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3.準備と職場体験 子供たちは「修学旅行実行委員会」を組織しており、全員がこのいずれかの委員会に属して、修学旅行を運営しました。1)実行委員長2)名刺作成委員3)体験先連絡委員4)宿泊マナー委員5)テーブルマナー委員6)しおり作成委員7)横断幕作成委員 職場体験先は以下の12事業所が引き受けてくれました。 子どもたちは1事業所に2名程度の少人数で職場体験に参加しました。 各事業所の懇切な指導と励ましを受け、子どもたちは何物にも代えられない宝物を得ることができました。4.修学旅行の内容1日目(11/18) 1)出発式 2)職場体験① 3)昼食 4)職場体験② 5)ホテルでのフルコースディナー(テーブルマナー実習) 6)入浴・就寝2日目(11/19) 1)起床・朝食 2)職場体験③ 3)記念撮影 4)浜松散策(この中でグループごとに昼食) 5)サプライズ5.終了後のサプライズ 夕闇がせまる頃、修学旅行を終えて、子どもたちを乗せたバスが小学校の近くまで差しかかった時、バスは学校への道を外れて、三ケ日の山道を上り始めたのです。 子どもたちは、どこに連れていかれるのだろうと動揺を見せましたが、同乗している先生方は、ただにこにこと笑顔を見せるばかりでした。 バスは山の途中の、駐車できる場所まで来たところで停車しました。 そこから子供たちは徒歩で、先生方の懐中電灯の光に案内され、山道を上りました。この山道は、子どもたちが怪我をしないようにと、地元の皆さんの申し出による協力で、事前に草刈りがされていたのです。 着いたところは、小高い見晴らしのいい場所「高山」で、遠くに浜松の中心街の夜景が広がっていました。そこからは、子どもたちが昨夜フルコースの食事をし、1泊した、浜松のシンボル「アクトタワー」が、はっきりと見えたのです。 そこで、引率の山本祥先生から、次のような言葉が子どもたちに贈られました。 『みなさんが住む三ヶ日町にもこんな素敵な場所があることを知っていましたか? あのアクトタワーの中から見た浜松の中心の夜景と、今、立っている自分の地元三ヶ日町から見た夜景を見比べどんなことを感じますか? 修学旅行で体験したことは皆さんが大人になり、社会に出たときに必ず支えになってくれることと思います。皆さんと修学旅行に行けたことを先生はとても嬉しく思っています。』 この言葉と共に、忘れ得ぬ思い出として、子どもたちは「アクトタワー」と浜松の夜景を心に焼き付けたのでした。 高山での記念撮影6.考察 このエピソードを石田校長先生から聴かせていただいた時、私は感動で泣きそうになりました。このような体験ができる子どもたちは幸せだなーと、心から感じられたからです。 そして、このようなイベントを企画・運営することで、子どもたちに深い感動と喜びを与えている原動力は、先生方が互いに支え合い、助け合って、子どもたちを幸せにしたいという「職員室の中でのピア・サポート実践」だと気付きました。 この先生方の熱い思い(オーラ)が、子どもたちの「ピア・サポート活動」を盛り上げていると確信するに至ったのです。(おわり)
2022年04月09日
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昨日の「三ケ日東小学校のピア・サポート導入レポート⑧」の中で、「職員室の中でのピア・サポート」を「なるほど!」と納得していただけるようなエピソードを、別紙で紹介する旨記しましたので、ここにUPさせていただきます。---2020年度 浜松市立三ヶ日東小学校の「コロナ禍での修学旅行」~職員室の中でのピア・サポート活動~1.先生方の熱い思い 修学旅行の準備を担当する若手の先生(6年学級担任の山本祥教諭)から、職員会議で次のような発言がありまた。 『三ケ日東小学校の児童に、「2020年という年は、コロナのせいで楽しくない1年だったね」 とは、絶対に言わせたくない。今年の修学旅行では、子どもたちの心に一生残るような、素晴らしい思い出を残してあげたい! コロナ禍の制約から、県境をまたぐ遠方に出かけることはできないが、何とか地元の静岡県内で、今までにどの学校でもやったことのない、子供たちを成長させる企画を考えたいので、皆さんのお知恵をお借りしたい』 この気迫に満ちた熱い思いが、その場にいた先生方の心に、深く沁み渡った瞬間でした。 これがきっかけとなって、様々なアイデアが湧きだしたのです。2.出された提案 『6年生は、総合的な学習の時間に「三ヶ日のより良い未来とは」を探究してきているので、地元の良さを知る活動をさせたい。』 『ならば、子供たちに浜松の「一流」を体感させたらどうか。浜松のシンボル「アクトタワー」の中の「オークラアクトシティーホテル浜松」に泊まって、豪華な食事を食べるっていうのは? きっと子供たちにとって初めての体験になると思うから。』 『それなら子供扱いは止めて、大人用のフルコースのメニューにしては?』 『折角豪華な食事をするのなら、テーブルマナーの学びの場にしては?』 『修学旅行の根幹は「学びの集大成」です。子供たちを「大人に」成長させるような修学旅行にしたいです。』 『それはいい考えだ! 実現に向けて検討を重ねよう!』 『一泊2日の修学旅行、子供たちを「大人に」成長させる活動はどのようなものだろう。』 『単なる名所旧跡巡りでは心に残らないよね。』 『地元の事業所にお願いして、「職場体験」をさせてもらうってのは、どうかな?』 『でも、このコロナが流行している時期に、子どもたちを受け入れてくれる事業所があるかな?』 『少人数のグループを受け入れてもらえる事業所を、手分けして探してみましょう! 誠意を尽くして私たちの思いを伝えれば、協力してもらえる事業所もきっと見つかるはずよ!』 『それでは、皆で心当たりの事業所に当たってみよう!』 『修学旅行が終わって学校に帰ってきたとき、この2日間の思い出を子供たちの心に焼き付けるような、素敵なサプライズを考えているんですけど、やってもいいですか。』 『それはいい! 是非やってみよう!』 『子どもたちの心に一生残るようなイベントに、何がふさわしいか、皆で知恵を絞ろう!』 このような会話が何度となく繰り返され、準備が進められて、当日を迎えました。(つづく)
2022年04月08日
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4.考察◆三ケ日東小学校の成功要因【校長先生の強力なバックアップ】・山口権治先生の提唱するピア・サポート活動の導入を決意し、養護教諭の田口かな子先生を「ピア担当」に任命・クラス担任の出張などで空いた時間(隙間時間)を利用して、田口先生が「ピア・サポート研修」の実施を提案した際、これを許可して、各クラスへの浸透を促した・先生方の新たな提案を受け入れ、「結果の責任は私が取る」と励まし続けた・これが「職員室の中でのピア・サポート活動」の実践を促した・同級生で親しい間柄(同じ志)の、佐藤校長から石田校長へ、「阿吽の呼吸」によるスムーズな引継ぎができたこの件に関して、生みの親の佐藤匡子校長先生は、このように語っておられます 『目の前の学習指導や生徒指導を行うだけでなく、子供たちの先々(生涯)の幸せまでを考えてくれる、気持ちの熱い教員が集まっていたということでしょうね。 一人ひとりの子供の心に寄り添い、人と人とのつながりを大切にした指導を、どの教員も、日々、当たり前のように行っていたことで、子供にピア・サポートの素地が作られていたと思います。 また、全力で子供の指導をしている教員に対して、子供に向き合う時間を十分取れるよう業務の負担を減らす働き方改革を常に念頭に置き、できることから実行していきました。 少しずつではありますが、教員に心の余裕ができたのではないかと思います。 更に、先生方のチームワークがとても良く、職員室での会話が、まるで家族の会話のようでした。 安心して何でも声に出して言える職員室で、ベテランの教員が若い教員の思いや悩みを受け入れ、しっかりとサポートしてくれていました。 今思えば、職員室でも、自然な形でピア・サポートが行われていました。 子供たちにピア・サポートが浸透したのも、この教員の姿を子供たちが見て育っていたからではないかと思います。』育ての親の石田直美校長先生は、謙虚に次のように語っておられます 『私は成功だとは思っていませんが、現状に至った要因は、「人」と「根拠」にあると思っています。 「こういう子供にしたい」「この子にこういう力を付けたい」という思いや、「やってみてもいいですか?」「もっといいことは?」という気概と向上心を持った「人」が集まっていること。 そして、「こういう指導法があります」「この先生の講義を聞いてきた」という知識や、「こういう調査結果です」「データーはこうです」というエビデンスで「根拠」を明確にする習慣ができてきていること。 この空気感が、本校の職員の文化になって「職員室の中でのピア・サポート活動」を支えており、更にこれが子供たちや地域に伝わり始めているのではないでしょうか。』※この空気感が分かる例として、2020年の「コロナ禍での修学旅行」のエピソードを別紙で紹介します【ピア担当の田口先生の熱意と努力】・ピア担当として、クラスを持たない養護教諭という立場から、ピア・サポート活動の校内展開に向けての計画づくり、実施、評価を、5年間コツコツと継続し、ノウハウを積み上げてきた・健康委員に、ピア・サポーターの称号を与え、緑のベストや黄色のTシャツを着用させて、常時活動化を推進してきた (挨拶運動、昼休みの声掛け・取材・放送での善行の紹介、ピアだよりの発行など)・これにより、ピア・サポーターは児童のあこがれの的となり、「ピア・サポーターになりたい」という児童が増え、ピア・サポーター自身のモチベーションも高まった・導入3年目には、ピア・サポート活動の中心を、他の先生方に譲り、写真係となってサポート役に徹することで、組織的・継続的に発展するための基盤を築いた・これらの貴重な実践体験を、日本ピア・サポート学会主催の「ピア・サポートトレーナー養成講座」や、モラロジー道徳教育財団主催の「道徳教育研究会」で発表し、ピア・サポート活動の普及に大きく貢献した (三ケ日東小学校の認知度を高めることになった)【先生同士のピア・サポート活動】・校長先生・教頭先生の強力なバックアップと、田口先生の努力で、「ピア・サポート活動で変わっていく児童の姿」を目の当たりにした先生方も、この活動を「自分事」としてとらえるようになり、活動を楽しみながら行うようになった・山口先生からの指導を受けて、田口先生が作った「指導案」を、各部の先生方が見直し、主体的にバージョンアップを図り、進化を重ねてきた・その結果、先生同士が職員室の中で、アイデアを出し合い、支え合う「ピア・サポート活動」を実践することになり、この空気(先生方の発するオーラ)が、児童に伝わっていった【地域の皆さんの支援と児童の恩返し】・「学校運営協議会」や「学校保健委員会」を通じて、地域の人たちや保護者にも「ピア・サポート研修」に参加してもらっており、活動内容を理解し応援してくれている (コミュニティースクールとして、地域からの手厚いサポートが得られている) ①作品展示会に地域の人たちが作品を提供 ②玄関を飾る花の苗の提供 ③保護者が「三ヶ日東小学校こども見守り隊」を組織 (車にステッカーを貼って) ④ボランティアによる学科の「学習支援」「生活・総合支援」・子どもたちも地域の皆さんに恩返しをしている ①三ヶ日みかんのPR(浜名湖サービスエリアで) ②近隣のお年寄りへの手紙 ③地域の皆さんへの挨拶 (校長から5・6年生へ「あいさつにプラス一言を!」) 児童の「こんにちは、お仕事頑張ってください!」 ⇒ 農作業中の方から「“仕事を頑張ろう”と力が沸いてきた」とお礼の言葉 ④3年生が福島ひまわり里親プロジェクトに参加 (ひまわりを育て、種を福島へ) ⇒ 「人にやさしい活動」と認められ、小さな親切運動で表彰された・その結果として児童の心に、人の役に立つ喜びや自己有用感が育まれている◆編集後記 ピア・サポート活動の「生みの親」佐藤匡子校長と、「育ての親」石田直美校長が築き上げてきた輝かしい成果を、今後も継続して発展し続けていって欲しいと願うばかりです。 ピア・サポート活動に関する、より詳しい情報は下記にお問い合わせいただければ幸いです。 浜松市立三ヶ日東小学校 〒431-1402 浜松市北区三ヶ日町都築2266-2 TEL:053-526-7034 FAX:053-526-0393 ホームページ https://www.city.hamamatsu-szo.ed.jp/mikkabihigashi-e/index.html(おわり)
2022年04月07日
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◆導入5年目(2021年度:令和3年度) 「キャリア教育」と「ピア・サポート活動」「道徳教育」を関連させる年1) 年間計画【キャリア教育ガイドブックを読み込み、道徳とピア・サポート活動の関連を考える】 ・ガイドブックの中の、道徳とピア・サポート活動に関連するところにマーク付け【キャリア教育の視点を持ったピア・サポート活動の評価、検証】 ・5年間のピア・サポート活動を検証するため、6年生対象の「全国学力学習状況調査」「児童質問用紙結果」を分析2) 先生方の取り組み ・既存の指導案を各部の先生方が話し合って更新し、主体的に年度計画を作成した ・先生が「振り返りシート」を自主的に作り、児童に朝会の感想を書いてもらっている(ピア・サポートが自分事になった)3) 子供たちの変化 ・児童の間でささいなトラブルはあるが、トラブルは小さいうちに解決できている (生徒指導のいじめの月例報告数の年間合計が、昨年度3件から今年度はゼロに減少) ・話すこと、聴くことの力は高まってきている 6年生対象全国学力・学習状況調査児童質問用紙結果で高得点 (後述)3.5年間での変化◆先生方の意識変革と行動変容【ピア・サポート活動が受動的から能動的に】 ・ピア・サポート活動で次第に成長していく児童を見て、ピア・サポート活動の成果を実感し、児童と一緒に楽しめるようになった ・当初山口権治先生から提供された「指導案」を、暫時に先生方がバージョンアップして進化させてきた ・先生方が互いに支え合い補い合って、児童の学校生活が楽しくなるよう、知恵を出し合い、工夫を重ねている (職員室の中でピア・サポート活動が実践されており、その「思い」が児童のピア・サポート活動の原動力になっている)◆子どもたちの意識変革と行動変容【健康委員のピア・サポーターが児童たちの間でカッコいい存在に】 ・緑のチョッキや黄色のTシャツを着ての声掛けや取材の姿にあこがれをもつようになった ・健康委員になりたい児童が増えた【ピア・サポーターが主体的に新しい活動を提案】 ・ピア・サポート活動の常時活動化 ・「ピアだより」の作成(取材&発行) ・昼休みのイベントでの企画・運営 ①巨大すごろく、②全校でのピア鬼ごっこ、③ピアドッジボール、 ④歯の健康スタンプカード達成者への「かがやきカード」プレゼント、など【5年間の活動の積み重ねが児童のコミュニケーション能力を向上】 ・6年生対象全国学力・学習状況調査児童質問用紙結果の、ピア・サポートと関連する質問で「あてはまる」「ややあてはまる」の合計が80%以上の項目 ◆自分には良いところがあると思いりますか ◆難しいことでも失敗を恐れず挑戦していますか ◆人が困っているときは進んで助けていますか ◆いじめはどんな理由があってもいけないことだと思いますか ◆学校に行くのは楽しいと思いますか ◆友達と話し合うとき友達の話や意見を最後まで聞くことができていますか(つづく)
2022年04月06日
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◆導入4年目(2020年度:令和2年度)ピア・サポート活動をアピールするためのアイテムを創り、学校の内外に発信する活動をした年1) 年間計画【ピア・サポート活動を発信する方法を児童全員と考える】 ・田口先生の声掛けで、全校児童からキャラクターを募集 ・これを田口先生が4つのパターンに集約 ・先生方の投票でキャラクターを「ピアゴン」に決定 子供達に人気の滑り台「スベリゴン」をモチーフに生まれた「ピアゴン」 ・児童のアイデアで、シンボルマーク「ピアゴン」を描いた「ステッカー」「幟旗」「Tシャツ」を作成 「ステッカー」は、児童のヘルメットに貼ってもらい、コロナの誹謗中傷をなくそうという「ピア便り」に添えて、児童の家庭にも配布、学校のブログでも紹介 「Tシャツ」は、緑のベストに代えて、ピア・サポーターが着用 「幟旗」は普段言葉にしにくい「周りの人に支えられていることを振り返って感謝しよう」をプリントしてアピール ・これらを使った挨拶運動を展開2) 先生方の取り組み先生方が授業の中で、「これもピアにつながるね」と言ってくれるようになった (授業が、ピア・サポート活動に関連付けて行われるようになった)3) 子供たちの変化人の役に立ちたいという児童が増えた人付き合いの苦手な子が健康委員会に入ってくれるようになった全校児童の意識調査結果で、「友だちと仲良くし、自分の思いを伝えている」と答えた児童は、96.9%に達した(つづく)
2022年04月04日
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◆導入3年目(2019年度:令和元年度)石田直美先生が校長に就任田口かな子養護教諭から、クラス担任や教務主任、学活主任、特活主任などに主体的な取り組みを移すことで、ピア・サポート活動が組織的・継続的に発展するための基盤が築かれた年 (2020年1月から新型コロナウイルスが流行)三ケ日東小学校の「ピア・サポート活動」の育ての親、石田校長先生の思い 『“教師は「渡し守」”、これが私の教育観です。子供たちが向こう岸に着いたら、新しい世界で逞しく自分の人生を切り拓いて行けるよう、鍛え、育て、力を付ける職業だと考えています。 そこで「子供ととことんかかわる」、「元気な学校 ~子供も職員も、保護者も地域も~」を、学校経営方針にしています。 この方針に沿って、子どもたちの「優しさ」と「強さ(逞しさ)」を育てたいという思いから、ピア・サポート活動を引き継ぎました。 職員には「子どもたちに良かれと思ったことは、たいがい良い事なのだから、思いっきりやりなさい。責任は私が取るから」と、伝えています。 「どの子供も自分が担任、全ての職員で全ての子供を見よう!」「報告は、全て教頭先生にしてね。私を見るのではなく、他の先生や子供をしっかり見てね!」と呼びかけています。 田口先生は、子供たちに「どの子もかけがえのない子」として接する職員で、しかも、自分の短所も含めて肯定的に受け止めておられ、今後の大きな「伸びしろ」が感じられる職員だと感じ、ピア担当を継続してもらいました。』1) 年間計画【ピア・サポートを意識した道徳の授業の充実】ピア・サポート活動の時間が増えた(2カ月に1回だった朝会が、1カ月に1回になった)2) 先生方の取り組み朝会に先生が入って指導 (田口先生は表に出ず、写真係となってフォロー)児童に合ったアプローチができるようになり、ピアを楽しんでいる(ピアが先生方にとって自分事になった)3年目の最後の先生方の感想 「子供たちのコミュニケーションの向上に役に立っている」 「回を重ねるごとにスムーズに対話できるようになっている」 「朝会でのピア・サポート活動が、異学年交流の垣根を低くしている」3) 子供たちの変化ピア・サポーターの児童から「ピアだより」を作りたいと提案があり、ピア・サポーターの活動を通じて取材し、子どもたちの悩みを紹介するようになった3年目の最後の児童の感想 「自分は人みしりなので、いろいろな人と話すことに、少し抵抗があったけど、 慣れてきました。沢山の人にチャレンジしてみたいと思いました」 「ピア・サポートは仲良くし、助け合うことだから、今度は、自分が助けたいと 思いました」(つづく)
2022年04月03日
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◆導入2年目(2018年度:平成30年度)田口かな子養護教諭がピア係として校内展開に奮闘した年1) 活動内容 1年目の計画を実践する年【学年部朝会でのピア・サポート活動】2ケ月に1回の朝会で、低・中・高の2学年団に分かれ、話す力と聞く力をたかめる演習を実施 (8:00~20分を使ってアイスブレイクやスピーチ、エンカウンターなどを) 「ホワイトボードが足りないというハプニングがあっても、臨機応変に対応でた。次は、話をするときにつまずかずに話したい」(健康委員会の、司会を担当した児童の感想)【学級活動でのピア・サポート活動】問題解決スキルや対立解消スキルの訓練を実施(4年生は学活で、5・6年生は年間3回の合同学活で) 「喧嘩の仲裁に入るのは難しかったけれど、これを生かせば喧嘩を止める勇気がない人も仲裁に入れる勇気はもらえたと思う。勇気があった人は、もっと仲裁が上手になったと思う。だからピア・サポートの活動はとてもいいと思う。」(ピア・サポーターとして研修に参加した児童の感想)【児童の健康委員会活動での、より主体的なピア・サポート活動】健康委員会活動の年間計画を作成し、先の見通しを提示校内見回りの際の声掛けの材料に「記事の取材」を追加し、それを基に「ピアだより」を作成(静岡県学校保健会の学校保健新聞コンクールに参加し、表彰されている)下級生がピア・サポーターを体験したいという希望を受けて、一緒に活動次年度への引継ぎ時に、6年生が5年生に、活動での工夫を称えることで意欲を高めた2) 先生方の取り組み担任が「指導案」に基づいて、主体的にピア・サポート活動に取り組むようになった担任が出張や風邪などで休んだ時などの「隙間時間」を活用して、養護教諭の田口先生がクラスで、ピア・サポート研修を実施 (校長が許可してくれた)(養護教諭が、普段保健室に来ない児童とも触れ合えるし、児童も喜んでくれた)3) 子供たちの変化ピア・サポーターになりたい児童が増えたその結果、ピア・サポーターのモチベーションもUP (つづく)
2022年04月02日
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1) 活動内容【校内研修】8/8の教師対象の校内研修で、山口権治先生の「ピア・サポート訓練」を受講・教師間で共通理解を図る 「個と集団をつなぐ」 「子供は大人以上の力を持っている」 「子供の傷つきは子供の中で癒されることが多い」12月に5・6年生を対象に「ピア・サポート訓練」を実施(学活の時間に2日間、1回45分) ・山口先生指導の下に、聞き方・話し方、問題解決、対立解消 のスキルを【実践計画と学年別系統表の作成】「実践計画表」と、身に付けたいスキルの「学年別系統表」を作成 ・特活主任、研修主任、道徳主任と、今までの特活を見直し ・「学級活動年間計画表」と「道徳教育全体計画別葉案」を見て、ピア・サポ― トと関連している時間の洗い出し ・4年生が6年生になった時、ピア・サポーターとして活躍できるように、「指 導計画」を作成 ・1年生から4年生までは、発達段階に合わせて「指導計画」を作成 ・教師が抵抗なく実施できる「指導案の冊子」を作成 (これを年度ごとにバージョンアップ)【委員会活動の常時活動化】 児童健康委員会に、「ピア・サポート活動」を紹介・常時活動として取り入れたいと児童からリクエスト ⇒ 常時活動化・「ピア・サポート活動」を紹介するDVDを作成・健康委員がピア・サポーターとなり、緑のベストを着て常時活動 緑のベストの効果は ①活動していることが一目瞭然になる ②サポーターの責任感を高める ③話しかける相手へ安心感を与える 「一人で遊んでいる子への声掛け」 「もめている子の間に入って仲裁」 「善い行いをしている児童を見つけて声をかけ 放送で紹介」※ 三ヶ日東小学校のピア・サポーターは、健康委員会の5・6年生と、一緒に活動を希望する児童で組織されている2) 先生方の取り組み田口かな子養護教諭がピア担当となり、「計画づくり~導入」を推進5、6年生対象の12月の「ピア・サポート訓練」に、教務主任と2人のクラス担任が参加 ・2人の担任はお客様という感じで、受け身的3) 子供たちの変化1年目の健康委員会のピア・サポーターは、これから新しい仕事が始まる期待感が感じられた。健康委員会児童の委員会活動の自己評価はほとんどの児童が、3つのめあて「責任をもって活動した、進んで活動した、助け合って活動した」に◎の高い評価をつけていたその他の児童は、自分からピア・サポーターに声を掛ける児童が表れた(つづく)
2022年04月01日
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2.5年間の歩み(田口先生、佐藤前校長、石田校長へのインタビューを中心に)◆導入初年(2017年度:平成29年度) 佐藤匡子先生が校長に着任 山口先生の指導で、三ヶ日東小学校でのピア・サポート活動が始まり、田口かな子養護教諭がピア担当となって導入のベースを築いた年 三ヶ日東小学校の「ピア・サポート活動」の生みの親、佐藤匡子校長先生の導入への思い 『砂丘小学校の教頭時代、浜松江之島高校の保護者の方が学校に来てくれて、山口先生の進めているピア・サポート活動についての説明と、「自分の子供はそれですごく救われた」という話をしてくれました。 赴任した三ヶ日東小学校は単学級の小規模校で、地域の温かさが子供たちの人柄に反映している学校でした。素直で優しい子が多かったのですが、やや消極的な面も見られることもありました。 そこで、主体的に人間関係作りに関わって、自主性を持ち、自己決定・自己調整していける子供に育ってほしいと願っていました。 それには、子供同士で支え合い、自分たちの手で問題を解決していくピア・サポート活動が相応しいと考え、退職後、山口先生が浜松市教育委員会に勤務していることを知り、導入の支援をお願いしました。 当時から三ヶ日東小学校は教員数が少なく、担任は授業や担任業務の他、学年で行う行事の企画・運営や部活動の指導等々、多忙を極めていましたので、担任にこれ以上の業務はお願いできないと判断しました。 私と同じ年に同校に赴任した田口かな子養護教諭は、子供の体の健康ばかりでなく、心の健康も大事に思い、保健室経営を行っていたので、彼女にピア・サポート担当をお願いし、快諾してもらいました。 学校健康委員会や学級活動を通じて、ピア・サポートを広める推進役を担ってくれました。』(つづく)
2022年03月29日
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「ピア・サポート活動」は、子どもたちのいじめや不登校をなくすための活動として、カナダで始められました。「ピア」は友達・仲間、「サポート」は支援を意味し、コミュニケーション能力を高めて、お互いの違いを認め、互いに尊重し合い、何でも話せる「安心・安全」な場をつくる活動です。 これは学校の中で児童・生徒が行う「道徳実践活動」そのものだと理解し、山口先生が各小中学校で行っている「ピア・サポート研修」の「出前授業」を支援して来ました。 私は、少しでも多くの学校にこの活動が導入され、「学校へ行くのが楽しい」と思える子どもたちが増えることを願っております。 そこで「ピア・サポート活動」を導入して素晴らしい成果を上げている学校を紹介し、「我が校でも導入したい」と感じて頂ける先生を増やしたい、との思いから、浜松市立三ヶ日東小学校の導入成功事例を紹介するレポートを書くことを思いつきました。 これから数回に分けて、このレポートをUPさせていただきます。1.レポート作成の動機◆三ヶ日東小学校長 石田直美先生へのメール『いつも学校訪問させて頂く度に、元気の出る素敵なお話を聞かせて頂き、ありがとうございます。 私は、三ヶ日東小学校の素晴らしさは「職員室の中でピア・サポート活動が実践されている」点にある事に、石田校長先生や田口先生とのお話から気付きました。 先生同士が助け合い、支え合い、アイデアを出し合って、子どもたちを楽しませるにはどうしたらいいかを、全教員が常に考えておられるからこそ、それが子どもたちの心に伝わっているのだと、確信しております。 この三ケ日東小学校の、「先生が手本を見せるピア・サポート」の素晴らしさを、浜松中の先生に、そして全国の先生や学校に伝える事が、日本を安心・安全で住み良い国にするために必要だと考えるようになりました。 山口権治先生のお話では、「今小学校の先生方は、道徳の教科化、英語やIT教育、キャリア教育など、新しい仕事が増える一方で、その代わりに止めてもいい仕事がないために、“スクラップ アンド ビルド”ができず、“ビルド アンド ビルド”になっていて、ピア・サポートを導入する余裕がない」とのことでした。 しかし、ピア・サポートの導入当初は大変でも、これが軌道に乗り、「子どもたちが互いに支え合い、助け合って、子ども間の問題は子どもたち同士が解決してくれる」様になれば、児童の成長に役立つばかりでなく、生徒指導が減り先生方に余裕ができますので、本来の教育活動に専念出来るようになり、先生方にも大きなメリットがあると考えております。 そこで、三ヶ日東小学校の例を紹介し、「ピア・サポートの導入は、先生方の仕事を軽減するための、将来に向けての投資」であることを、教育委員会や政治家、各小学校に伝えていくことが、私の使命であると考えるようになりました。 私の最大の関心事は、養護教諭の田口先生が、ピア・サポートの導入に意欲を持って取り組んだとしても、「授業を受け持つ多忙なクラス担任などの先生方までもが、なぜ熱心にピア・サポートの導入に積極的に取り組まれるようになったのか?」です。 この「秘密」が分かれば、他の学校でも導入が容易になると思われるからです。 そこで手始めに、三ヶ日東小学校にピア・サポート導入の当初から5年間、ご苦労を重ねてこられた田口先生に、より詳細な情報を得るために、インタビューをさせて頂きたいと、お願いしました。 その結果、下記の様な返信を頂きました。 「三ヶ日東小がすごいところは、先生方一人ひとりが力を持った方の集まりだからです。今ピア・サポートは、先生方が、実践してくださっているので、私ではなく先生方にインタビューしていただきたいです。研修主任や特活主任が頑張ってくれています。よろしくお願いします!」 そこで、石田先生にお願いです。先ずは田口かな子先生の業務の邪魔にならない範囲で、5年間の流れをヒアリングさせていただきたいと願っております。ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。』◆石田直美校長先生からの返信メール『御丁寧なメールを受け取り、恐縮しております。御提案をお受けしたいと思います。自分達の教育活動については、自分たちではなかなか気が付かないもので、学校の外の皆様方からの御意見がたいへん貴重であります。その意味からも、今回お話しいただきましたことはたいへん有意義なことであると感じます。どうぞよろしくお願いいたします。』(つづく)
2022年03月28日
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明けまして、おめでとうございます。Facebookでの発信を中心にしており、更新が滞っておりましたことをお詫び申し上げます。これからまた、こちらでも発信をしてまいりますので、よろしくお願い致します。先ずは新年の挨拶を添付させていただきます。
2022年01月05日
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昨夜(7/3)のテレビ番組「衝撃のあの人、その後を追跡」のなかで、「9年前、100人の離島・鹿児島の宝島に移住した夫婦…今会ってみると驚きの生活を送っていた」というドキュメント番組を偶然見ました。 9年前に100人だった島民が、今では子供の数も増え、133人になっている(2015/12/31現在)とのこと。 「なんで病院の無い不便な離島なのに人口が増えるの?」と思ったので興味津々でした。 この島では子供が1人生まれると30万円、2人目が生まれると40万円、3人目が生まれると50万円、4人目が生まれると100万円が支給されるとのこと。 ここで紹介されたカップルは、9年で子供3人に恵まれていました。 正確な情報をメモ出来なかったのですが、古民家をリフォームした家に住み、家賃は月1万円とのこと、ご主人は農業を、奥さんはインターネットを通じて地元の観光をPRする仕事をしながら、生活をしているとのことでした。 移住してくる若いカップルを島民が温かく支援しているのも、東京などから移住したくなる理由かも。 私は常々、少子化対策は、子どもが1人目より2人目の方が、2人目より3人目の方が、3人目より4人目の方が、国や市町村からの補助金の額が増える仕組みを整え、若い人達に「結婚して、子どもをたくさん産まないと損!」と思えるような環境を整備することが大切だと、訴えてきました。 これを鹿児島県トカラ列島の「宝島」で実践していることを知って、とても嬉しくなりました。 同時に、なぜ日本では国を挙げてこれをしないのか、地元浜松市でなぜこれをしないのか、疑問でなりません。日本の少子高齢化が、解決すべき最重要課題であるにもかかわらず。 宝島(鹿児島)では、少子化対策に関心を持ち真剣に取り組んでいて成果を出しているのに、国や浜松市はなぜか「無関心」みたいに感じられ、寂しくてなりません。 今、コーチとして私にできることは何か、模索を続けております。お知恵を貸していただけると嬉しいです。
2019年07月04日
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2月24日(日)に浜松で「中高生のためのコーチングセミナー」を開催する運びとなりました。今年で4回目になりますが、基本的に毎回ほぼ同じ内容ですので、以前の3回を受講していなくても大丈夫です。 「静岡県青少年育成アドバイザーの会」が主催する社会貢献活動ですので、「参加費は無料」です。中高生や大学生、学校の先生など、興味・関心をお持ちの方のご参加をお待ちしております。 定員まで、まだ少し残席がありますので、案内チラシを添付させていただきます。
2019年02月11日
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日本は少子高齢社会となり、労働人口減少で働き手不足になってきているため、外国人労働者を海外から呼び込もうとしています。 こうなることは人口動態調査の結果を見れば20年以上前から分かっていたことです。 この対策に必要なのは、若い人に「結婚しやすい、そして子育てしやすい環境」を整備することでした。 少子高齢化を防ぐには、子供ができたら生活が楽になり、子供が1人より2人の方が、2人より3人の方が、3人より4人の方が、国からの補助が多くなり、「結婚して子供を産まなきゃ損」と若い人たちが思える環境を作ることです。つまり未来を支える「子供達への投資」をすることが大切なのです。 これをしてこなかった原因は、「国民の無関心」にあったとの指摘を知り、日本国民が「茹でガエル状態」になっていたんだと気付きました。 カエルを熱いお湯の入った鍋の中に入れると驚いて飛び出ますが、水の入った鍋の中に入れて徐々に加熱していくと、飛び出すタイミングを失して茹で上がってしまうそうなのです。少子高齢化は徐々に進行して来ましたので、手を打つタイミングを失してしまった様です。 私はこの問題を解決する一助になればと考えて、婚活支援をしてきましたが、まだまだ本気度が足りなかったと反省しております。そんな折に、下記のメルマガに接し、今からでも遅くないと、意を強くしました。感謝の心を添えて、シェアさせて頂きます。 伊勢雅臣 [メルマ!:00000115] JOG-mel No.1091 幸せな日本の創り方 ~ 北野幸伯 『日本の生き筋』を読むこのサイトの中の、2018年12月2日の記事をご参照下さい。
2018年12月15日
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皆さん、こんばんは。長らく更新ができず、申し訳ありませんでした。 私は現在、学校から「いじめ」や「引きこもり」をなくす「ピア・サポート活動」を、支援しております。 ピアは仲間(友達)、サポートは支援ですので、「ピア・サポート活動」とは、「友達が、困っている友達を支援する活動」なのです。 中学生や高校生は、問題に直面した時、親や先生に相談するのは2割で、8割の子供達は友達に相談するのだそうです。 そこで、困っている友達をしっかり支援できる友達(ピア・サポーター)を学校の中に育てる必要がある、ということでこの活動は始まりました。 浜松では、元高校教師の山口権治氏(ピア・サポートコーディネーター)が中心になって、この活動を展開して来られました。 そして本年「日本ピア・サポート学会 静岡支部」を立ち上げ、支部長としてこの活動を広めておられます。(私もこのメンバーに加わり、彼を支援中です) 当団体が、来年1月13日(日)~14日(月・祝)に、「ピア・サポート研修会 in 浜松」を開催する運びとなりました。 案内チラシを添付しすので、興味・関心をお持ちの方は、是非ご参加を頂きたく、ご案内をさせて頂きます。
2018年12月14日
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浜松では、この4日間晴天続きで、風邪は冷たいですが、爽やかな日々が続いています。正月休みで、泊まりに来ている孫達と、1年ぶりに凧揚げを楽しみました。 この後、子ども達が帰って行きました。あのにぎやかさは何処へ行ったのかと、寂しくなるほどの静寂な世界が戻って来ました。 いい天気に感謝。素敵な時間を創ってくれた孫達に感謝。一緒に孫達と遊べる健康に感謝です。 今日で「正月モード」は終了し、明日から「幸せ配達人モード」に復帰です。
2018年01月04日
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明けましておめでとうございます。 浜松では、雲ひとつない快晴の元旦となりました。息子家族が泊まりに来ており、3人の孫達の声が賑やかで、最幸の正月を過ごしております。感謝。 本年も「幸せ配達人」を目指しますので、よろしくお願い致します。
2018年01月01日
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私が今年、特に注力してきた「ピア・サポート活動」が、公益財団法人モラロジー研究所の月刊誌「ニューモラル」に取り上げられました。 私の友人で、元静岡県立浜松江之島高校の英語教師、山口権治先生が「いじめや不登校をなくすために始めた活動」が、小中学校の先生や社会人などの応援を得て、少しづつ浜松から広がりつつあります。 私も、この活動の応援団の1人として、この記事に励まされるとともに、感激しておりますので、その一部を「おすそ分け」させて頂きます。---◆◆◆ 伝えたい「お互いさま」の心 ◆◆◆ 今、不登校やいじめへの対応を模索する学校教育の現場において、子供たちの「つながる力」を育む試みとして注目されている活動があります。 「昔は近所の者同士、学年を越えて大勢の子供たちが一緒に遊ぶ場があったものです。そこでは当然、もめごとも日常的に起こっていましたが、仲間内の誰かが必ず止めに入ったから、深刻ないじめには発展しなかったのだと思います。 でも、今の子供たちにはそういう機会がない。 だからこそ、学校における教育活動の一環として、子供たちの『つながる力』を育む活動を意図的につくっていく必要があるのです」 そう語るのは、元高校教諭の山口権治さん(日本ピア・サポート学会理事)。山口さんは長年、静岡県内の公立高校で英語を教えるかたわら、「ピア・サポート(仲間による支援)」と呼ばれる活動を推進してきました。 「ピア・サポート」とは、コミュニケーション訓練をはじめとする「人間関係を豊かにするための学習の場」を設けることで、子供たちが仲間同士で支え合えるような関係を築いていくことをめざす実践活動です。 具体的には「問題を抱えている仲間の相談に乗り、解決を支援できるようになること」「仲間同士のトラブルを仲裁できるようになること」等を目標とします。 山口さんがこの活動に注目したのは、大人がさまざまな手を尽くしても減ることのない不登校やいじめへの問題意識からでした。その著書には、次のようにあります。 ――いじめの加害者は、いじめの事実に基づき処罰され、被害者はさまざまなケアを受けます。しかし最終的に、被害者も加害者も同じ教室に戻ります。いじめとは、生徒同士の関係性が深刻に壊れている状況です。 加害者に罰を与えることによって両者の人間関係が修復され、同じ教室で安心して生活できるようになるのかといえば、それは疑問です。(中略) いじめの被害者や不登校の児童・生徒に対するスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの個別支援が必要なことは、言うまでもありません。 しかし同時に、教員が教室における仲間集団を育て、「いじめが起こらないクラスにする」「いじめをしない人間を育てる」「不登校にならないたくましさやしなやかさを育てる」「生徒たちの『人とつながる力』を育て、皆で問題を解決する力をつける」などの予防的取り組みを行わなければ、不登校やいじめの数は減少しないでしょう――(山口権治著『不登校。いじめを起こさない集団づくり――ピア・サポートに学ぶ〈道徳教育シリーズ〉』モラロジー研究所刊) 子供たち自身による支え合い――その根底にも「おかげさま」「お互いさま」といった心が不可欠であることは、言うまでもありません。 こうした心を育てる教育は、不登校やいじめという学校教育の現場で直面する問題の解決策ということにとどまらず、子供たちが将来、 一人の社会人として生き生きと活躍していくための上台をつくることともいえるのではないでしょうか。--- 今年1年が、お蔭様で充実した良い年となりましたことを、心から感謝しております。ありがとうございました。 そして、来年もよろしくお願い致します。 皆さん、どうか良いお年を!
2017年12月31日
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私が所属している「静岡県青少年育成アドバイザーの会」では、2年前から浜松で「中高生のためのコーチングセミナー」を開催してきました。 「コミュニケーション能力を高めて、人間関係を豊にし、学校生活をより楽しく充実したものにしてもらいたい」という願いから、「ピア・サポート活動」を推進している先生方を通じて、生徒に呼びかけていただきました。 最初は、中高生に興味・関心を持って聴いてもらえるのか不安でしたが、アンケートから「楽しかった」「また参加したい」等の声を沢山頂き、感激でした。 生徒の引率で参加された先生が「3時間も居眠りせずに、真剣に講義を聴き、あんなに熱心に演習に参加している生徒の姿を、今まで見たことがない!」と、驚きの声を聞かせて頂いたのがとても印象的で、嬉しかったです。 そこで今回3回目となる「Part3」を、2018年2月4日(日)に「クリエート浜松」で開催する運びとなりました。 既に、26名の中学生から申込が届いており、新たな中高生との出会いに、ワクワクです。
2017年12月21日
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使命追求型の夢の実現方法は、私の大好きな中村文昭さんから教えて頂いたもので、彼自身が「何を目標にしたらいいのか分からず悩んでいた」時に、彼の師匠から指導された方法なのだそうです。 その内容は、次のようなものです。 『目標を設定できない人は、以下の4つのルールを守って、目の前の人を喜ばせろ!1.返事は、0.2秒以内に。 (自分にとって損か得かを考えず、素直にハイと言え!)2.「頼まれ事」は「試され事」と思え。 (相手の期待を上回る成果を出して、相手を感動させろ!)3.できない理由は言うな。4.今できることを探して、今直ぐに行動しろ。 これを徹底して実行すれば、人から頼りにされ、やがて自分にしかできない「役割・使命」を手に入れることができるようになるから・・・』 彼は「飲み屋(バー)の経営」「ブライダルレストランの経営」「日本中で年間360日講演」「本の出版」などを実現して来ておられるも、自分からこれらを目標にして行動したことは一度もなく、上の4つを徹底してやっているうちに、このような役割・使命が自然に与えられるようになった、と語っておられます。 彼はこの方法を「豊臣秀吉」の出世に例えて、次のように話しておられます。 『木下藤吉郎は、織田信長に惹かれて、ただ「信長様の家来にしてもらいたい、喜んでもらいたい」という一念で、冬に殿様の足が冷えないようにと、懐に草履を入れて温めていたに過ぎない。この時「将来、天下を取ってやろう」等という目標(野望)を持って、行動していたわけではない。「殿様に喜んでもらうにはどうしたらいいか?」「今自分にできることは何か?」を考えて、一心に努力した結果、気が付いたら天下人になっていただけなのです』と。 そして、この方法を「使命追求型」と、講演の中で語っておられます。--- また私の大好きな本田健さんは、目標が定まらない人は、以下のような方法で人生を切り開くことを提案しておられます。1.自分が、イキイキワクワクすることを生活の中で見つけて、実行する。2.イキイキワクワクやっていると、いつか周りに応援する人が出てくる。 「○○さんの講演を聞いてみては?」 「○○という本を読んでみては?」 「○○さんに会ってみては?」3.応援者のアドバイスに感謝しながら、それを受け入れて更に努力する。4.すると「幸せへの自動ドア」が開いて、次のステージに導かれる。5.ここでも、イキイキワクワク新しい事に挑戦する。6.するとまた、新たな応援者ができる。7.応援者のアドバイスに感謝しながら、それを受け入れて更に努力する。8.すると次の「幸せへの自動ドア」が開いて、また新たなステージに導かれる。 これを繰り返すことで、人生が開けていく。 そして、人生の最後に振り返った時、「これが自分の求めていた人生だったんだ!」と気づくことになる。 この方法も、「使命追求型」と言えましょう。◆◆◆ コーチは、クライアントの特性を見極めて、どちらのタイプの夢の実現法がふさわしいかを見極める目と、視野の広さを養うことが大切だと痛感しております。
2017年12月19日
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夢の実現をする方法には、大きく分けると2つあります。 目標達成型(織田信長型)と、使命追求型(豊臣秀吉型)の2つです。 目標達成型とは、先ず自分が未来に実現したい状態を「目標」として設定します。次に、その目標に至るステップを実行可能なレベルに落とした行動計画をつくります。そして、これを行動に移して目標達成を目指す、という方法です。 この「夢の実現方法」は、日本の武将に例えれば「織田信長型」とも言えましょう。 何時までに天下統一を成し遂げ、戦のない世の中を創る。そのためには何時までに○○を滅ぼし、次に○○地方を平定し、○○を味方につけて・・・と計画を立て、その目標に向かって、突き進んでいく方法です。 コーチングによる「夢の実現方法」は、この「目標達成型」が主流となっています。 コーチングにおける目標設定で重要なことは、その目標を達成した時、その結果が「真にその人の幸せにつながっているのか」を「検証」することです。 世界のトップコーチの一人で、「7つの習慣」の著者、スティーヴン・R・コビー博士は、『間違ったところに梯子を掛ければ、どんなに早く駆け上がっても、見当違いのところに早く着くだけである』という名言を残しておられます。 まさに「その梯子(目標)は、正しいところに掛けられているのか(幸せにつながっているのか)」を確認する事の大切さを指摘しておられます。 その検証の結果がOKだったら、その目標を「外部基準化」して、外から達成できたかどうかを判定できる目標にすることが重要になります。 例えば「ダイエットする」という抽象的な目標は、「○カ月後に、○○㎏になっている」という、外部から見て達成できたかどうかが分かる目標にする(外部基準化する)ことが大切になります。 でないと、○カ月後にダイエットできたか否かの、判定ができないからです。 そして、最も大切なのは、この目標を達成した時のイメージをありありと心に描き「嬉しく、ワクワクする、達成感に満ちた気持ち」を味わい、何としてもこれを手に入れたいという、熱い思いを抱き、しかもこれを持ち続けることなのです。 でないと、将来の大きな幸せよりも、目の前の小さな幸せ(誘惑)に負けてしまい、目標を手放してしまいかねないからです。 折角立てた目標が「三日坊主」に終わらないよう、クライアントに寄り添いながら、支援し続けるのが、コーチの重要な仕事となります。 「夢(目標)には、日付を入れることが大切」と言う方もおられますが、日付を入れるとプレッシャーを感じて苦しくなる方は、期限を設けないで楽しみながらマイペースで夢を追いかけるのも良いのではないでしょうか。2017.12.05 浜名湖ガーデンパーク内ニューモラルガーデンの草取りを終えて◆◆◆ ところがコーチングの授業の中で、具体的な目標がイメージできない(外部基準での目標が設定できない)という生徒さんも、中にはおられました。 「○年後に、職場をイキイキ、ほのぼの、ワクワクにしたい」「この世を去る時、周りの人から感謝されるようになっていたい」などの「欲しい感情や精神的な価値」は明確なのですが、それが実現できた時の自分の状態を、具体的なイメージとして描けないという方(多分に感覚派の方)は、この典型的な例と言えましょう。 そこで、そういう方にお勧めしているのが使命追求型よる、夢の実現法なのです。 (つづく)
2017年12月18日
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昨日(2017.11.15)、「三島市教育委員会・三島市青少年健全育成会」主催の、「三島市青少年健全育成セミナー」に招かれ、「コーチングセミナー」を70分間させて頂きました。 会場を去る時、エレベーターの中で、参加して下さった方から「今回の講演で、青少年より先に、大人が姿勢を正さなければいけないと、痛感しました。ありがとうございました」という感想を頂き、とても嬉しかったです。 本日、担当者から下記の様なお礼メールに添えて、写真をお送り頂きました。ーーー 昨日はお忙しい中、三島市までお越しいただき、ご講演いただきましてありがとうございました。 コーチングに興味を持たれている方も多かったようでして、例年100人程度の参加者のところ、126人もの方にご参加いただくことができました。 平尾様のお話を皆さん熱心に聞かれていて、とてもいいお話しだったというご感想をいただいております。 私自身、1歳3か月の幼児がいますが、まずは夫婦仲良く子どもが安心できる家庭を築くこと、また、普段、人と接するときには「心で聴く」、「承認する」という姿勢を心掛けていきたいと思いました。 大変貴重なお話をお聞かせいただきまして本当にありがとうございました。ーーー 感謝、感激です。 「大人が変われば子どもが変わる。子どもが変われば未来が変わる」を信じて、今後も青少年の健全育成に努めて参ります。
2017年11月16日
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今朝のNHKの番組「週間ニュース深読み」で、「"自動車大国"ニッポンの未来は?」というテーマで「EVへの世界的な流れで、日本の自動車産業が危ない」という内容が報道されました。 ここで不思議に思ったのが、「水素自動車」や、水素で発電する「燃料電池」の話題が、何も議論されることが無かった点です。 水素を燃料に使えば、出てくるのはクリーンな水だけ。水素で発電する燃料電池を各工場や家庭で使えば、電線や電柱が不要になるばかりでなく、石油の輸入や原発も要らなくなる、と2015.02.14のNHKの番組「週間ニュース深読み」の「水素社会元年」で報道していたにも関わらず・・・ しかも、水素や燃料電池を作る技術は既に確立されており、現在の課題はコストなのだそうです。量産体制を1日も早く確立し、コストを下げることが急務なのではないでしょうか? 日本の国を、未来に夢と希望を持てる「水素社会」にするには、国を挙げてこれを推し進める体制が必要となりましょう。 このようなメリットのある「水素社会」を日本に実現するために1.水素や燃料電池を作る研究開発を国策で進める2.このノウハウを使って水素や燃料電池を作る工場を各県に誘致する3.水力発電の夜間電力を使った電気分解で水素を作る4.水素ステーションを各地につくる5.プロパンガスのように水素ボンベを配送する仕組みを構築する6.ガソリン自動車を水素自動車に変える工場をつくる7.各家庭や工場に燃料電池の導入を促すための減税措置や補助金制度を整える8.水素を扱うこれらの会社の法人税をその貢献度合いに応じて軽減することで、先にあげたメリットの他に1.地方に雇用が生まれ、若者が地方に帰る場ができる2.地方の人口の増加につながる3.東京一極集中が軽減される4.今乗っている車が水素で走れるようになる(一部の改造だけで買い替え不要)5.大気汚染や放射能汚染のないクリーンな環境がつくれる6.日本が世界の手本となれる7.この技術を提供することで、世界に貢献できるという、波及効果も期待でると思われます。 これが私の、コーチとして「日本を元気にする」ための提案ですが、いかがでしょうか? これを、実現するためのアイデアや提案をいただければ幸いです。
2017年10月28日
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暑中お見舞い申し上げます。 私は、相変わらず講演会やセミナーへの出講で、各地を飛び回っており、その合間に、畑毛や庭の管理(主に草取り)に追われていますが、元気ですのでご安心下さい。 7/29の「ピア・サポート研修②」の準備と運営、7/30の岐阜県モラロジー青年クラブの「研修」や、7/31の鈴鹿中央モラロジー事務所青年クラブの「コーチングセミナー」への出講を終えて、ホッとしているところです。 7/29の 山口権治先生の 「ピア・サポート研修②」 7/30の岐阜県モラロジー青年クラブの「研修」で 見学した「長坂養蜂場」のお店のウエルカムボード 7/31の鈴鹿中央モラロジー事務所青年クラブの「コーチングセミナー」(飲みながらの懇親研修会) このような、新たな出会いと学びを通じて、ワクワクの日々を過ごせる幸せに、ただただ感謝あるのみです。 さて、今回は私の地元の「浜松市立与進北小学校」の校長、筒井潤子先生からお聞きした、素敵な「道徳実践教育」のお話を紹介させて頂きます。--- 挨拶の大切さを子ども達に実感してもらうために、先生は全校の児童に「挨拶禁止令」を出したのだそうです。 2016年6月29日の朝礼で、次のような「挨拶が嫌いな王様」のお話をされました。『王様は朝起きてから夜寝るまで、挨拶のされどおしです。 「王様、おはようございます。」 「王様、こんにちは。」 「王様、こんばんは。」 「王様、おやすみなさい。」 すると王様は、「ええい!うるさい!! いつもと同じ挨拶なんかしなくてもいいのだ!!」 怒った王様は、国中におふれを出しました。【この国では、挨拶を禁止する。挨拶をした者はろうやに入れる】』※ 出典「はやしたかし(文)、あべはじめ(絵)、出版社 ひかりのくに」 その後で校長先生は、この王様と同じように、与進北小の挨拶を禁止する【おふれ】を出しまた。これは、近所の人たちとの挨拶はいつも通りとし、児童同士が出会っても、明日の朝7時から8時までは挨拶をしてはいけない、という期限付きの【おふれ】でした。 6月30日の朝、児童が登校してきましたが、途中で友達と出会っても、挨拶ができないので、とまどっている様子だったそうです。 この体験から以下のような感想が児童からあったとのことでした。 「あたりまえにあったあいさつがなくなり、変な感じがしました。あいさつをしないと朝という感じがせず、なぜかすっきりしませんでした」 「朝の1時間あいさつができなかっただけで、1日のスタートがわるく、気持ちよく始めることができなかったので、あいさつは大切だと思いました」 「挨拶は大切」と口で言ってもピンと来なかった児童達も、「挨拶なしでは、気分良く1日のスタートを切ることができない」ことを実感できた「尊い体験」になったことでしょう! 「あいさつが嫌いな王様」のお話をヒントに、これを全校での「道徳実践教育」に展開された、筒井校長先生の実行力の素晴らしさと、子ども達に良い生活習慣を身に付けてもらうにはどうしたいいだろうかと、常に考えておられる愛情の深さに、私はただただ感服致しました。 筒井校長のような素敵な先生の下で働ける先生方や、指導を受ける児童たちは、何て幸せなんだろうと、心がホッコリ温まった瞬間でした。 筒井潤子先生、素敵なお話を聞かせて頂き、本当にありがとうございました。
2017年08月01日
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6/23(金)の午後、浜松市立北浜北小学校の渡邉晴好校長先生を訪問する機会を得ました。 その際、渡邉先生が「子ども達を元気にし、先生方に楽しく働いてもらうにはどうしたらいいかを常に考え、工夫を続けているので、毎日学校に来るのが楽しくてたまらない」と仰っておられたことに、私は深く感動しました。 そこで、「例えば、具体的にどのようなことをされているのですか?」と質問したところ、学校生活を楽しくするための方法を、イラストを使って子ども達や先生方に分かりやすく伝えるように努めている、とのことでした。 『例えば、皆がハッピーになる「ふわふわ言葉」をたくさん使い、その逆の人の心を傷つけるような「チクチク言葉」をできるだけ少なくしようと、呼びかけているんです。 「ふわふわ言葉」を使うには「思いやり算」を使おうと言っているんです』 『え? 「思いやり算」って何ですか?』 私は思わず質問しちゃいました。 「思いやり算」とはこんな算数なのだそうです。パワーポイントのスライドを示しながら説明して下さいました。--- ×(かける) = 声をかけることば (どうしたの?) ÷(わる) = 気持ちを分け合うことば (大丈夫?、それは困ったね) +(たす) = たすけることば (○○してあげるよ) -(ひく) = ひきうけることば (これからも相談してね!) 例えば、男の子に靴を隠され、困って泣いている女の子に、何て言ってあげたらいいのか困っている時、 そうだ、こんな時こそ「ふわふわ言葉」を使おう! でもどんな「ふわふわ言葉」がいいのかな? そうだ、こんな時こそ「思いやり算」で考えてみよう! 「大丈夫? かなしかったね。その気持ちぼくもわかるよ」 声を×(かける)そして、÷(かなしみをわけあう) ×と÷で幸せな気持ちに これに付け加えて「ぼくがいっしょにさがしてあげるよ」 +(たすける) ×と÷と+で、さらに幸せな気持ちに--- 校長室を辞して、廊下に出ると、今説明を聞いた内容が印刷されて掲示されているではありませんか! 「先生! これのコピーを頂けませんか?」とお願いしたら、また印刷すればいいので・・・と、この掲示を外してプレゼントしてくださいました。私の心が「ふわふわ」に温かく軽やかになった瞬間でした。 教員人生を楽しんでおられる渡邉先生の素敵な笑顔に接し、とても多くの元気とパワーを頂くことが出来ました。 先生方の前向きな挑戦を支援しておられる渡邉校長先生の下で働ける教員の皆さんや、指導を受ける子ども達は、本当に幸せだろうな~って、痛感致しました。 渡邉先生、本当にありがとうございました。
2017年06月25日
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今日は2017年元旦。快晴の穏やかな正月を迎える事ができました。 私が毎日愛読している「人の心に灯をともす」というメルマガから、次のような素敵なメッセージが、昨日(大晦日に)届きました。 感謝の心を添えてシェアさせて頂きます。---【正月の正の字の意味】2682相田みつを氏の心に響く言葉より…正月の《正》という字ね、字引で引くとすると「何ヘン」で引くと思いますか?やさしい字だから改まって引いたことがないかな?昔の漢和辞典ではね、「止」というヘンで引くんですよ。《正》というのはね、「一に止まる」ということです。「一を守る」それが正。それでは一とは何でしょう?一とは原点、一とは自分、一とはこのわたしです。自分が人間としての原点に止まる、それが正。自分が人間としての原点を守る、それが正。自分が自分の原点に立ち帰る、それが正です。そして、自分が自分の原点に立ち帰る月、それが正月です。つまり、自分が自分になる月、それが正月。自分が自分になるということは、人間としての、本来の自分になること。それでは本来の自分とは何か?「そんとく」「勝ち負け」お金の「有る無し」等と比べることをやめた自分、それが本来の自分です。子供のことで言うならば柿の落ち葉をみて「わァ、キレイ!」と感動し、その落葉を大事に拾ってきた子供の心、それが子供本来の心です。感動することにお金は一銭もかかりません。感動にそんとくはありません。そんとくを離れた人間本来の自分に立ち帰る月、それが正月です。ふだんの私達の現実生活は、いつも「そんとく」「勝ち負け」という「比べっこ」にふり廻されているから、一年に一ぺん、そういう世間的な「比べっこ」をやめて本来の自分に帰ろうというのが正月です。正月になると、寺によっては、「修正会(しゅしょうえ)という行事をします。「修正する会」と書きます。何を修正するのでしょう?昨年やってきたことのあやまち、失敗を反省し、同じことをくり返さないように、自分の原点に立ち帰って、自分の生き方の軌道修正をするんですね。そして、自分のことばかりではなくて、世の中の平安や世界の人々の幸せを祈願するわけです。つまり、正月とは、「そんとく」で歪められた自分の軌道修正をする月ともいえます。『一生感動 一生青春』文化出版局神社において、「大祓式(おおはらえしき)」という行事が年に二回ある。ひとつは六月三十日に行われる「夏越(なごし)の大祓」、もうひとつが十二月三十一日に行われる「師走(しわす)の大祓」だ。十二月の大祓式は、新たな年を迎えるために、心身を清める祓。この一年の間に身についた罪や穢(けが)れ、災厄を祓い、自らを振り返り、省(かえり)みる行事。祓うというと、その罪がどこかへ吹き飛ばすかのように思ってしまうが、そうではない。吹き飛ばすなら、神社周辺は人々の罪や穢れでいっぱいになってしまうからだ。そうではなくて、本当の意味は、神さまの力が一人一人の人間の内に入り、マイナスをプラスに変えてくれる働きのことをいうそうだ。いわば、免疫力を高めるということ。大晦日(おおみそか)、罪穢れを祓い、そして新たな年を迎えたい。■新メルマガの登録と解除はこちらからhttp://hitonokokoro.com/■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪http://www.facebook.com/hitonokokoro■【人の心に灯をともす】のブログはこちらhttp://ameblo.jp/hiroo117/★Google+始めました!https://plus.google.com/b/115426645501816794861/--- 『ふだんの私達の現実生活は、いつも「そんとく」「勝ち負け」という「比べっこ」にふり廻されているから、一年に一ぺん、そういう世間的な「比べっこ」をやめて本来の自分に帰ろうというのが正月です』 『昨年やってきたことのあやまち、失敗を反省し、同じことをくり返さないように、自分の原点に立ち帰って、自分の生き方の軌道修正をするんですね。 そして、自分のことばかりではなくて、世の中の平安や世界の人々の幸せを祈願するわけです。 つまり、正月とは、「そんとく」で歪められた自分の軌道修正をする月ともいえます』 つまり、これをコーチの立場から言えば、「しなければならないこと」「すべきこと」(Must)に追われている日常の生活を「リセット」し、本来自分が「この世でなしとげたいこと」「貢献したいこと」(Want)と向き合うことが、「正月」の意味だと言えましょう。 私の「Want」を毎年、年賀状に認(したた)めて新年のご挨拶とさせて頂くのを、ルーティーン(習慣)にしておりますので、以下に添付させて頂きます。 本年も、宜しくお願い申し上げます。
2017年01月01日
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コスモスが満開の浜名湖ガーデンパーク 「民生委員・児童委員」の研修会では、『今後、高齢者の急増で介護施設が不足する事が予測されるため、高齢者を施設から自宅に戻し、地域の病院や施設からの訪問介護や、近隣の人たちの見守りで高齢者を支援する「高齢者支援地域ネットワーク」を整備することが大切である』と言われております。 高齢者を地域で支える支援体制作りが大切で、民生委員・児童委員の地域における役割は益々重要になる、とのことです。 ところが、政府では就労可能人口の減少による「労働力不足」を解消するために、保育所を増やし、女性が働ける社会を作る必要性を説いております。 更に根源的な問題にさかのぼれば、この20年以上、少子高齢化が叫ばれながらも、人口を増やすための具体的な政策が、殆どなされて来なかったのです。 また、幼児教育の立場からは、3歳までは「豊かな母親の愛とスキンシップ」による「自己肯定感(重要感)を育む子育て」が大切であり、子育てを「他人任せ」にされた子どもの心に、「母親に愛されているという母子一体感を育むのは難しい」とも言われております。--- ここでの矛盾の第1点は、母親が子どもを保育園に預け、仕事に出かけてしまい、誰もいない家に、介護の必要な高齢者を施設から自宅に帰せと、言っていることです。 第2点は、少子化を食い止めるために、『結婚して子どもを産めば産むほど、経済的に楽になり、若者に「結婚しなければ損」と思われる様な、抜本的な「少子化政策」を採らずに、労働力不足を女性や外国人に頼っている』点です。 第3点は、少なくとも3歳までは母親が愛情豊に子育てをして、母子信頼感を育むことが大切なのに、幼児を保育園に預けて働くことを、国が母親に要求している事です。 このような矛盾を抱えている日本に、明るい持続可能な未来を取り戻すために、今、民生委員・児童委員として、モラロジアンとして、コーチを職業に持つメンターとして、私に何が出来るかを自問しているところです。 「ピンチはチャンス!」とプラス受信すれば、これは「またとない大チャンス」ですので・・・ これらの矛盾の原因は沢山あり、しかも複雑に入り組んでいますので、総合的に考え、根本的な対策と当面の対策の両方を考え、思いついたことを今後UPしていきますので、ご意見を聞かせていただければ幸いです。
2016年10月17日
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今日は、10月10日「体育の日」、前回の東京オリンピックの開会式の日。 祝日の国旗を掲げ、1日松の木によじ登って剪定作業をしながら考えました。 次回の「2020東京オリンピック&パラリンピック」も今頃の、過ごしやすい秋にすればいいのに、何で最も暑い夏に開催するの? って・・・ 今頃の涼しい季節の開催なら「お・も・て・な・し」も充分に出来ますが、真夏に開催すると、屋外では、日本の気候に慣れていない外国から来られる選手・役員やお客様に「熱中症」をプレゼントすることなってしまわないかと、心配なのです。 競技会場や関連施設の冷房費用も、今頃の開催に比べれば、はるかに多く掛かるでしょうし、運営スタッフやテロを防ぐための警備を担当される警察の皆さん、多くの大会運営を支えるボランティアの皆さんのストレスも、半端じゃないと思われます。 台風は夏でも秋でもお構いなしに来ますので、夏に開催しなければならない理由にはならないと思うのですが・・・ 一体、どのような経緯で、誰が夏の開催に決めたのでしょうか? 本日、NHKでは1日掛けて「2020東京オリンピック&パラリンピック」の特集を組んでいましたが、この話題も取り上げられたのでしょうか? 私は松の木の上にいましたので見ていられませんでしたが・・・ 豊洲の問題同様に、「何時、誰が決めたのか分からない」ということにだけは、ならないで欲しいと、切に祈るばかりです。 今、私にできることは何だろうと、自問しつつ・・・
2016年10月10日
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彼女が冒頭の自己紹介ビデオの中で、中学生の子ども達に語りかけていた言葉がとても印象的でした。 『皆さんの命は、この世でたった一つの、かけがえのない大切なものです。でも、皆さんは、この「大切な命に代えてでも守りたいもの」を持っていますか? 人は必ず死にますが、一人ひとりの人生が歴史になっていくんです。 夢って、自分が死んだら終わりでしょ? でも周りの人を笑顔にし、幸せにしたいという「志」を持っていたら、たとえ自分が死んでも、だれかがこれを引き継いでくれますよね。 この「志」のリレーが「日本の歴史」なんです。私達はその歴史の1頁に今、立っているんです。 大切な人を笑顔にしたいという思いで、今を懸命に生き、より良い国を次の時代に引き継いでいきたいですね』--- これを受けて、講演の中でこんなお話がありました。『戦後70年、日本では学校でも家庭でも「命が一番大事」と教えてきました。でもその結果、どうなったでしょうか? 毎年交通事故で亡くなる人の3倍以上の方が自殺しています。そして、他人の命を簡単に奪うような凄惨な事件も後を断ちません。 「命が一番大事」と教えた結果、皮肉にもこんなにも命が軽んじられる社会が出来上がってしまったのです。 私は、うすっぺらい上辺だけの言葉で「命が大事」だと言い合ってきたツケが回ってきたのではないかと思っています。 本当に命を大切にしたければ、その「大切な命に代えてでも守りたいもの」を持つべきですよね。それは「家族や友達」といった目に見える存在でもいいですし、自分の「誇り」のような、目に見えないものでもいいと思います。 自分が、命に代えてでも守りたいものを持てば、そのために命を使うわけですから、どうでもいいことに無駄死にはできなくなりますよね。 そして、自分に大切なものがあれば、他の人にも大切なものがあることに気付きますから、その人たちにも自分の大切なもののために命を使わせてあげたいっていう気持ちが、自然に湧き起こってくると思うんですね。 つまり、命に代えてでも守りたいものを持つことが、自分の命も、他者の命も慈しむ心を育むことになる、と言えるのではないでしょうか』--- 私は、命を軽んじるような事件を報道で聴くたびに、「何でそんなことが?」と思うことが多かったのですが、この白駒さんのお話を聴き、目からウロコで、ストント肚に落ました。 「命が大切」を越えて、その「大切な命に代えてでも守りたいもの」を持つことが、結局は「自他の命を大切にする心を育む」ことになるのだと。 モラロジアンとして、コーチを職業に持つメンターとして、このことをしっかり子ども達に伝えていこうと決意した瞬間でした。 この後、更に「おんな城主直虎」の秘話なども聴かせて頂き、充実した素晴らしい一時をすごさせていただきました。 白駒妃登美さん、本当にありがとうございました。
2016年09月30日
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白駒妃登美さんの書かれた書籍や、講演録などを読み、是非彼女の講演を「生」で聴いてみたいと願っていましたが、やっと叶いました。 最初に、彼女を紹介するビデオが上映され、いきなり大きな衝撃を受けました。 『歴史を好きだった彼女が、日本航空の客室乗務員となり、28歳で結婚。2児の母となり幸せだった時、体調不良で診察を受けた際、子宮頸がんと分かり手術。やっと治った2年後に肺への転移が見つかる。 私は死ぬのだろうか? 10年後の夢も思い描いていたが、10年後が無いと思うと、明日何をすればいいのかが分からなくなってしまった。当時小5と小1の2人の子どもを残して、私はこの世を去らねばならないのかと思うと、悲しくて眠れない日々が続いた。 そんな時、昔学んだ歴史上の人物「正岡子規」の生き様を思い出した。彼は、脊髄カリエスという結核菌が脊髄を蝕み、猛烈な痛みに襲われる病に掛り、その痛みに耐えかねて、何度も死のうと思った。 しかし彼は、「痛みはあるが、今はまだ生かされている。生かされている今を大切にし、今を平然と生きよう」と決心し、死ぬまで創作活動を止めなかった。 「私もそんな生き方をしよう。生かされている今に感謝し、今を大切に生きよう!」「日々、自分を高め、最高の自分の状態で死のう!」と決心。 それから3週間後の検査の時、医師から告げられる。「ガン細胞が消えています」と。 ・ ・ ・ 「生かされている今を感謝し、周りの大切な人を精一杯大切にして生きよう」と考えた時、自然治癒力や免疫力高まり、ガンが消えたのでしょうか?』--- この時私の頭を、メンタリングで遺伝子学について学んだ時の内容が、よぎりました。1.遺伝子には人を幸せにする遺伝子と、不幸にする(例えば病気にする)遺伝子が ある。2.遺伝子にはONとOFFの2つの状態がある。3.病気の遺伝子を持っていても、これをONにしなければ発病しない。4.人間の1つの細胞には32億の遺伝子情報が書き込まれているが、ONになって いるのは全体の3%だけ。(残りの97%は眠っている)5.この眠っている遺伝子の中の、人を幸せにする遺伝子を1%ONにするだけで も、幸せになるための能力を飛躍的に発揮させることが出来るようになる。 (人は皆、無限の可能性を秘めている)6.人を幸せにする遺伝子をONにする6つの実行 ①どんな時も明るく前向きに考える ②思い切って今の環境を変えてみる ③人との出会い、機会との遭遇を大切にする ④感動する ⑤感謝する ⑥世のため人のためを考えて生きるーーー 白駒さんは、あの3週間の間に、この「6つの実行」の多くを実践され、幸せになる遺伝子をONにし、ガンを発病させる遺伝子をOFFに変えたのではないかと、推察しています。 彼女の講演の最初から、私は大きな感動と衝撃で、一気に引き込まれてしまいました。
2016年09月26日
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公益財団法人モラロジー研究所主催の「第53回 教育者研究会」が、全国87会場で挙行され、静岡県西部会場では、2016年8月11日(木:祝)に磐田市の「豊岡中央交流センター」で開催されました。 この中で、開会式の後「静岡県モラロジー道徳教育賞」の表彰が行われました。 ここでは、静岡県モラロジー協議会が募集した「道徳教育に関する実践報告論文」に応募された中から選ばれた2点が、受賞されました。 「『学びいっぱい、笑顔いっぱい、元気いっぱい』で思いやりの心を育てる」をテーマにした、宮本哲彦先生(浜松市立三方原小学校 校長)の論文が「奨励賞」として、 表彰を受ける宮本哲彦先生「不登校・いじめ防止を目指したピア・サポート実践」をテーマとした山口権治先生(静岡県立浜松江之島高等学校 教諭)の論文が「優秀賞」として、栄えある表彰を受けられました。 表彰を受ける山口権治先生 この後の「実践体験発表」の部では、浜松市立南の星小学校の大石広美先生から、「人との関わりを重視したピア・サポートの推進」をテーマに、山口権治先生の指導を得ながら、小学校で具体的に行われている取り組みが、とても分かりやすく紹介されました。 大石広美先生 そして、公益財団法人モラロジー研究所の教育者講師、川原容一氏による「今、教師に求められるもの」と題した講演の中でも、未来を開く道徳実践教育としての「ピア・サポート活動」に対する期待と励ましの言葉が添えられました。 川原容一講師--- 現在では、昨年の「第52回 教育者研究会」で山口先生に講演していただいた「ピアサポート活動が未来を拓く」の内容を、具体的に継続して演習を通じて学ぶ「研修会」を6回企画し、現在4回が終了しました。 この「研修会」には、江之島高校生&OB・OG、教師、社会人、モラロジアンなどが参加しており、回を追う毎に参加人数が増えています。 浜松の「ピア・サポート熱」が更に高まって、生徒が変わり、先生がその姿に感動し、先生が変わり、学校が変わり、保護者が変わり、社会が変わり、日本が住み良い国になる日を思い描きながら、この活動を精一杯支援させて頂きます。
2016年09月05日
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「ピア・サポート活動」の活用範囲は、高・中・小の学校への展開を超えて、企業にも広がる兆しを見せてきています。 山口先生が、卒業生の勤めている会社に、「今年も是非、卒業予定の在校生を採用していただきたい」と就職活動に訪問する際、高校生達の「ピア・サポート活動」の様子を紹介をすると、「我が社にも、会社に溶け込めず孤立気味の社員や、出社がしにくい社員がいるので、是非うちの会社でもやって欲しい」との要望が出てきているとのことなのです。 そして、さらに地域社会にもそのニーズは広がってきているというのです。 浜松市は、市民の中に占める外国人の比率が高い都市なのですが、彼等の中には日本語が話せず、社会から孤立し、淋しい思いをしている方も多いそうです。 そのような背景から、外国人の子どもが多く通う浜松市立南の星小学校で、外国人のお母さんが相互支援できるようにと、保護者向けの「ピア・サポートトレーニング」が行われました。 この依頼を受けた山口先生は「最初は、どうなることかと心配でしたが、通訳を介して、実施したところ、外国人にもこのトレーニングが有効だということが分かりました」と語っておられ、外国人同士が互いに交流を持てるようになり、参加者から喜ばれているとのことです。 「ピア・サポート活動」が、国際的な交流にも有効であることが明らかになってきており、未来を照らす大きな希望の光になる予感を味わっております。 この活動を、学校に、企業に、そして社会(国際交流)へと広げることで、住み良い社会を築く支援ができれば、こんなに幸せなことはありません。毎日ワクワクの日々に感謝です。
2016年08月31日
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「ピア」とは、「友達、仲間」、「サポート」とは支援。「仲間同士が助け合う活動」を言います。 今の子どもは、問題を抱えた時に「先生や親」に相談するのは2割程度で、8割程の圧倒的多数が「友達」に相談するのだそうです。 そこで、子どもが困った時に相談できる「友達の支援者(ピア・サポーター)」を育成し、「子どもの問題は子どもが解決する」仕組みを作るのが、ピア・サポート活動なのです。 浜松では、昔私のコーチングセミナーを受けられた、高校教諭の友人(山口権治先生)が、この活動を「いじめ防止策」として、静岡県立浜松江之島高校で始められました。 講演中の山口権治先生 高校内で生徒に「ピア・サポート活動」の趣旨を説明して、ピア・サポーターになりたい生徒を募集し、その生徒達にコーチングスキルと同様の「コミュニケーション・スキル」や「仲間作りのゲーム」等を教え、彼らが仲間作りを主体的に行い、問題を抱えた生徒の相談に乗れるように、育成する活動です。 この中には2人の生徒が争っている時、その中に割って入って仲裁をする「メディエーション(喧嘩の仲裁)」のスキルも含まれていて、生徒同士の「もめ事」も生徒間で解決され、孤立した寂しい生徒も少なくなって「いじめ」も減り、高校生活が楽しくなって「引きこもり」も減少してきているとのことです。 この江之島高校生のピア・サポーターが、中学校へ「出前授業」に行って、中学生に「ピア・サポート活動」を教え、仲間作りのゲームや、「喧嘩の仲裁」を実演して見せたりしています。 この高校生は、中学生から「すごい!」と尊敬の目で見られ、感謝されてやりがい・生きがいを感じ、中学生の中には、「ピア・サポートが学べる江之島高校に行きたい」という生徒も出て来ているのだそうです。 江之島高校にとって、こんなに強力な「リクルート活動」は、他にないのではないでしょうか? そして今では、高校生から学んだ中学生が「ピア・サポーター」となって、小学校へ「出前授業」に行き、小学生に「ピア・サポート活動」を教えている、とのことです。 これにより、小学生が中学生になる時の不安(中一ギャップ)を解消し、「こんな優しいお兄さんお姉さんのいる中学校に早く行きたい」と言われるまでになっているのだそうです。 これって、まさに学校における「道徳実践教育」そのものですよね。 更にすごいのは、この高校生「ピア・サポーター」が、PTAの役員や保護者にこの活動を教えた事で、保護者間のトラブルは保護者間で「喧嘩の仲裁」が行われるようになり、モンスターペアレントは他の良識ある保護者が説得するようになって来ているのだそうです。 これにより、先生は「生徒間のトラブルの仲裁」と「保護者とのトラブル」から開放され、教師としてしっかりと子どもと向き合えるようになったというのです。 この「ピア・サポート活動」は、生徒のコミュニケーション能力を高め、集団の中で主体的に行動できる「自立型人材」を育成することができるのみならず、「生徒善し、先生善し、保護者善し、学校善し、教育委員会善し、浜松善し、静岡県善し、日本善し」となる、「八方善し」の素晴らしい「道徳実践教育」なのです。 今後、小中学校では「道徳の教科化」により、益々この「ピア・サポート活動」が重要視されることになると思われます。 私は今、この山口先生が進めているピア・サポート活動を、この活動に賛同される小中学校の先生方と一緒に、支援させて頂いております。 この活動で「児童生徒が変われば、未来が変わる」と信じて・・・
2016年08月24日
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今朝の産経抄に、こんな記事が載っていました。これが本当だとしたら、日本の安全保障上、由々しき事態です。日本の国営放送「NHK」が、これを報道していないのが不思議ですが・・・ またもや、中国に感謝です。 これで、ますます「今の憲法では、自分の国を守れない」ことを、日本人に気づかせてくれたのですから。 7/10の選挙では、日本の未来を開いてくれる、信頼できる政党の候補者に1票を投じましょう!
2016年07月06日
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メンタリングの基になっている「メンター学」では、「プラス受信」の大切さを説いています。これを具体的に言えば、以下のような「受け止め方」なのです。1.物事を感情的に捉えるのではなく「客観的」に!2.否定的にとらえるのではなく「好意的」に!3.危機的(ピンチ)ととらえるのではなく「機会的(チャンス)」に! 中国、韓国、北朝鮮は「反日活動を続ける困った国」と思われがちですが、これをプラス受信に切り替えるとどうなるでしょうか? 憲法前文には「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とありますが、「今までの反日教育の実績から、彼等の公正と信義に信頼が置けない」ので、日本の脅威になってきているのだと言えましょう。 これを「プラス受信」で受け止めると、『「公正と信義に信頼が置けない」国が近隣に存在し、常に日本が脅威を受けている現在、今の憲法を守っているだけでは、自分の国を自分で守ることが出来ない」と、平和ボケの日本人に気付かせてくれたこと』と言えましょう。 このような気付きを与えてくれた「中国、韓国、北朝鮮」に感謝しながら、日本を「自分の国を自分で守ることができる普通の国」にするために、今私達に何が必要なのかをしっかり考え、7/10の選挙に臨もうではありませんか!---庭の黄色のカラー白のカラーが咲き終わった頃、毎年咲いてくれます。
2016年07月02日
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昨日の日経新聞のWeb版で、下記の様なニュースを読み、心を痛めております。 今こそ、真剣に少子化対策を進めない限り、日本の未来に希望を見出すことは極めて困難になると思われるからです。今より若者の人口が減ってから、結婚率や出産率を高めても、人口増に転じるのは困難になってしまうからです。 全都道府県で子供より高齢者多く 15年国勢調査人口 2016/6/29 15:18 『総務省は29日、2015年国勢調査の抽出速報集計結果を公表した。 65歳以上の高齢者人口は10年の前回調査比で14%増の3342万人となり過去最高だった。 高齢者の割合は26.7%で、5年前の調査に続き世界各国で最も高い。 15歳未満の子ども人口の割合も12.7%と過去最低で、調査開始以来初めて全都道府県で 高齢者人口が子ども人口を上回った』 そこで、日本の子どもの数を増やすには、「子どもを産めば産むほど生活しやすくなり、子どもを多く産まなければ損だ、と若者に感じてもらえる」ような環境を整えることが、極めて重要ではないでしょうか? そうなれば、「結婚しよう!」と思う青年も増え、子育てを楽しむことも出来るようになるのではないでしょうか? それには財源が必要になります。そこで提案したいのが「独身税」の導入です。 今、結婚せず、独身生活を謳歌している人達が高齢になった時、彼らの介護をするのは「今苦労しながら必死で子育てをしている親たちが育てた子どもたち」のはずです。 勿論、独身を選択することは自由です。 しかし独身者は、自分が子育ての苦労をしないで済むのですから、「今子育ての最中で、将来の日本を担う子ども達を育てている親たちを支援する」ために、独身を満喫している独身者から「独身税」を支払ってもらうというのは、合理的ではないでしょうか? もちろん、若者のワーキングプアーが問題になっている昨今ですので、全ての独身者から「独身税」を徴収することは出来ません。そのために、年収が一定金額以上の方を対象にする、といった配慮が必要になることは言うまでもありません。 『そんなことをすれば「偽装結婚」で、独身税を免れようとする人が出てくるぞ!』という声が上がることも、想定内です。 でも、「今」何らかの手を打たなければ、日本の明るい将来はない、と腹をくくって、国を挙げて「少子化対策」にアイデアを出し合うべき時ではないでしょうか? 今、コーチとして、日本を元気にするために、何が出来るかを考えて来た末の提案です。 ご意見、ご感想を頂ければ幸いです。 長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。--- 我が家の畑 成長した二本仕立てのキューリ(片方が手が届かない程に成長) 背が伸びた方のツルを下で1回転して、背を低くしたキューリ これを繰り返すことで、8月末までキューりが収穫できます。
2016年06月30日
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今日、参院議員選挙が公示され、7/10の投票日に向けて選挙戦が始まりました。 東京都知事に舛添氏が就いたのも、民主的な選挙の結果でした。 こんなはずではなかったと後悔しないように、将来を託するに足る政党・人物を是非選びたいものです。 そこで、百田尚樹氏の「かえるの楽園」を紹介させていただきます。 日本の現状を「かえるの国」に置き換えて寓話化した力作で、一読して「目からウロコ」でした。 大まかなストーリは以下のような内容です。 『安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。 そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。 その戒律とは「かえるを信じろ」「かえると争うな」「争うための力を持つな」の三戒。 だがある日、平穏な国を揺るがす--ツチガエルを食べるウシガエルがこの国に侵入--という大事件が発生する。 しかし、この三戒のため、ウシガエルを国から追い出すことが出来ない。そしてついに豊かで平和な国「ナパージュ」は・・・』 日本国内にある後継者のいない森林や温泉宿が、外国資本に買いあさられるなど、日本の奥深くにウシガエルが侵入していることを充分に認識した上で、誰に一票を投じるべきか、共々に考えようではありませんか! 選挙に行く前に、この本のご一読を心からお勧めいたします!---7/1(金)の「産経抄」に記事が載りました。
2016年06月22日
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今日、69歳の誕生日を迎えることができ、産み育ててくれた両親と、両親を産み育ててくれた先祖に感謝です。 「facebook」にも書きましたが、今日は「NPO法人 浜松結婚フォーラム」が主催する6講制の「恋愛と結婚セミナー」に出講させて頂きました。 その中で、感動することがありましたのでシェアさせて頂きます。--- 「浜松結婚フォーラム」の女性会員Yさんがこのセミナーを受講され、一緒に受講していた男性と交際することになり、めでたく結婚されました。今では赤ちゃんがめでたくお腹に授かったとのこと。 それで今回は、Yさんのお母さんが受講してくれました。 「え、何でお母さんが?」ですよね。 実は、Yさんの弟がまだ独身なのだそうです。そこで、一度受講してその良さをお母さんが実感した上で、「息子にもこのセミナーを受講するように勧め、娘のYさん同様に、このセミナーで素敵なパートナーとのご縁を得て欲しい」とのことでした。 息子を思う、親心の有り難さに、賢ちゃん、すかり感動してしまいました。 若い皆さんに混じって、一緒に講義を聴き、演習に参加していただけたことにも感服でした。 「次回から、息子さんにも是非参加して頂けますように」と、Yさんのご先祖を通じて神に祈らずにはおれませんでした。--- このように、賢ちゃんのセミナーに参加していただきたい方は、「結婚を希望していて、まだパートナーが見つかっていない方」の他に、以下のような方々です。1.現在交際中のカップル 今、日本では既婚者の内、2分に1組が離婚しています。夫婦円満に末永く生活するための「幸せになる原理原則と生活技術」を身に付けて結婚して頂きたいと、切に願っているからです。2.現在子育て中のヤングパパ、ヤングママ 子育て中は仕事や育児に追われて心に余裕が持てなくなり、パートナーに注ぐ愛の量が新婚当時に比べると相対的に少なくなりがちです。 「労いや感謝の言葉」が行き交う、温かい家庭の中で子育てをして頂きたいからです。3.大学等の教育現場で、学生に「健全で前向きな自分らしい結婚観」を身に付けて欲しいと願っておられる方 社会人になると、仕事のスキルを高めることにエネルギーを取られ、恋愛や結婚について学ぶ場もきわめて少ないのが現状です。 社会に出る前の大学などの「教養課程」で、若いうちに「幸せになる原理原則と生活技術」を学ぶ場をつくって頂きたいと願っているからです。4.結婚相談員(ブライダルカウンセラー)として、婚活支援をしておられる方 結婚を希望しておられる方が、自分の内側に持っている人生観、結婚観(この人生で大切にしたいこと)に気づかないと、隣にどんなパートナーがいて欲しいのか分かりません。 そのような状況で、出会いの機会を与えられても、目の前の人が「自分の歩みたい人生」にふさわしい人かどうかを判定できず、結婚が「イチかバチかのギャンブル」になってしまう恐れがあります。 結婚相談員の皆さんにも、結婚を希望する方の「歩みたい人生」を明確にし、それにふさわしいパートナーを見つける支援をして頂きたいと願っているからです。5.娘や息子の婚活を支援したい方 「子どもの結婚は、子育ての集大成」と考えると、親が子どもの婚活支援をする事は、親の人生を完成する意味でも重要になります。 逆の立場から言えば、子どもが結婚して幸せな家庭を築くことは、「親の人生完成を支援する最大の親孝行」とも言えるのではないでしょうか。6.行政で少子化対策担当部署におられる方 本当は日本の将来のために、最も参加して頂きたい方です。「若者が結婚しやすい社会」「子どもを産めば産むほど生活がしやすくなる環境」をつくる事とセットで、婚活支援を考えない限り、人口減少と高齢化に歯止めをかけることはできないと考えるからです。--- 今回参加して頂いたお母さんの場合は「5.娘や息子の婚活を支援したい方」ということで、とても嬉しかったです。 本当にありがとうございました。
2015年07月19日
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私は、「既存顧客と取引するより、新規顧客を開拓して取引する方が何倍もエネルギーが必要で大変。だから既存顧客を大切にすることを忘れるな!」と教わってきました。 ところが、携帯電話会社にはこの論理が通じないみたいなのです。 庭の花1 菊桃 [2015.04.11 撮影] 私は、Softbank の ihone を使って来ましたが、5月に契約更新時期が来ましたので、継続使用を考えていました。 ところが、息子から「2年毎に携帯電話会社を家族全員で変える方が、使用料が安くなる。皆そうしてるし、それ常識!」と言われて驚きました。 庭の花2 藤と鯛釣り草 [2015.04.16 撮影] そこで、Softbank のショップに行って話しを聞いたら、「よその会社に変わった方が確かに安くなります。2年たったらまた Softbank に戻ってきて下さい」とのことで、またまた驚きました。 docomoショップに行って話しを聞いたら『今お使いの Softbank 以前にdocomo の携帯をお使いでしたか? もしお使いでしたら「お帰りなさいキャンペーン」で、単なる会社変更の場合より、更にお安くなります』と言われてまたまたびっくりでした。 庭の花3 石楠花(しゃくなげ) [2015.04.17 撮影] 業界こぞって、今使ってくれているユーザー(既存顧客)より、他社からの乗換え組み(新規顧客)を大切にしていることが分かったからです。 3社が、ユーザーを2年毎に「たらい回し」することでの、携帯電話会社側のメリットは、一体どこにあるのでしょうか? 庭の花4 藤 [2015.04.18 撮影] それを確かめる意味で、今回は家族全員で docomo の ihone に変えてみました。操作方法は今までと同じですので。 でも、そのための手続きに家族3人が半日拘束されました。これもやってみて初めて分かったことなのですが・・・ 「お客様に価値と感動を提供する」のがビジネスの目的のはずですが、既存顧客がそのまま使用を続けると「損をする」仕組み、何か変な気がするのは、私の頭がまだ「ガラケイ」モードのままだからなのでしょうか? 庭の花5 牡丹 [2015.04.19 撮影]
2015年05月19日
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桜とチューリップが満開の浜松市フラワーパーク 昨日(4/4)から、NHKの新番組「助けて!きわめびと」が始まり、毎週土曜日の9:30から放映されます。 「ひとつの道をきわめた“きわめびと”が、視聴者からのお悩みに応える番組」とのこと。 第1回目の今回のテーマは「やる気スイッチはどこ?」 で、カミサンからの「コーチとして参考になると思うから、見ておいたら?」との提案で見ることに・・・ ゲストは塾講師の坪田信貴さん。65万部のベストセラーで映画化も決まった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應義塾大学に現役合格した話』の著者。どんな子どものやる気も引き出してしまうという独自のノウハウで、わが子の受験勉強のやる気スイッチが見つからないという親子の悩みに挑む、という内容。 坪田氏の冒頭の言葉「この世にダメな子どもはいない。ダメな指導者がいるだけ」という言葉が印象的でした。 「人は育てたように育っている。子どもを見れば親が分かり、親を見れば子どもが分かる。社員を見れば社長が分かり、社長を見れば社員が分かる」という、メンタリングの考え方と共通していたからです。 登場するのは「受験を控えた高校2年生の女子とそのお母さん」の2人家庭。 「人生、全部めんどくさいよね」と言って、何も勉強する気にならない娘と、何とか勉強させたいと悩む母親に、質問し、家の中の様子を見たり、事前に撮られた親子の様子の映像をチェックして、娘のやる気を押さえ込んでいる「リミッター」が何かを探し求める。 そして、ついにそれを見つけ出す。それは何と「お母さんの存在」だった。 お母さんは、各種の検定に挑戦し合格している「勉強大好き人間」で、「何で勉強しないの?」「勉強しないと後で困るよ」と大人目線で娘に接していて、娘はうんざり。 『普通大人は、「やる気」になれば「できる」ようになると考えるが、これは誤り。「できる」と「やる気」になるのです。 例えば、ダイエットでも「やってみて痩せる」と、もっとやろうと「やる気になる」ものです』 坪田氏は、娘に中学校1年生の問題集を与えて解かせる。できたところで「できたじゃん!」と褒める。娘は笑顔になって、ここまで戻ってやり直せば「やれそう」と笑顔になり、やる気スイッチが入る。 その後、目標とする「慶応大学」の問題集を与えて、1年間でクリアできるようになろう、と励まします。 そして母親には「娘の良いところを20個書き出す」というワークをしてもらう。10個まで書けたが、後が出てこない。「娘のダメなところしか見てこなかったような気がします」と大反省。 『普通は「押してダメなら、引いてみな」と言うのに、親は子どもに対して「押してダメなら、もっと押す」で、関係を悪化させることが多いのです。 娘の「ちょっとした」できるに目をむけて、「娘を心の中で抱きしめながら話す」事を心がけて下さい』--- 坪田氏の温かい笑顔のアドバイスで、親子の周りの空気が変わったように感じたのは、私だけだったでしょうか? 脳科学の視点から、やる気スイッチをONにするには、「プラスイメージ」「プラス感情」「プラス思考」の3つをつくり出す事が重要になります。 できるレベルの問題を「やらせて」小さな成功体験を積み重ね、自信を持たせることで「プラスイメージ」をつくる事ができます。 できたことをしっかり承認し、長所を見付けて褒めることで「プラス感情」をつくり出すことができます。 自分でやれると思える「目標に至るまでの計画」を立て、一歩一歩進むことで「プラス思考」をつくることができます。 コーチやメンターは、元気ない人の「やる気スイッチ」をONにし、元気のある人の「やる気」を更にパワーアップする「支援者」なのです。 この番組を見て、この点を再確認でき、カミサンに感謝です。
2015年04月05日
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3月7日(土)の、長崎県島原市主催の1日制「恋愛と結婚セミナー」に招かれ、生まれて初めて、島原市に伺いました。 「島原市役所 市長公室 政策企画課 地域・婚活班」の班長から、『以前、長崎市で開かれた「恋愛と結婚セミナー」に参加された方から、講師に呼ぶなら是非平尾さんをと、推薦を受けましたので』とのことで、オファーを頂きました。 どなたの推薦なのかはお聞きできませんでしたが、新たな出会いにワクワクしながら準備を進めました。 調べると、浜松から島原へは、飛行機でも新幹線でも、片道8時間かかることが分かりましたので、前日と当日の夜に泊めて頂き、新幹線で伺うことにしました。 3月6日の9:04に浜松を出発し、島原に17:03に到着でした。諫早から島原までの島原鉄道は、地元の天竜浜名湖鉄道と同様の1両のかわいいディーゼル車でした。有明海を左に、田園風景を右に見ながら走る、とてものどかなローカル線で、1時間余の心が癒される素敵な旅を楽しむことができ、感謝・感激でした。 駅に迎えに来てくれた班長さんに、私を推薦してくれた方を伺ったところ、島原市議会議長の本田さんとのことで、驚きました。 4年前に、長崎市での2回シリーズのセミナーの初回に参加された議員の本田さんが、その時参加された女性と交際する運びとなり、2回目に伺った時にお2人の「結婚コーチング」をさせて頂きました。その結果、とても相性の良い素敵なカップルだということが分かり、すごく嬉しかったことを思い出しました。 その後、お2人は結婚されて2児の親となられ、彼は若くして議長になっておられました。 そして何と、当日はセミナーにも終了後の懇親会にも、本田さん一家がお揃いで参加してくれました。4年ぶりに、幸せな家族を築いておられるお2人に再会でき、「講師冥利に尽きる」嬉しい思いに、ただただ感謝あるのみでした。 更に今回のセミナーで嬉しかったのは、対象者が「結婚希望者」のみならず、「身内・親戚の独身者の婚活を支援したい人」「行政の婚活推進者」も含んでいて、とても幅広い層に参加して頂けた事でした。 市(行政)を挙げて、結婚希望者の婚活を積極的に支援し、市の活性化を図ろうと努力しておられる島原市に、心から敬意を表すと共に、私でできる支援は何でもさせて頂こうと、心を新たにした次第です。
2015年03月11日
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式典終了後に講師を囲んでの懇談会が開かれ、こちらにも参加させて頂きました。 その場で、私が日頃疑問に思っていることを質問させて頂きました。 「反日感情をあらわにしていて、しかも価値観が大きく異なる中国や韓国と、どのようにしたら仲良くなれるのかを、ずっと考え続けているのですが、その方法が見つかりません。なにか、アドバイスを頂けると嬉しいです」 「どの国とも仲良くしなければならないと、思わないほうがいいです。付き合いたくない国に対して、必要なことをきちんと誠意を持って伝えることは大切ですが、無理に仲良くしようとする必要はないですよね」 私は、世界平和を実現するには、国益を超えて地球益を考え合い、どこの国とも仲良くできる道を探すことが大切だと考えていましたので、このアドバイスは私にとって「目からウロコ」でした。 反日感情を持つ国と何とか仲良くする方法を考える前に、日本が世界から信頼され、必要とされる国になり、反日感情などを持つ余地のない国になることこそが、大切だと気付いた瞬間でした。--- そんな折、本日の「NHK週間ニュース深読み」の「水素社会元年」には、とても勇気付けられました。 水素を使った燃料電池で電気を生み出し、これをエネルギー源にすることで、CO2の出ないクリーンな社会が作り出せるというのです。 水素ステーションを各地に作り、燃料電池を各家庭に置くことで電線や電柱が不要になる。 水素は製鉄所や汚泥から発生するメタンガスからも作れる。風力や水力、太陽光などの自然エネルギーから作られる電気は不安定だが、燃料電池と併用することで安定供給が可能になり、危険な原発も不要になる。 また、電気は貯蔵できないが、余った電気で水を電気分解することで水素を作ることも出来る。 この水素社会が日本中に広がれば、年間28兆円に及ぶ、石油の輸入をゼロにすることが出来る。中東の産油国や、シェールガス・シェールオイルを産出するアメリカには、石油から水素を作るプラント作りを提案できる。 これからエネルギーの必要な発展途上国にも、このシステムを提案することでクリーンなエネルギーを活用してもらえる。 まだまだ、安全面で改良や工夫の余地はあるが、水素社会がこの地球を救う可能性が高く、日本の2015年は「水素社会元年」とも言える、とのことでした。 世界の最先端を行く日本の水素技術が、地球をクリーンにし、世界を豊かにし、人類を笑顔にしてくれることを、祈らずにはおられません。--- 四季のある美しい自然と、中国人も驚く「おもてなし」の心と、素晴らしい技術を持つ、日本に生きられる幸せに、ただただ感謝あるのみです。
2015年02月14日
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2月11日に開催された「浜松市建国記念の日奉祝式典」の運営に参加をさせて頂きました。 開式前のリハーサル風景(子どもたちの日本舞踊) 式典に引き続いて開催された「記念講演会」での石平氏のお話は、私の視野を大きく変えてくれましたので、その要点をシェアさせていただきます。 石平氏のプロフィールは以下の通りです。 昭和37年(1962年)中国四川省に生まれ、北京大学哲学部を卒業。 四川大学哲学部講師を講師を経て、昭和63年来日。 神戸大学大学院文化学研究科博士課程終了。 民間研究機関に勤務の後、評論活動へ。 平成19年、日本に帰化する。拓殖大学客員教授。--- 私が、日本にいる友人から誘われて初めて日本に来た時、これからお世話になる下宿の大家さん宅に伺った。その時の驚きは一生忘れられない。 初対面の私がそのお宅の玄関に入った時、奥さんが床に正座して手を着いて「いらっしゃいませ」と迎えてくれたからです。 そのお宅は、特別な家ではなく、ごく普通の家の普通の奥さんでしたから、普通の日本人が普通に行う「おもてなし」に、深く感動しました。中国では考えられないことですから・・・ 日本はアジア諸国の中で唯一、中国の属国にならなかった国です。韓国や琉球をはじめとする多くの国は中国の皇帝(天子)の属国で、全てのことを天子の許可を取らなければならなかったのです。 しかし、日本の聖徳太子は中国の隋(ずい)の皇帝である煬帝(ようだい)に「日出ずるところの天子、書を日没するところの天子にいたす」という国書を送った。 太陽の昇る東の日本の天子が、太陽が沈む西の隋の国の 天子に手紙を送るという意味で、これを読んだ煬帝(ようだい)はこの無礼な国書をみて、多いに怒った。なぜなら、天子はこの地上に自分一人と思っていたから。 聖徳太子は対等な立場で中国とかかわり、現在に至っている。 日本の歴史を通観すると、中国との関わりが少なかった時は栄え、関わりが深くなると問題が多くなっている。特に江戸時代は鎖国のお蔭で260年もの間太平な時代が保て文化も発展した。 だから、あえてこちらから親密になろうとしないで、中国とは距離を置いて付き合う方が日本のためには良いと思う。 登小平時代は、中国を近代化するために日本の「経済・技術援助」が必要だったので、反日感情を煽る事はなかった。 しかし、経済発展が進んだ胡錦涛政権の時から、反日感情を煽るようになった。中国人の反日デモが増えたが、これは官製デモで、中国政府が手配したバスに乗ってやって来た人たちが、デモをして、またバスに乗って帰った。彼らは日当を政府からもらって行動しただけで、主体的にデモを起こしたわけではない。 日本大使館に向かって生卵を投げるデモも、政府がトラックで運んで来た卵を配って投げさせていた。でも聞くところによれば、中には投げずに家に持ち帰って食べた人もいたようだ。(大爆笑) しかしデモはオープンな場所で行われるので、政府が集めた人以外の、政府に不満を持つ人たちも参加するようになり、反政府デモになっていった。そこで政府はデモを禁止することになった。 習近平政権が誕生してからのこの2年間の様子を見ていると、これから中国はアジアにとって最も危険なファシズム政権になっていくと思われる。 なぜなら彼は、昔アジアの中心だった中華帝国の立場を取り戻そうとしているからです。 彼が達成しようとしている目標は、「歴史を清算する」と「アジアの頂点に立つ」の2つです。 「歴史を清算する」とは、近代以降の屈辱を晴らすことで、それはどこに対してかというと、日本に対してなのです。 彼は、日本をやっつけるために、国家的記念日を3つ制定し、反日キャンペーンを展開している。 7月 7日(1937年)「対日戦争開戦記念日」日中戦争勃発(盧溝橋事件) 9月 3日(1945年)「対日戦争勝利の記念日」日本が大陸で降伏 12月13日(1937年)「南京大虐殺追悼記念日」日本軍による南京陥落 今年の9月3日は、ロシアと韓国の大統領を招いて、大々的な反日キャンペーンを計画しています。 次に「アジアの頂点に立つ」とは、アジアの海(南シナ海と東シナ海)を支配すること。 もし中国海軍に、この海を支配されたら、日本に石油などの資源が入ってこなくなり、日本が生きる道を断たれることになる。 そうなれば、聖徳太子以前に戻り、中国の属国になるしかなくなる。 これを防ぐには、日本の古き良き伝統文化を保ちつつ、強い日本を取り戻すことです。(大拍手) このような状況を作り出してしまった諸悪の根源が「日本の今の憲法」です。日本の国で、日本の国旗を掲げると「おまえは右翼か」と言われてしまう世の中になってしまっていること自体が大問題なのです。 決して侵略国家になるためではなく、自分たちが自分たちの国を守るという、当然の権利を取り戻すために、憲法を改正しなければならないのです。 この美しい瑞穂の国は、これから我々が守っていかなければならないのです。一緒に頑張りましょう!(大拍手)--- 中国に育ったにもかかわらず日本に帰化された、石平氏の言葉の重みに圧倒されると同時に、何となくぼんやりと感じていた事が、すとんと腹に落ちました。 石平さん、本当にありがとうございました。
2015年02月13日
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---(植松努専務の講演:中) 僕は今、この北海道の真ん中の赤平という町で会社を経営し、ロケットを作って、年に何回か打ち上げている。ロケットは売っていなので、買えないから。 (発射実験の映像) 今では僕らのロケットはJACSAの試験にも使われるようになってきた。もう100個以上飛ばしてきた。今でもロケットが飛んでくと泣くほど嬉しい。 なぜ泣くほど嬉しいのか。それは泣くほど嫌だから。 打ち上げしたくない。打ち上げの時は、テレビも新聞社もいっぱい来る。みんな親切に撮影してくれる。でもある時、打ち上げに失敗した事があった。そしたら次の日の新聞にはボロッカスに書かれていた。止めてしまえと書いてあった。とても悲しかった。 また、自分の失敗のせいで他の人が頑張って作ったところが全部パーになる。人に迷惑をかけるなんて、恐ろしい。だから打ち上げの前には、その責任の重さに、全員が吐きそうになる。でもカウントダウンは止まらない。ロケットは飛んでしまう。 うまく飛ぶと、最初にホッとする。つぎにやっと嬉しくなる。最後に泣くほど嬉しくなって感謝したくなる。俺のお蔭でうまくいったなんて思えない。あの人の部品が壊れなかったからって、皆がお互いに感謝できる。 実は僕は一人ぼっちが大好きだった。一人ぼっちは気をつかわなくていいから。人と関わるのはめんどくさいので、ずっと何でも1人でやってきた。 ところがロケットは一人では作れなかった。力を借りなければいけない。そうすると責任が生まれ、人間関係が生まれる。めんどくさい。 でも僕は、ロケットに関わって大事なことを知ることができた。それは責任。責任の向こう側に信頼があるということを。だからきっと、責任は避けてはいけないんだと思う。責任は一生懸命受け止めるべきもの。そしたら、その向こうに信頼が生まれ、仲間が生まれる。だから僕たちは責任としっかり向き合うべきなんだろうなと思う。--- 今では僕らのロケットはとても安全なロケットということで、いろんなところで使われるようになった。 例えば去年の11月11日には、こんな事に使われた。11月11日はポッキーとプリッツの日なんだとのことで、ポッキーとプリッツを飛ばしてくれということになった。(笑) (ポッキーの絵が描かれたロケット4本、プリッツの描かれたロケットが4本立っているスライド) 長さ3メートルのそれぞれのロケットには、3000馬力のロケットエンジンが付いている。これを11月11日11時11分11秒に打ち上げてくれと言われた。 一生懸命に練習した結果、オンタイムにポッキーとプリッツが火を噴いて飛んで行った。このキャンペーンの間、ポッキーの売り上げは30%上がったとのこと。 今では、安全なロケットとしていろんなところで使われるようになったが、最初の頃はうまくいかなかった。--- 最初のころはこんな具合だった。(数個のロケットが発射時に爆発する映像) 爆発させたかったわけではないのに、爆発しかしなかった。毎回うまくいくはずなのに、作っても作ってもフッ飛んだ。悲しかった。 なぜこんなに爆発するのか? それは、やった事の無い事をやったから。生まれて初めてロケットエンジンを作ったから。しかも、世界で誰もやった事の無いちょっと変わった仕組みの物を作ってしまったので、なんぼ探しても設計図も参考書も存在しない。そして一緒に研究していた北海道大学の教授も頭を抱えてしまった。 その時初めて分かった事は、世界で初めてやることは、誰にも教えてもらえないということ。教科書に書いてあること、人が教えてくれることは、全て過去のこと。これからのこと、未来のことは誰も知らないから、教えてもらえない。 そして残念ながら、僕も皆さんも未来にしか生きることができない。だから教えてもらったことを丸暗記しているだけでは、全然足りない。それじゃあ前に進めない。 でも、教科書に書いてある事を丸暗記すると、素晴らしいことが起きる。それは、テストで100点が取れるということ。僕、取ったことないからあこがれてしまう。 でも、教科書に書いてある事が全てであるわけがない。そして世界にはものすごい沢山な本があり、これを全部暗記するなんて不可能。そして本は今日も増え続けている。 本てスゴイ。だって本には、人間の努力と命が詰まっているから。 頑張って頑張ってキューリー夫人と同じことをやったら死んじゃう。野口英世と同じことをやっても死んでしまう。でも死なないで済むのは、彼らが命を懸けて記録を残してくれたから。だから僕たちは、前に進むことができる。 でも、そんな素晴らしい本に書かれている知識を「知ってる、知ってる」だけでは、雑学で終わってしまう。人生はクイズ番組でもなければ、テストでもない。--- 大事なことは、昔の人の努力の階段を登って行くということ。人類の歴史に、新しいページを刻むということ。それは実は簡単にできること。 なぜなら、自分で考えて、自分で試すだけでいいから。ただこれだけ。 ところが、自分で考え、自分で試したことって、なかなか信じてもらえない。応援もしてもらえない。時には否定されて、馬鹿にされる。 でも気にしなくていい。そもそも、そういうものだから。 例えば、世界一のパテシエが全く新しいお菓子を作ろうとしたとする。すると周りは、そんなの見た事もない、ヘんだよ、おかしいよ、という声が聞こえてくる。 でもこんなひどい言葉に負けないで頑張った時だけ、こんなの見た事もない、食べたこともないという、新しいお菓子が誕生する。 信じてもらえないのが当たり前のこと。だから、人からああ言われたからとか、人にこう思われるからって、悩まなくていい。変だと言われて、自分を責める必要なんて全くない。自分を信じることが大事。 自分で考え、自分で試すと、すごいことが起きる。それは、世界で自分にしかできない経験になり、その経験こそが本物の「個性」になるから。個性は流行でも物まねでもない。個性は己の経験。この個性があると「必要だよ」って言われる。 見分けのつかない同じものがあれば、一番安いものが選ばれる。でも、ちょっと違うから「必要だよ」って言われる。だからこそ、僕たちは普通じゃない方がいい。 自分で考え、自分で試す。そしたら僕らは「必要だよ」って言われるようになる。--- でも残念なことに、やったことがない事をやると、失敗する。でも失敗を乗り越えるのは簡単。先ずは「失敗したらどうするの!」の呪縛から抜け出すこと。僕らはきっとこれを言われて来ている。でもこんな言葉には何の意味もないこと。こんな言葉を使ってはダメ。 大事なことは「失敗したらどうすればいいか、一緒に考えよう!」なのだ。旅行へ行く時、「雨が降ったらどうしよう」とうろたえている場合ではない。雨が降った時のことを考えて、雨具を持てばいいだけのこと。 人生も同じ。「どうしよう」と思っていても何もならない。最悪の事態を考えて、そうならないための準備をする。だからネガティブシンキングって素晴らしい。他の人が見落とす穴を見つける能力を持っているのだから。穴を見つけたら避けて歩けばいいだけ。 だからこそ僕らは、自分に都合の良い未来を見ずに、嫌な未来をしっかり見つめて、そうならないための準備をすることが大事。それだけで、何の心配もなく前に進むことができる。 でも、なんぼ準備しても失敗する。--- 次回に続く
2014年10月18日
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今回は、メンター企業見学ツアーの2日目(10/7)に訪問した「株式会社植松電機」での研修について、シェアをさせて頂きます。 この会社は、「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら?」に変え、人の可能性を奪わない社会を目指しており、大きな夢を掲げて、誰もがやったことのない「宇宙産業」にチャレンジし続けている、素晴らしい民間企業です。 この会社の専務、植松努氏(48歳)の講演を3回に分けて紹介させて頂きます。--- (植松努専務の講演:前) リーマンショックの時、大変な時代が迫って来ていると気付いた。日本は明治時代から急激に人口が増え、2004年をピークに急激に人口が減って来ており、今後の100年で100年前(明治時代後半)の水準にまで戻っていく可能性がある。この変化は千年単位で見ても類を見ない、極めて急激な減少である。 急激に人口が減っている日本では、これから多変なことが起きる。売上はお客さんの数に比例するので、今後売り上げはどんどん減っていき、国の成長率がプラスになるという事はあり得ない。従って、給料が毎年増えるベースアップもあり得ない。 安倍政権になって、経済成長に力を入れているが、一向に良くならないのは、人口が減り税収が減っているからで、当然の話し。これから殆どの日本の産業は衰退産業になる。そこを私たちは生きていくことになる。 「でも大丈夫、グローバルという視点で、人口が増えている地域とビジネスすればいい」という考えがある。 しかしこれには大きな落とし穴がある。人件費の高い国は、安い国には絶対勝てない。世界一人件費の高い日本は、このグローバル社会において、唯一成長できない国となる。 このような状況の中で、多くの大手企業は「原価の低減」と「人材の流動的活用」が一番だと言っている。これは分かりやすく言えば「値切る」「買い叩く」「リストラをする」ということ。 自分の会社に品物を入れてくれる人たちをやっつけ、自分の会社で働く人たちをやっつけて、その年の決算は良くなる。しかし翌年の決算は悪くなる。なぜなら、マーケットをやっつけてしまうから。こんなことをしていても日本の経済は更に悪くなるだけ。 今のままでは日本の未来を開くことはできない。「ではどうすればいいの?」という問題意識を持ちながら専務のお話に引き込まれていきました。--- このような状況だからこそ、夢が大切だと言われている。 しかし僕はずっと悩んでいる。「夢って何だろう?」と。 僕が小学校6年生の時、卒業文集の「僕の夢・私の夢」という作文に「自分の作った潜水艦で、世界の海を旅したい」と書いた。僕は潜水艦が大好き。なぜなら、小さいころテレビをつけると「海底少年マリン」とか「海のトリトン」とか普通に放送されていて、海の世界にあこがれていた。 ところがこれを書いたら、直ぐに職員室に呼び出され「他の子は皆、夢のところに仕事のことを書いているのに、お前だけ1人どうしてこんなにできもしない夢みたいなことを書くんだ!」と叱られた。 夢を書けと言われて夢を書いたら、夢みたいなこと言ってんじゃないと叱られた。(大爆笑) 先生は教えてくれた。こんなものは作れる訳がないと。なぜなら、すごく金がかかるし、よほど頭が良くなければ無理だからだと。 でも僕はこんなもの(大きな潜水艦のスライドを示して)を創るつもりはない。僕は小さいころから図鑑が大好きで、図鑑には人類最初の潜水艦が描かれていた。 (海に浮かぶ大きな樽に人間が入っているような潜水艦のスライド) これは今から238年前に、実際にアメリカの南北戦争で使われた潜水艦の絵で、何処にもエンジンが無く、人力でスクリューを回す簡単なもの。上についているドリルは、手で回して敵の船に穴をあけて沈めるためのもの。(大爆笑) 実際には穴が開かなくて失敗したそうだが。(大爆笑) 僕は、これなら自分でも作れそうだなと思った。だからどうすれば水が漏らなくできるかを一生懸命調べていた。 ところがこれを知らない先生は、潜水艦なんか作れるわけがないと決めつけて怒った。 でも「夢って仕事なの?」「既にこの世にある仕事の中からしか、夢は選べないの?」って、僕は悩んだ。 だとしたら、どうやって新しい仕事がうまれるのだろうか? できそうな夢しか見ちゃいけないの? 小学生にできる事なんて、たかが知れている。その範囲から未来を決めろと言われても困ると思った。 できるかできないかは誰が決めるんだろう、やったことがない人が決めるのは変だろうと思った。 僕はいっぱい考えた結果、「今できないことを追いかけるのを“夢”って言うんじゃないのかな~」と思ったが、世の中はそんなに甘くない。 中学校に入ってさんざん言われた。ちゃんと勉強しないと、いい学校に入れないし、いい会社に入れなくて大変だよと。僕は成績が良くなかったので、僕は「大変だよ」みたい。(笑) そこで考えた。「いい会社って何だろう?」 そしたら大人が教えてくれた。「安定していて、楽をして、お金をもらえる会社がいい会社だ」と。 僕は納得しなかった。勉強すればするほど能力が身に付くはず。ところがその能力をなるべく使わないために、能力を得るんだと言われた。矛盾していると思った。だから僕は勉強が嫌いになった。 でも今でも、多くの子ども達が「楽と、安定と、高い給料を目指せ」と教えられている。でもこれを教えられると大変なことになる。これを目指せば必ず思ったことと違う結果になるから。 だって、どこに行っても自分より楽している人がいるし、自分より高い給料の人が絶対にいるんだもの。その人を見たとたんに「あれ?」って思っちゃって、仕事できなくなっちゃう。 折角いい大学を出たのに、この一言で会社を辞めてしまう人たちがどれだけいるだろうか。それは大人が「楽と、安定と、高い給料」で会社を選びなさいと、押し付けるから。子ども達はとても苦しんでいる。 実際、お金があればいいことがあるような気がする。でも、本当にそうだろうか? 本当の夢ってなんだろう? 今まで大人から言われ続けてきた「楽と、安定と、高い給料」が手に入る仕事が夢なのだろうか? お金さえあれば夢は叶えられるのだろうか? そんな問題意識を持って、その先の展開に興味津々で専務の話に聞き入ってしまいました。--- 僕はある金持ちと仲良しで、その人の名は堀江貴文(ホリエモン)という人。彼は割と頻繁にここにやって来る。 彼はロケットが欲しかった。でも民間でロケットを作って打ち上げまでしているのは僕たちしかいない。ということで、彼はここで働く羽目になった。 売ってない物はいくらお金があっても買えないから。 彼はここでロケットを作り打ち上げをした。結果はこんな具合。 (爆発したロケットの映像)(笑) でも、お金があるといろんなことができる。素敵なドレスも、車も、家も買うことができる。でも、これが手に入るのは金持ちだから? とんでもない。それを買えるのは、誰かがどこかで作ってくれているから。それを売ってくれているから。 お金が必要な夢、お金がないと無理という夢は、誰かがしてくれるサービス。でも、誰かに何とかしてもらうことを夢とは言わない。 自分でできないと何とかしてもらうしかないから、お金がどんどん必要になる。 ここに来る大学生にも、洗濯できませんと、全部クリーニングに出す奴がいる。料理作れませんと、全部外食する奴がいる。そのお金を稼ぐためにバイトする。大学に4年間しか行く時間がないのに、殆どバイトをしている。これってどうなんだろうか。できないと、人生の損失が大きくなる。 でも「できる」と、人に「してあげられる」から“仕事”になる可能性がある。だとしたら人間にとって最も良いことは、できなかったことができるようになることではないか。今できないことが、できるようになることが、すごくいいことではないか。 だとしたら、僕が考えた夢にも意味があるのではないか。今できないことを追いかけるのが“夢”なんじゃないの? もしかすると、夢があると能力が増えて、仕事が増えるのかもしれない。 僕は最初に日本はこれから大変なことになると、縁起でもないことを話したが、実は大丈夫。単位労働時間当たりの日本のGDPは、フランスの半分しかないから。同じ8時間働いて、日本人が生み出すものはフランス人の半分だという。どんだけ無駄な人生を送っているのだろうか。どんだけ無駄な仕事をしているのだろうか。 ということは、まだこの倍の経済成長をする可能性を日本は持っている。でも、そのためには日本人の“能力の向上”以外にない。だからやっぱり、“夢”が大切なんだと思う。 だけど気をつけなければいけない。本当の夢とは何だろうかと、しっかり考えないと、間違った夢をお金で買わされるようになるから。僕らは本当の夢を考えていきたいと思う。 間違った夢をお金で買わされないためにも、「本当の夢って何なんだろう?」と専務の次の言葉に耳を傍立てる賢ちゃんでした。--- 次回に続く
2014年10月15日
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昨日の続きです。 エントモさんの講演が終わり、会食が一段落したところで質疑応答の流れになりました。--- そこで、参加メンバーの1人から、こんな質問が飛び出しました。 「野球部の生徒って、坊主頭が多いですよね。坊主頭でなければいけないという規則があるんですか?」 「坊主頭にするには、明確な理由があります。その理由って何だと思いますか?」と、エントモさんの正面で食事をしていた私に、突然振られました。 私は「余分な事に意識を向けさせないで、野球に集中させるためではないでしょうか?」と答えました。 これを受けてエントモさんは、「高校生は一番女の子にもてたい時期で、ヘアースタイルを気にします。この意識をあえて手放すことで、野球に集中させるために、坊主頭にさせているんです」 納得です。これも「強制」の1つなのですね。「私の答えで合ってんじゃん」と、内心嬉しくなった賢ちゃんでした。--- 続けて今度は、子ども野球の指導員をした経験のあるメンバーから、次のような質問が出されました。 「私が子ども達の指導をしていた時、保護者がいろんな要求を言って来て、対応に困った経験がありますが、保護者からいろいろ言われる事ってありませんか?」 『あります。そんな時、“親の口出しをどうかわすか”です。 「止めて下さい!」はダメなんです。親の本当の気持ちは“関わりたい”のですから「止めて下さい!」と否定されたら、どうしていいか分からなくなってしまいます。 そこで以下の3つで「関わって欲しい」と私はお願いしています。1.食事について 朝ご飯を、しっかり作って食べさせてあげて下さい2.言葉の使い方について 結果を聞くのではなく、意識していたことを聞いてあげて下さい 「今日はちゃんと打てたの?」ではなく「何を意識してバットを振ったの?」 この問いにより、子どもは意識を大切にするようにり 自分が意識したことを言葉で表現するようになります3.洗濯について 子どものユニホームなどを洗濯しないで下さい 自分の事は自分でやらせ、苦労をさせることで、子どもの「底力」がつくからです』 親の関わりたいという思いを大切にし、子どもの成長を支援して欲しいと「お願い」することで、親を味方に付けてしまうエントモさんの温かい愛情に、賢ちゃん完全に脱帽しました。--- エントモさん、参加された皆さん、最幸の1夜を本当にありがとうございました。
2014年10月14日
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5月以来ブログの更新が滞っており、ご心配をおかけしました。 この4月から、浜名湖モラロジー事務所「代表世話人」の大役を仰せつかり、セミナーへの出講(コーチングセミナー、モラロジー生涯学習セミナー及びセミナー後の継続学習会、恋愛と結婚セミナーなど)や、民生委員・児童委員としての活動、庭や畑の管理(主に草取り)等に追われていました。 これに加えて、8月10日に浜松で開催された公益財団法人モラロジー研究所主催の「教育者研究会」開催事務局としての準備・運営の仕事などで、バタバタしていてブログの更新にまで、手が回りませんでした。 今は、10月31日に浜名湖モラロジー事務所青年クラブが主催する「ぽかぽか講演会」へのお誘いや、11月24日に静岡県西部モラロジー教育研究会が主催する「中村文昭さん教育講演会」開催事務局として、準備に携わっております。 また、秋の庭木の剪定のシーズンに入り、植木の手入れにも励んでおります。 そんな多用な中でも、毎日元気に感謝の日々を送っておりますので、ご安心下さい。 今日は、台風19号の影響で雨の為、庭木の剪定ができませんので、超久しぶりにPCに向かって、キーを叩いております。--- さて、この10月6日~8日に、一般社団法人日本クラブメンター協会主催の「メンター企業見学ツアー(2)」が開催され、北海道で研修を受けて来ました。 1回目は長野県伊那へのツアーで2社の見学でしたが、今回は「株式会社植松電機」と「株式会社北海道健誠社」の見学をさせて頂きました。 株式会社植松電機は、「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら?」に変え、人の可能性を奪わない社会を目指しており、誰もがやったことない「宇宙産業」にチャレンジし続けている素晴らしい民間企業です。 株式会社北海道健誠社は、障害者雇用優良事業所として、社団法人北海道生涯雇用促進協会より表彰を受けている、とても温かい空気に満ちたクリーニング会社です。--- 出発日は台風18号の接近で、東海道線も新幹線も止まり、東名高速道路も新東名も閉鎖になり、セントレアまで行くのが大変でしたが、運営スタッフの涙ぐましい調整の努力のお蔭で、何とか無事に夕方までには札幌に到着することができました。 札幌に着いて夕食の前に、野球選手のマー君こと田中将大選手を育てたコーチ、エントモさんこと遠藤友彦氏から1時間半の講演を聴かせて頂きました。 彼はスポーツコーチとして高校の野球部員を指導しておられ、私のコーチとしての仕事とは対象が異なりますが、大変参考になることが多く聞けて、とても視野が広がりました。 「株式会社植松電機」と「株式会社北海道健誠社」の見学から学んだことについては次回以降に譲り、今回はエントモさんの講演で、私の心に残っている、目からウロコの話を、感謝を込めてシェアさせて頂きます。---【目からウロコ-1】 野球は失敗のスポーツ。この失敗を活かし成長につなげるか、同じ失敗を繰り返すかで、結果が大きく変わる。失敗の原因が分かれば解決できる。失敗の(成果を出せない)原因は「心の揺れ」にある。 甲子園などの大きな大会でも「心の揺れ」をなくせば、いつも通りの実力が出せる。しかし、大きな大会では、いつもとは「相手」も「環境」も異なる。 そんな中でピッチャーは、打たれたらガックリくるし、押さえれば「ヤッター!」となる。つまり、心がマイナスやプラスに大きく揺れてしまう。 ピンチでも、チャンスでも一定の心(感情)を保つことが大切。しかしこれは極めて難しい。何か工夫をしなければ乗り越えられない。 感情を直接コントロールすることはできないので、感情とセットになっている自分に対する「期待」をコントロールすることが重要。 殆どの高校は最高の準備をしたつもりで甲子園に臨むので、最高の期待をしてしまう。私は「自分に期待しすぎるな!」と言っている。 「甲子園のような場では、普段の練習ではできていることが、できない場合もある」と伝えることで、過剰な期待をせず、心の揺れ幅を大きくしないよう指導している。 感情は、自分の期待通りに行くとプラスに動き、期待に反するとマイナスに動く。従って期待を大きく持たなければ、感情の振れ幅も小さくなり、平常心を保ちやすくなる。この視点は、私の中には無かったので、驚きでした。感謝。---【目からウロコ-2】 高校野球の指導は、基本をマスターするまでは「強制(管理)」することが大切。最初から思うように、好きなようにやらせるだけでは、決して強いチームにはならない。 「強制(管理)」の結果、「自主性」を発揮するようになるチームと、「やらされ感覚」になるチームとに分かれる。 これを分けるのは何か? 「自主性」を発揮するようになるチームには、以下の3つがある。1.こうなりたいという目標・理想2.そのためにこれが必要なんだという納得3.継続 つまり、個人個人が、何のために野球をするのかを明確に持っている。 「自主性」を発揮するようになるチームと、「やらされ感覚」になるチームとを分けるのは、指導者がこの3つをきちんと伝えて「妥協しないで徹底できるか否か」にかかっている。 ダメな指導者は、強制すると「その通りやる者」と「やらない者」が出て来て、悩む。そのうち「まあ、この位はいいか」と諦めてしまい、徹底できない状態になる。 しかし、基本を徹底的に学んで身に付けると、次に各人の「個性」の芽が出てくる。マー君やその他の第1戦で活躍している人は、基本を徹底的に身に付けた後で「個性」を伸ばした人たち。 各人が持つ「個性」は、基本をマスターした後にしか出てこないものである。 コーチの語源は「馬車」に由来しており、クライアントが望むところに案内するのがコーチの仕事です。コーチが望むところに無理やりクライアントを連れて行くのは「コーチ」ではなく「拉致」と言います。 ですから、クライアントが知らないことを伝授する「ティーチング」は、必要に応じて行いますが、コーチングでは特別な場合以外は「強制」は行いません。 特別な場合とは、「クライアントが本当に行きたいところ」にご案内するには、「どうしても」この行動を通じて「気づいてもらう」必要があるとコーチが感じた時に、ホームワーク(宿題)を出して、強制する場合です。この時は「何を」「いつまでに」「何のために」やって欲しいのかをきちんと伝えます。 スポーツなどの競技においては、『基本を「強制的」に学ばせ、徹底的に身に付けさせた後で、その後に現れてくる「個性」の芽を伸ばす』という順序(流れ)が大切なのだと知り、大いに視野が広がりました。 これは、「道」を極める武道、華道、茶道などで大切にされている「守破離」という、日本的な修養に通じる合理的な訓練方法だと改めて痛感しました。感謝。---【目からウロコ-3】 ダメな監督(指導者)の7つの特徴1.過去との比較(ダメなところを比較して指摘する) 「今まで指導して来たチームはできていたのに、お前たちは・・・」2.会話が少ない3.失敗は選手のせい、成功は俺のお蔭4.失敗の原因追及が下手 (結果から学び、次回にどう活かせばいいのかを明確にしていない)5.結果で褒めて、結果で怒る (結果だけを求めると人はウツになる)6.No.2とギクシャクしている (監督と部長・コーチの仲が悪い)7.参謀役がいない・人望が無い (人が集まらない) この逆を行えば成果を生み出す事のできる指導者になれる。そう確信できました。感謝。--- その他にも目からウロコのお話が沢山ありましたが、項目のみの紹介とさせて頂きます。■ミーティングでチームが変わる。 ミーティングの目的は何か? それは「成果につなげる」こと。■ミーティングで培いたい5つの力 会話力、原因追及力、気づき力、継続力、自主性---
2014年10月13日
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3月26日~27日に、日本クラブメンター協会が主催した「大人の修学旅行」の2日目に見学した、「見本となる素晴らしい企業(メンター企業)」は、「かんてんパパ」でおなじみの、「伊那食品工業株式会社」でした。 この会社の代表取締役会長、塚越寛さんのお話しは、数年前にモラロジーを学ぶ経営者の組織「日本道経会」の講演会で聞かせて頂いておりましたので、是非会社見学をさせて頂きたいと、予てから願っておりました。 そしてもし可能なら、そこではできなかった「2つの質問」を、直接塚越会長にしてみたいという希望を抱きながら・・・--- 朝、始業前に社員が社内清掃をする時間に、一緒に掃除をさせて頂く予定でしたが、生憎小雨模様だったので、広い公園のような敷地の会社内を案内して頂き、散策させて頂いた後、塚越会長のお話を約1時間聞かせて頂きました。(講演40分、Q&A20分程度) その講演の中で、私の心に響いたフレーズをいくつか紹介させて頂きます。 『人間は、地球にとって迷惑な存在。汚すし壊すし・・・ 地球が喜ぶ生き方を人間も心がけねば。 どんな生物も、種の保存が使命。会社も、いい会社に育てて次の世代に引き継ぐことが重要。そのためには、確実に将来に向けて成長し、永続させる仕組みを作ることが大切』 『急成長、利益の拡大ばかりが持てはやされ、そんな会社がマスコミで騒がれているが、そういう会社が30年後50年後に存在するかどうか分からない。重要なのは、樹が一年毎に年輪を刻みながら確実に成長していくように、ゆっくりでいいから成長し続けることだ』 『社員が、会社を自分の家と同じように大切に思い、働く仲間を家族のように大切にできるようになれば、倍の働きができる。 「社員にとって快適な会社にする」という気持ちを、トップが持ち続けることが大切。 そのために、社是は「いい会社をつくりましょう ~たくましく そして やさしく~」を掲げている。 その実現のために、福利厚生を充実させてきた。もう1つ行ってきたのは「協調性のある人を社員に採用する」こと』 『社員の家族とハワイ旅行に行った時、ホテルでゴロゴロしている人はいない。「折角ハワイまで来たのだから、しっかり楽しまなきゃ、もったいない!」となる。 人生も同じ。人に喜んでもらえるように働く方が楽しい。折角生まれて来たんだから、一度しかない人生だから、自殺するなんてもったいない。 それを社員に分かってもらい、日々の生活を充実させてほしいので、社内の色々な場所に「百年カレンダー」を貼っている』--- 講演の後のQ&Aの時間に、私は念願の「2つの質問」をさせて頂きました。---◆質問1◆ 『「倒産寸前の会社」の再建を託されて以来、「社員が、自分の家庭と同じように大切にしてくれる会社」に立て直すために、どのような工夫をしてこられたのでしょうか?』 会長のお答え 『当初は、倒産寸前で銀行の管理下にあった会社なので、当然銀行からお金を借りることはできませんでした。そこで、古くて故障する寒天造りの機械を、油まみれになって修理するなど、社員の先頭に立って働き、「この社長は本気だな」と信頼してもらえるように努めました。 夏は工場にエアコンも無く、皆が汗だくで働いてくれているので、牛乳を振舞ったり、残業をしてもらう時にはお腹がすくので、パンを食べてもらったりしました。 このように、できる事をコツコツ積み重ねて、20年間かかりましたね。軌道に乗るまで・・・』---◆質問2◆ 『私達が学ぶメンタリングでは「優れた経営者には必ずメンター、あるいはメンター的存在の人がいる」と教えてもらっています。 塚越会長が「急成長より着実な成長(年輪経営)」「社員にとって快適な会社にする」という理念を学んだ、人生の師(メンター)は、どなただったのでしょうか?』 会長のお答え 『私の人生の師は「池上房男」という方で、「目的(社員の幸せ・会社の永続)と手段(利益・会社の規模拡大)を取り違えなさんなよ!」と指導されました。詳しい事は私の著書に書いていますので、そちらを参考にして下さい。 その他に企業経営で参考にしたのが「松下幸之助」と「二宮尊徳」の思想でした。 古典に学ぶという事で「二宮尊徳」の「遠くをはかれ(長期的視野で見よ)」「人の道を学び、実行しろ」を尊重し、実践に務めて来ました』--- 塚本会長の著書「いい会社をつくりましょう」の49頁から、人生の師「池上房男氏」について、書かれている部分を以下に紹介させて頂きます。 『「運をつかむ」ことのなかでも、良き師や良き友に恵まれることは、大変重要です。とくに、身近にそういう人間関係を築くことにより、人間としてどれほどの恩恵に浴すことができるか、はかり知れません。 私は30代半ばのころ、天明化学工業株式会社の池上房男さんに出会いました。池上さんは、当社に近い南箕輪村で1946(昭和21)年に創業され、一代で高収益企業に成長させた人です。 「企業経営の真の目的は人間のためである」との理念に基づいて、会社の永続と安定成長を目標にして経営をつづけてこられました。 厚い人望と人格により多くの公職を担われ、90歳を超えたいまも、お元気に活躍されています。「後進を育成しよう」と県の異業種交流会の代表幹事もされた、立派なお考えの持ち主です。 私は池上さんに、「目的と手段」の関係について教えていただきました。池上さんは常づね、「目的と手段をとり違えてはいけませんよ」とおっしゃいました。長い年月のあいだに、いつのまにか目的があいまいになって、本来の目的、「本来あるべき姿」とは違う歩み方をしている企業や団体が多くあります。 企業経営で一番大切なのはヽ「本来あるべき姿」を追求することだと思います。企業が第一に考えるべきことは、働く人の幸福です。企業の目的は、社員を幸せにすることを通じて、いい会社をつくり、社会に貢献する事です』--- 1958年の会社設立から48年間、連続の増収増益を達成している、まさに「見本となる素晴らしい企業(メンター企業)」であり、総合人間学モラロジーで言うところの「道経一体・三方よし」の経営思想を見事に実践している、優良企業であることを、社内の工場やショップを見せて頂き、社員の皆さんの言動からも、実感させて頂きました。 実際に会社を見学でき、塚越会長から直接お話を伺うことができ、感謝・感激でした。
2014年05月13日
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3月26日~27日に、日本クラブメンター協会主催の「大人の修学旅行」に参加し、長野県にある「見本となる素晴らしい企業(メンター企業)」を見学させて頂きました。 遅くなりましたが、その時の感動をシェアさせて頂きます。 初日は、長野県伊那市にあり、初代社長の清水正人さんが1947年に創業され、現在、三代目の清水真一さんが社長をしておられる、株式会社「菓匠shimizu」を訪問しました。 清水慎一社長のプロフィールは以下の通りです。---1975年(昭和50年)1月、長野県伊那市生まれ(52歳)。「東京洋菓子倶楽部」(東京・日本橋)で修行し渡仏。「シュクレ・カカオ」を皮切りに、フランス最優秀職人勲章MOF(Meilleur Ouvrier de France)を獲得している「シャン・ポール・エヴァン」で修行。その後、シャンゼリゼ大通に面するパリ随一の老舗「ラデュレ」で修行。 2001年、クープ・ドゥ・フランス大会入賞。帰国後、アントルメ菓樹(熊本市)で修行。2005年、両親とともに「菓匠Shimizu」新店舗をリニューアルオープン。2010年、ギフトショップ併設のバンケットカフエ「Pont des arts」(ポンデザール)、夢学校「Studio Magical Zone」(スタジオ・マジカルソーン)、オープン。現在、両親、夫人と、パティシエ30人のスタッフと日々「夢創り」に励む。モットーは「菓子創りは夢創り」。2006年より、子どもたちの描いた夢の絵をケーキにしてプレゼントする「夢ケーキの日」を開始。菓子業界のみならず各界から注目を集める。愛称は「サンタクロース」。--- 到着後、ケーキとコーヒーを頂き一息ついた後、現社長の清水慎一氏より、1時間半の講演を聞かせて頂きました。 彼の講演の中で、心に残っているフレーズを幾つか紹介させて頂きます。 「菓匠Shimizu」の存在価値は、『うまいケーキを作ること』+『全社員が帰る時「今日もShimizuで働けて良かった」と思ってもらえること』 「一番大事なのは、社員の夢と幸せの実現。Shimizuで喜びを感じていない人は、お客様を喜ばすことはできないから」 「次が社員の家族の夢と幸せの実現を応援する事」 「そして、取引先(問屋、メーカー)の社員の夢と幸せの実現を応援する事」 「更に、お客様とその家族の夢と幸せの実現を応援する事」 「Shimizuのケーキが美味しいから行くのではなく、あなたがいるからShimizuに行く、と言われるようになりたい」---この若社長の慎一氏の思いが見事に表れている例として「夢ケーキ」のエピソードを紹介します。 『2006年から「夢ケーキ」を始めたのですが、そのきっかけになったのは、近くの町で子どもが親の首を切るという殺傷事件でした。 このショッキングなニュースを知った翌日、社員にこの話をして「この事件の責任の一端は、このshimizuにもあるんじゃないだろうか?」と社員に問いかけました。 社員は「え! なんで?」という顔をしていました。 そこで「もしこの家族が、事件を起こす前の晩に、shimizuのケーキを囲んで、一家団欒の楽しい時間を過ごしていたら、この事件は起こっていなかったんじゃないだろうか?」と語りかけました。 そしたら、社員も私の思いを理解してくれました。 そして「一人でも多くの子ども達に夢を持ってもらうために、shimizuにできる事は何だろうか?」と、皆で智恵を出し合いました。その結果、始まったのが「夢ケーキ」なのです。 「夢ケーキ」とは、年に1度、全国の小学生以下の子ども達から、自分の夢を絵に描いて送ってもらい、この絵をデコレーションケーキにして、無料で子ども達にプレゼントするイベントで、多い時は900件程の絵が集まりました。 このイベントを行うには、通常業務の時間外に、社員が一つ一つ異なるデザインを考え、手づくりをしなければならず、大変な負担がかかるのですが、皆が協力してくれています』--- メンタリングでは、「何かしてあげたい」という「お役立ち精神」のことを「バディーシップ」と呼んでいます。 また「結果を気にするより、本気を気にする。結果は本気によって変わるから」と学んでいます。 そして、人間社会の基本構造は「自分が他人のためにしたことが、自分に返ってくるという単純なもの」と考えます。 「菓匠Shimizu」の「一人でも多くの子ども達に夢を与えたい」という、「バディーシップ」溢れた夢を叶えるために、「本気」になった社員によって、採算ど返えしで始められたこのイベントが、ケーキをもらった子どもやその家族に大きな感動を与え、多くのお客様をファンにし、結果として、お店がこのお客様達から支えられている、と言えましょう。 まさに、メンタリングの理論を行動に表して結果を出しておられる、素晴らしい「見本」となる企業(メンター企業)なのです。 このような模範となる企業を見学させて頂き、未来に明るい希望が持てたことを心から感謝しております。 「この恩恵に報いるために、コーチを職業に持つメンターとして、今自分にできる事は何か?」を、自問自答している賢ちゃんです。
2014年05月07日
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庭に咲く花菖蒲 動画は下記のような構成になっております。---第1講 オリエンテーション・導入 1.なぜ今「恋愛と結婚セミナー」なのか? (コーチ賢ちゃんの止むに止まれぬ大和魂とは?) 2.モラロジーって何? (幸せな人生を築くための原理原則とは?) 3.あなたにとって理想のパートナー像は? (理想のパートナーから自分を選んでもらうには?) 第2講 出会いと失恋 4.見合いと恋愛の違いは? (各々のメリット、デメリットは?) 5.失恋はなぜ起きるの? (失恋のメカニズムとは?) 6.失恋の心の癒し方は? (失恋のメリットとは?)第3講 失恋を超えて恋愛へ 7.相手に選んでもらうためには? (互いの結婚観・人生観を知るには?) 8.より良い出会いを得るためには? ( より良いパートナーを引き寄せるには?) 9.恋愛時代の素敵な過ごし方は? (デートを楽しくするコツは?)第4講 恋愛時代を楽しむ 10.デートで会話を楽しくするには? (コミュニケーションの3つのキーワードとは?) 11.相手に心を開いてもらうには? (2人の間に安心感を築くには?) 12.また逢いたいと思ってもらうには? (相手を元気にし、自信と勇気を与えるには?)第5講 恋愛から結婚へ 13.恋愛と結婚の違いは? (恋愛で成功して、結婚で失敗しないためのポイントは?) 14.あなたは何のために結婚するの? (結婚の目的とは?) 15.幸せな結婚をするには? (結婚式を挙げ、披露宴を開く意義は?)第6講 幸せな結婚を維持するために 16.なぜ冷える?夫婦の愛 (心と行動が結婚後どう変わる?) 17.離婚はなぜ起きるの? (離婚のメカニズムとは?) 18.夫婦円満のコツは? (ラブラブカップルを持続する決め手は?)--- 動画購入のお申込み方法は以下の手順でお願い致します。1.振込み手続き 購入金額5,000円を 下記の口座にお振込み願います。 振込先金融機関 : 静岡銀行 普通預金 口座番号:1233764 名義人:株式会社システム・ジャパン 代表取締役 島田 零一 2.振り込み完了の報告 振り込み後「お問合せフォーム」にて、お名前、メールアドレス、電話番号、住所をご記入の上問い合わせ内容の選択は「6講制 恋愛と結婚セミナーの動画を購入希望」をクリックし問い合わせ事項に 振り込み年月日を ご記入の上送信ボタンを押してください。 3.6講制恋愛と結婚セミナー視聴用アドレスの送信 振込みの確認ができ次第、動画を見ための「IDとパスワード」を送信いたします。 --- 本日から振込みは可能ですが、動画を見るための「IDとパスワード」の送信は5月10日からとなりますので、よろしくお願い申し上げます。 「恋愛と結婚セミナー」の動画は「こちら」からご覧いただけます。
2014年05月06日
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