コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2012年12月11日
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カテゴリ: 感謝を伝える
 昨日、静岡県西部モラロジー教育研究会のメンバー6人で、浜松市立西気賀小学校を訪問しました。

 大西真理子校長先生からお招きを頂き、3年生の教室で行われた、山名輝明先生の「道徳」の授業を参観させて頂きました。

 ここに至った経緯は、別の機会に譲ります。

 山名輝明先生は、浜松市立田沢小学校の教頭を定年で退官されてから、「まだまだ児童たちに教えたい」という熱い思いで教壇に立つことを希望され、大西校長の招きで西気賀小学校の学習支援員として勤務しておられます。

 この日の授業は「金の魚」という物語を読んで聴かせ、「自制心の大切さを児童たちに気づかせる」のが目的の授業でした。

2012 西気賀小学校1.jpg


 最初に、山名先生は大きな「カッパエビセン」の袋を取り出して見せ、子どものころに「テレビを見ながらこれを食べていたら、止められなくなって、大きな袋全部を食べてしまい、翌日お腹をこわしてしまった」失敗談を話して聞かせたのです。

 そして「先生はね、途中で止めとけばよかったと後で気付いたけど、皆もそんな経験したことないかな?」

 こんなお話を導入でしてから、物語を読んで聞かせたのです。

 物語の骨子は以下のような内容でした。



 お爺さんが海で漁をしていると網に金色の魚がかかりました。「海へ逃がして下さい。お礼に何でも差し上げます」と頼まれたおじいさんは、「お礼なんかいらない。さあ海へお帰り」と逃がしてやりました。

 家に帰ってお婆さんにこの話をすると、お婆さんは「どうしてお礼をもらってこなかったのですか。桶が壊れて困っているんですよ。もう一度行って頼んで来て下さい」

 海に戻ってお爺さんは魚にお願いします。すると壊れた桶が、新しい桶に変わりました。

 するとお婆さんは「桶をもらっても仕方がありません。どうして新しい家を頼まなかったのですか。もう一度お願いして来て下さい」

 お爺さんはしかたなしに海に行き、新しい家をお願いします。すると古い家が、新しい家に変わりました。

 次にお婆さんは「金持ちになりたい」と言い、金持ちになりました。

 次は「女王様になりたい」と言って、女王になりました。

 そして「金色の魚に頼んで来い。今度は海の女王様になりたい。海に住んで金色の魚を家来にしたいのだ」

 お爺さんが頼むと、金色の魚は黙ってピシリとしっぽで波を打つと、深い海の底に隠れてしまいました。

 お爺さんが家にとぼとぼ帰って来ると、元の古い家の入口でお婆さんがぼんやり座っていました。お婆さんの前には壊れた桶が一つころがっていました。

◆◆◆

2012 西気賀小学校2.jpg



2012 西気賀小学校3.jpg

      子どもたちがワークシートに自分の思いを書き込んでいるところを参観している先生方


 山名先生は子ども達に、お婆さんの気持ちを質問し、お婆さんの気持ちに寄り添いながら、心情を探って行きます。

 「お礼をもらわないで帰ってきたお爺さんを、お婆さんはどう思ったのだろうか?」

 「家が手に入った時の、お婆さんの気持ちはどんなだったろうか?」

 「最後に元に戻ってしまったお婆さんはどんな気持ちだろうか?」



 多くの子どもが、「新しい家」までで止めておけばよかった、その次は「お金持ち」までなら良かった、に手が上がっていました。

 そして、ご自身の「カッパエビセンを沢山食べすぎた失敗談」にもう一度触れ、「自分の生活を振り返って、度を過ごして失敗した経験を思い出してみましょう」と子どもたちに振ります。

 そして、「度を過ごして、後で嫌な思いをしないようにようにするためには、どうすればいいだろう」と問いかけ、「先生のカッパエビセンの場合は、もっと小さな袋を買えばよかたと後で思いました」と、自分の思いを述べてから、子どもたちに振っていきます。

---



 人は、人の話を「自分が聞きたいことだけを、聞きたいように聞いている」ので、興味・関心の持てないことは、心に響かないからです。


 山名先生は、ご自分の失敗談を話すことで、子どもたちに「先生でも失敗することがあるんだー」と親近感・安心感を持たせ、子どもたちの「聞く耳」を作りながら、本音を引き出し「気付かせる」ことに心を傾けておられました。

ご自分の失敗談を「呼び水」に使って、このような授業を進められる山名先生から、子どもの成長を心から願う「愛の深さ」が伝わって来て、強く心を揺さぶられた賢ちゃんでした。

---

 山名先生、素敵な授業を本当にありがとうございました。そして大西真理子校長先生には、お招きを頂きましたこと、心より御礼申し上げます。








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最終更新日  2012年12月20日 17時16分57秒
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感謝!  
neko さん
賢ちゃん 今年もあと少しですね

今年はいろいろな事が押寄せて来た年でした
山名先生のお話は
今の私のために載せていただいたのかと思いました

いつも、いつも必要な時に必要な情報を
ありがとうございます

賢ちゃん、今年も大活躍でしたね
来年も幸せ配達人
たくさんの幸せの種を蒔かれますよう
お祈り致しております
(2012年12月21日 12時34分32秒)

Re:素晴らしい授業に感動(12/11)  
山名輝明 さん
ご多用なところを、私の授業を見に来てくださいましてありがとうございます。また、授業の内容も載せてくださいましてありがとうございます。

私は、今、現役のころできなかったことに挑戦しています。
できなかったことは、何か。
それは、課題解決的な道徳の授業の構築です。

小学校では、算数科、国語科、社会科、理科は、課題解決的な授業が行われている教室が多いです。
しかし、道徳で課題解決的な授業を見たことは、私の経験ではありません。そこで、何とか「道徳の課題解決的な授業」理論を確立したくて、授業を試みたのです。

1導入  生活から、価値に関する課題を先生とともに発見     する。
     具体的な生活から、困っていることを、学級で共     有化する。 
2展開  資料で、価値追求、価値把握をする。
3まとめ 導入で困っている事例を学級で話し合い、解決方     向(方法ではない)を探る。場面が異なる数例を     用意知る。そして、日常生活に生きて働くように     する。
     価値実現のよさも実感させたい。

以上のような授業です。
今後、授業理論の構築を、定年後の生きがいの一つにしていきたいです。(少し大げさですね。) (2012年12月22日 09時04分14秒)

Re:感謝!(12/11)  
 nekoさん、お久しぶりです。コメント、ありがとうございました。

>今年はいろいろな事が押寄せて来た年でした
>山名先生のお話は
>今の私のために載せていただいたのかと思いました

 ??? nekoさんの何かのお役に立てたのでしたら、そんなに嬉しいことはありません。お読みいただき、ありがとうございました。

 今年は、モラロジーやコーチングに関するセミナーへの出講、コーチングスクールの授業等が増え、庭の手入れが遅れ遅れです。亡き父に心中で詫びております。

 来年1月にはメンター講師資格取得の「本試験」がありますので、夢の実現に向けて頑張ります。

 nekoさん、どうか良いお年をお迎えください。

(2012年12月22日 17時47分09秒)

Re[1]:素晴らしい授業に感動(12/11)  
 山名輝明先生、コメント、ありがとうございました。

>私は、今、現役のころできなかったことに挑戦しています。
>できなかったことは、何か。
>それは、課題解決的な道徳の授業の構築です。

 素晴らしい志に感激です。定年を過ぎて、なお教育に情熱を燃やしておられる山名先生に感服です。

>今後、授業理論の構築を、定年後の生きがいの一つにしていきたいです。

 素晴らしいですね。「万年青年」目指して、共々に頑張りましょう! また、山名先生の「道徳授業」を参観させて頂ける日を心待ちにしております。

 どうか、良いお年をお迎えください。


(2012年12月22日 17時56分26秒)

Re:素晴らしい授業に感動(12/11)  
山名輝明 さん
こんばんは。


3年国語に「モチモチの木」の教材があります。
「まめた」は、モチモチの木に灯がともるのを見たいと思っています。「優しささえあれば、大人が驚くほどのことができる」ことが述べられています。

私は、3年生に、「栃の木」の大切さ(昔は、飢饉にそなえて、屋敷に栃の木を植えていた。飢饉になったとき、代用食とした。根を張るので、沢山は植えれなかった。大切に育てていた。)を児童に説明するつもりです。
そして、本物の栃モチを焼いて食べ、物語教材の理解を深める一助にしたいとと思っています。 (2013年02月03日 21時04分16秒)

Re[1]:素晴らしい授業に感動(12/11)  
山名先生、コメント、ありがとうございました。

>3年国語に「モチモチの木」の教材があります。
>「まめた」は、モチモチの木に灯がともるのを見たいと思っています。「優しささえあれば、大人が驚くほどのことができる」ことが述べられています。

この教材に興味を持ちました。物語をメールでお送りいただけると嬉しいです。

>私は、3年生に、「栃の木」の大切さ(昔は、飢饉にそなえて、屋敷に栃の木を植えていた。飢饉になったとき、代用食とした。根を張るので、沢山は植えれなかった。大切に育てていた。)を児童に説明するつもりです。

素敵ですね。

>そして、本物の栃モチを焼いて食べ、物語教材の理解を深める一助にしたいとと思っています。

それは素晴らしいですね。子どもたちも、きっと大喜びすることでしょう!
(2013年02月04日 12時05分08秒)

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