趣味は‘散財’!

趣味は‘散財’!

PR

×

プロフィール

Kenji07

Kenji07

カレンダー

コメント新着

くみこポケット@ Re:ターンの巧拙(04/24) 緩消法は無理なく続けられるので、健康維…
カズマのリカバリー@ Re:年明け早々の局所的腰痛・・・(01/09) 緩消法は誰でもできる簡単な方法ですが、…
Kenji07 @ Re[1]:「真田幸村の至宝展」を鑑賞(01/10)   書き込み、ありがとうございます。   …
藤原三能@ Re:「真田幸村の至宝展」を鑑賞(01/10) ここ数年間展示して来た真田幸村の子孫を…
Kenji07 @ Re[1]:3000M以上続けて泳がないと、泳いだ気にならない(10/17)   >> ミヤコさんへ   こんにちは…
ミヤコ@ Re:3000M以上続けて泳がないと、泳いだ気にならない(10/17) こんばんは。 今回の、7500mをこなすには…

バックナンバー

2026年10月
2026年09月
2026年08月
2026年07月
2026年06月
2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析
2007年01月12日
XML

きょうは昨年の10月13日に続いて、京都国立近代美術館に行ってきました。
「揺らぐ近代」と題する展覧会が行われています。

ひと言で言えば、明治から昭和初期にかけての日本人画家の、典型的に「洋画」とも「日本画」ともジャンル分けできないような作品の展覧会です。

私が今回この展覧会に行った最大の目的は、狩野芳崖の『悲母観音』を見るためです。

この絵は、おととしの秋に奈良の松伯美術館で行われた「上村松園展」の『序の舞』と同じく、東京藝術大学の所蔵で、かつ「重要文化財」に指定されているために、関西に住んでいるとなかなか見る機会のない作品です。


実は、この絵については、2004年の11月に大阪市立美術館で行われた「万国博覧会の美術」展で‘一応’見たことがあります。
‘一応’というのは、本物ではなく、東(あずま)翠石が模写したものを川島甚兵衛が綴織に仕上げたものだったのです。
これでさえ現在は東京国立博物館の所蔵となっているほど元の狩野芳崖の作品はすばらしいということでしょう。

美術館に向かう途中で偶然通りかかった文房具店に「前売り券あります」という掲示があったので、運良くその店で当日料金より150円安いチケットが買えました。

美術館に入って、いきなり狩野芳崖の『仁王捉鬼(そっき)』がありました。
その数点隣に『悲母観音』があったのですが、掛軸(軸装)ではなく、3面の屏風のような板に貼った装丁でした。これはまったくの予想外でした。
作品の大きさといい、縦横の比といい、いかにも掛軸にふさわしいサイズだと感じていたので、‘当然’軸装にされていると思っていました。


狩野芳崖_悲母観音.jpg  狩野芳崖 『悲母観音』  


印刷物で見ると、金色はどうしても鮮やかさを失ってしまいますが、この絵の前に立ったとき、その鮮やかさに一瞬動けなくなりました。
そして、複製(印刷)ではわかりにくかった観音様の穏やかで優しい表情がひしひしと伝わってきて、何度も絵に近づいたりちょっと下がったりして見ていました。
10分以上立ちつくしたあと、ちょっと人気(ひとけ)が引いたときに、仏像に手を合わせるように、絵の前で軽く手を合わせました。

この感動・感激はいちばん好きな『序の舞』のとき以上でした。
描かれている対象が観音様だからでしょう。
いつまでもこの絵の前にいたい気持ちでしたが、次へ進んで行きました。

それにしても、『仁王捉鬼』といい『悲母観音』といい、今からおよそ130年前のものとは思えない保存状態のよさでした。

狩野芳崖にはこのほかにもう1点『不動明王』という「重要文化財」指定の作品があり、展覧会期間の半ばで『悲母観音』と入れ替えられます。
従って、残念ながら両方を同時に見ることはできません。

狩野芳崖と同じスペースには高橋由一の作品もあるのですが、素人目には狩野芳崖が日本画的であるのに対して、こちらは洋画的です。
時代的にも「和」と「洋」が出会ったころで、絵の描き方もそれらが混じっているということがわかる展示になっています。 

ちなみに、「日本画」「西洋画(=洋画)」という分けかたは、1907年の「文部省美術展覧会(=文展)」で「日本画」「西洋画」「彫刻」という3部門が設けられたことで、制度上明確化されたということです。

そのあとは、橋本雅邦、原田直次郎などが続きます。
その中で、田村宗立の『龍王図』はまたまたその軸装の仕方が私の気を引きました。
今回は、作品としての絵の部分以外すべて同じ柄に描いてあるのです。
そして、ここでも風帯は‘描いて’ありました。
こんな「型破り」なこともそう珍しいものではないようですね・・・。

いくつかの作品は、屏風に油彩で描いてあったり、洋画なのに「膠彩」であったりと、まさに和洋混交といった感じでした。

下村観山の『魚藍観音』に描かれている観音の顔はダ・ヴィンチの『モナリザ』そっくりだし、黒田清輝の『湖畔』(重要文化財)は油彩であるのに絵の具の厚塗りをしていないために日本画っぽい要素を感じさせたりと、この展覧会のテーマが非常によくわかる構成・展示になっていました。

その近くには、浅井忠、横山大観、竹内栖鳳らの作品がありました。

後半は、岸田劉生や速水御舟、小林古径、村上華岳と続き、最後は、藤田嗣春、梅原龍三郎、須田国太郎らの作品がありました。

個人的には最初に最も見たい画家の絵があったために、後半の印象が薄くなってしまいました。
それでも、ここまでで2時間かかりました。

上の階にまだ展示があったのですが、こちらは所蔵作品からのものでした。
今回の展覧会にちなんだものが多かったのですが、1つのゾーンはテーマに関係なく、モンドリアンが3点並べてあるのがうれしく、またマチスやピカソ、ミロの作品も展示してありました。

売店では『悲母観音』の絵葉書と図録を買いました。
ハードカバーの立派な図録が1800円で、今どき2000円以下の図録は珍しいと思います。
図録には会場の絵の隣に書いてあった説明がそのまま掲載されているのがありがたく、家に帰ってから、いろいろと思い出しながら図録をながめました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年01月13日 13時29分53秒
コメント(0) | コメントを書く
[美術・芸術・博物鑑賞] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: