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2008年01月12日
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きょうは昨年末の26日に続いて、大阪・福島の「国立国際美術館」へ「開館30周年記念-30年分のコレクション」展を見に行きました。
前回の日記の最後に、「気が向いて、かつ、機会があれば、残りの地下2階の展示を見にまた行こうと思います」と書きましたが、前回は3時間かかって半分ほどしか見られなかったので、3連休の初日のきょう、‘気が向いた’ので、残りの半分を見て来ました。

展示作品数が400以上もある展覧会なので、すべての作品を丁寧に見ると、1~2時間では足りません。
前回は地下3階を見るだけでちょうど3時間かかりました。
地下2階は、地下3階よりわずかに展示スペースが小さいので、3時間はかからないだろうと思いました。

今回はデジカメを持って行かなかったのですが、前回と違うルートを通って行って、建物の‘フォトジェニック’な場所を発見しました。。。


美術館の中に入って、地下3階は‘無視’して、地下2階に行きました。
最初の空間は地下1階から吹き抜けになっていて、ミロの巨大な陶板の作品(『無垢の笑い』)とコールダーの巨大なモビール(『ロンドン』)がぶら下がっています。
この美術館の目玉ですね。

フロアーには国内外のアーチストの彫刻がありました。
現代美術はやはり難解です。。。
説明のあるものはそれを読んで、一応納得したつもりにはなるのですが、説明のないものはまず理解できません。
フロアー中央に設置してある作品も、そのタイトルのパネルを壁に貼るという展示のしかただったので、どれがどの作品のものなのかさえわからなくて、一瞬戸惑うほどでした。

中原浩大の『レゴ』は文字通りレゴを使って組み立てたオブジェなのですが、正面や側面を見るだけでなく、背面も見ないといけないんですね。


須田悦弘の『雑草』は床を掘り下げて展示してあったのですが、本人の意向なのでしょうか。
パネルがなければ、コンセントの前に小さい草が生えているとしか思えない作品でした。

ホックニーの典型的な作品、1つのシーンを小さい写真で何枚にも分けて撮って、それを張り合わせて元のシーンを復元するものですが、写真を何枚も撮る間には当然時間が流れるので、人の表情が変わっていきます。


東島毅の『FF-012』という作品はキャンバスに大きな“F”の字が書いてあるのですが、上下が逆なんです。
見ていて、「これで本当に上下は合っているのかな・・・」と思いました。(笑)

松本陽子の『ベイルシェバの荒野』という作品は、キャンバスにアクリル絵の具を塗り、それを布でふき取るという方法で描いたと説明されていました。
キャンバスに絵の具で‘色を付ける’方法で、私がまだ知らないやり方があったことに感心しました。

最後のほうは写真なのですが、私は写真にアートを感じてきませんでした。
しかし、今回、ベルント&ヒラ・ベッヒャーの『冷却塔(8点組)』の解説で、「主観性を排除して中性的に写真を撮るために、撮影は春か秋の曇りの日の朝に行う。そうすると、影ができず、均一な光が得られる」と書いてあるのを読んで、作品である写真を見て、「なるほど写真なのに立体感がなく、物が単純にそこに存在しているだけのような感じがするなぁ・・・」と思いました。
“芸術”としての写真は、いわゆる‘写真を上手に撮る’のとは違うのだと思いました。

やなぎみわの写真の作品の解説には、「やなぎは『写真は現実を写さない』と言っている」旨が書いてあって、『アクアジェンヌ イン パラダイスII』という写真3連作にはコンパニオンの制服を着た大勢の女性がエレベーターの中や近くでへたり込んでいる様子が写っています。
写真を一瞥して考えつくことは、「客の前で働いているコンパニオンは‘しゃきっ!’としているものだが、その姿を写した写真というのは実はその女性たちの‘本当’の姿ではない。客の相手をしていないとき、客の視線のないところでは、へたり込んでいるのが‘現実’なのだ」と言っているように思います。
そして、客のいない時のコンパニオンって、こんなにも‘だらしない’ものなのかと思ったのですが、見ているうちに、その‘だらしなさ’が異常な気がしました。
それで、逆に、「現実はこんなに‘だらしなくない’。一般の人に『これがコンパニオンの実態なのか』と思わせるために、いわゆる‘やらせ’でポーズさせて、それを写真に撮ったのではないか」と‘深読み’しました。
つまり、そう考えると、この写真に写っていることは現実ではないということになります。

まったく知らない作品ばかりでしたが、逆に割り切って丁寧に見て行って、地下2階だけで2時間半近くかかりました。

地下3階が3時間、地下2階が約2時間半ということで、全部で5時間半かかりました。
美術館の1つの企画展で見るのにこれだけ時間がかかったのは初めてです。

見ごたえがあったかと言われると、何とも‘微妙’なところですが、こういう展覧会は初めてで、これはこれで楽しめたと思います。





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最終更新日  2008年01月13日 13時14分12秒
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