コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2009年11月03日
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モザイカルチャー中国瀋陽市祈福門.jpg





 『「立志」・・・夢を持ち、夢をかなえる』の続きです。

 総合人間学「モラロジー」を創建した広池千九郎は、慶応2年(1866)大分県中津に農家の長男として生まれ、両親から直接間接に「親孝行」と「社会に役立つ」ことの大切さを学び、「教師」として社会に貢献しようと「志」を立てました。

 そのために教員資格を取得すべく、師範学校に入るための勉強を開始します。

 そして17歳の時、この入学試験に挑戦するも失敗し、国学者小川含章(がんしょう)の「麗澤館(れいたくかん)」という私塾に学びます。しかし翌年も受験に失敗します。

 3回目に挑戦した「師範学校応請試業(おうせいしぎょう)」という試験に、ついに合格するのですが、この試験が師範学校の卒業資格認定試験だったため、2年の学びで教員免許の取得を終えることとなり、19歳で形田小学校の教師になります。

 この2年間の麗澤館での勉学を通じて、広池は小川含章から「日本人が皇室から受けている恩恵の大きさ」を学び、「皇室のご恩に報いる」ことのできる生き方を目指そうと、心を決めています。

 従って、広池が生涯を通じて大切にしたかったことをキーワードとして表現すれば、「親孝行」「社会に役立つ」「皇室のご恩に対する報恩」の3つではなかったかと思われます。これらを基礎に、「世界の平和と人類の幸福を実現するために生涯を捧げる」という壮大なる使命感が形成され、最終的に「総合人間学モラロジーの創建」に至ったものと、賢ちゃんは推察しております。

 詳細な説明を省き広池の歩みを大まかに記せば以下のようになりましょう。

1.教育者から歴史家へ



 京都で「史学普及雑誌」を刊行しながら、日本の歴史研究を深めていきます。やがて広池の学識の深さが「古事類苑(こじるいえん)」の編集顧問、井上頼国の目に留まり、編纂員として招かれることになり、東京に出ます。(明治28年・29歳)

 「古事類苑」とは、明治12年から大正3年にかけて、28年余の歳月を費やして編纂された、わが国最大の百科事典であり、全部で一千巻もある膨大な書物です。広池はこの内の文学、法律、政治、法技、宗教など四分の一以上の編纂を担当し、大きくこの国家事業に貢献しました。

2.歴史家から法律家へ

 京都にいた時、法学者穂積陳重の論文を読み、中国の法制史研究が未着手と知り、法律学者を目指すことを決意して「東洋法制史」の研究に着手します。(明治26年・27歳)

 古事類苑編纂完了後、伊勢神宮皇學館教授として伊勢に赴き(明治40年・41歳)、博士論文を執筆し、法学博士の学位を取得します。(大正元年・46歳)

3.法律家から宗教家へ

 法学博士となった年、積年の勉学の疲労が病となり、瀕死の重症になり死を覚悟せざるを得なくなります。ここで広池は「成功と幸福は違う」ことを痛感し、神に延命祈願をし、「真に人類を幸福に導き、世界平和を実現するための方法を明らかにするために、全てを神に捧げる」決意をします。

 この時、天理教信者から広池は手厚く介護を受け、次第に健康を快復していきます。命を救われた天理教に招かれ、天理教教育顧問、天理中学校校長に就任します。(大正2年・47歳)

 その後、天理教の改革発展に努力を傾けます。そして、大正4年に中山真之亮館長が亡くなり、この時の追悼公演で天理教改革を提案しますが、これが当時の幹部から大反発を受け、天理教の公職から身を引きます。(49歳)

4.宗教家からモラロジー創健者へ

 天理教から身を引いた後、真に人類を幸福に導き、世界平和を実現するための方法を明らかにするために、「モラルサイエンス」の学問的研究に着手します。

 そして、その成果を「道徳科学の論文」にまとめ、総合人間学「モラロジー」という、全く新しい学問を創建しました。(大正15年・60歳)

5.モラロジー創建者から生涯学習の先駆者へ

 その後、千葉県柏市に拠点を置き、モラロジーに基づいた学校教育と社会教育を開始し、生涯学習の先駆者として、その生涯を捧げ尽くしました。(昭和13年・享年72歳)

 この広池の人生を図にすれば、下記のようになりましょう。

広池千九郎の立志.gif




 彼は、「 凡(オヨ)そ、人にしてまず定むべきもの、これを志という。志立ちて然る後、事を始むべし」 と、立志の必要性を説いております。

 宗教の世界に身を置き、宗教の限界を知った広池が、「真に人類を幸福に導き、世界平和を実現する」ための手段として、科学(学問)をベースに置き、原理・原則を明らかにしてくれているところが、賢ちゃんにとっては何よりありがたい点なのです。

   ※ 広池千九郎の生き方に興味・関心をお持ちの方は「伝記・広池千久郎」をご参照ください。
http://item.rakuten.co.jp/book/1399165/





 このモラロジーも、現在では「生涯学習」から、代を重ねて進化を遂げる「累代学習」へと発展してきており、3人の息子たちにも「家族共通の価値基準」として、受け継いでもらえることを祈っている今日この頃です。



モザイカルチャー会場中央の噴水.jpg

        モザイカルチャー会場中央の噴水 30分おきに10分間、音楽に合わせて噴水が変化します

モザイカルチャー 会場中央の噴水2.jpg






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最終更新日  2009年11月04日 17時18分27秒
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