩れそうになるとすかさずその手すりを握る。なるほど、これなら指揮台から落ちることはない。考えましたな。
ショスタコーヴィチの曲は第4楽章までずっと緊張感全開の楽曲だった。それをミスなく弾き終えたバイバ。カッコイイ!ファンになってしまった。アンコールはヴェストホフ という バッハと同時代の作曲家 の「鐘の模倣」という曲。お決まりのバッハの「G線上のアリア」ではないのがよかった。



アンドリス・ネルソンスが再び登場。指揮台の手すりと共に目に止まったのが譜面台。よく見る譜面台より小ぶりで背丈が高い。長身のアンドリスに合わせた高さのようだ。彼専用のものなのだろう。手すり付きの指揮台と一緒にライプツィヒから持ってきたと見た。

ブラームスの1番は、「ベートーヴェンの第10交響曲」と呼ばれるにふさわしい古典的な構成の名曲だ。
ネルソンスとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏は、気負いも衒いもなく正攻法だ。自国ドイツの作曲家の曲なので自信満々なのだろう。弦も金管も打楽器もそれぞれにいい響きだが、とりわけ木管(クラリネット、オーボエ、ファゴットなど)の響きが重厚で力強いのが印象に残った。

ネルソンスのオーバーアクションは数年前に比べるとややおとなしくなってはいたが、相変わらず視覚的に楽しませてくれた。そんな指揮ぶりをずっと見ていて、ネルソンスの音楽への愛を感じた。音楽の素晴らしさを十二分に聴衆に届けたいと指揮するとあのような無邪気なオーバーアクションになるのだろうな。
前回のコンサートを見て、ネルソンスを「全身指揮者」と名付けた私だが、今回のコンサートを見て、私は彼に「朴訥なクマさん」と名付けることにする。なぜって?そう見えたから仕方ないのであります。

感動的なブラームスを終えたアンコールは、メンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」。さすがライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ならではの選曲だ。
メンデルスゾーンは、かつてのこのオーケストラのカぺルマイスターでもあり、世界的はオーケストラに押し上げた張本人。そんなメンデルスゾーンに敬意を表してのアンコールだ。

去年、NHK交響楽団がヨーロッパ公演を行ったが、その時のアンコールって何だったのだろう・・・・とふと思った。日本的な曲、例えば、「おぼろ月夜」「夏は来ぬ」「ふるさと」・・・などをメドレーで演奏したら受けるのでは・・・
そんなことを思いながら、私の興味津々コンサートは幕を閉じたのでありました。

最後に一句。  「 ネルソンス  音楽愛の  夏は来ぬ  」





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最終更新日  2019.05.30 18:18:46
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