そして今日も日は過ぎる

2009/04/16
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 ダン・ブラウンのデビュー作、「パズル・パレス」を読み切りました。上巻はゆっくりと読んでいったのですが、下巻はとても面白くて一気に読み切った次第です。
 詳しくはそのうち書きますが、話自体は面白かったし気に入ったのですが、この文庫版の「パズル・パレス」は上巻も下巻もそれほど分量がなくて(文字が大きいから厚みよりも分量的にますます少なく感じます)、正直、1冊にまとめた方が持ちやすいし、ばらけないし、良いのではないかなと思いました。
 まあ、これは「パズル・パレス」に限った話ではなくて、これまで文庫化されているブラウンの作品全てにいえます。「ダヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」も1冊にまとめることは十分出来る分量。いや、1冊では厚すぎるというのなら上下巻の2冊で十分なのに、3分冊にしてあるんですよね。
 しかもブラウンの作品だけではなく、角川や集英社が同じように、1冊でまとめられるお話を分冊化しているのが気になるところです。
 こうすると、1冊1冊の購入料金を抑えられて手頃な値段になり、なおかつ一つの話が分冊化されているので、商売的にはこっちの方がいいのは分かるのですが、ちょいとあざとさも感じてしまいます。
 ブラウン作品もそうですが、それ以上に海堂尊先生作品の文庫本ですよ。バチスタもナイチンゲールもジェネラル・ルージュも螺鈿迷宮も、どれもこれも1冊で足りる分量をわざわざ分冊化しているんですよね(作者もどこかで何で2冊に分けるんだろうと書いていたような)。2冊あわせて、ちくま文庫版「悪魔くん千年王国」よりも薄いってのはなんとも・・・。
 個人的には、1冊にすると本が壊れやすくなるほど厚くなる、もしくは構成上分冊化が適当である場合でなければ、1冊にまとめて欲しいところ。本棚に並べたときに見た目が良いからです。
 こういう無理矢理分冊化の風潮はまだまだ続くのでしょうか。コレクターとしてはどことなく寂しい限りです。





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Last updated  2009/04/17 10:14:04 PM
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剣竜 @ パク・チャヌク監督作品 ocobaさんへ その2つの映画,評価高いよ…
ocoba@ Re:殺人の追憶(03/04) 韓国映画では、パク・チャヌク監督の「オ…
剣竜 @ Re[3]:投票義務制の問題点(11/10) サムスさんへ いえいえあまりお役に立てず…
サムス@ Re[2]:投票義務制の問題点(11/10) 剣竜さんへ ありがとうございます!
剣竜 @ Re:投票義務制の問題点(11/10) ありがとうございます。 随分昔に書いたの…

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