図書館への道



7月19日の日記より

図書館への道
~大人も子どももお話・本(絵本)をもとめている。~




先日、渡辺有理子さんの講演会へ行ってきました。

渡辺有理子さんは小学校司書教諭を経て、
2000年よりシャンティ国際ボランティア会の派遣で
ビルマ難民キャンプへ行かれ、1095日間で
18の図書館建設、現地の図書館員の養成に携われたそうです。

渡辺さんのお話は、現地(ビルマ難民キャンプ)での人々との交流や
図書館が出来るまでの様子を分かりやすく写真で紹介しながらのものでした。

少数民族の方々は母国語使用を禁止され、
自分たちの文化はどうなってしまうのだろうと危惧されていたとか。
そんなとき、自分たちの図書館が出来たということはどんなに
うれしいことだったでしょう・・・。
もちろん母国語の本が置かれてあるのです。

渡辺さんは「大きなかぶ」のビックブックをカレン語で読んでくださいました。

おおきなかぶ

向うで覚えたわらべ歌も歌ってくださいました。
とても優しい響きの言葉でした。

最後に向うの子どもが書いた文を紹介してくださいました。

ぼくは図書館がだいすき
世界でいちばんだいすき
とても悲しいきもちのとき
図書館に行くといつも気持ちが軽くなる

図書館の中にはたくさんの本がある
本のなかにはたくさんの知識がつまっていて
多くのしらないことを知ることができる
毎日僕は学校が終わると走って図書館に行く

図書館に行くと幸せな気持ちになれるから
自然と笑顔になれるから
図書館で知ったことは、ぼくの人生にとって
金のように光輝く

どうか図書館がぼくのそばからなくなりませんように
ぼくに未来の希望を与えてくれる場所だから
僕は世界でいちばん図書館がすき

(10歳の男の子)


あるのが当たり前、いつでも行けると思っていた図書館。
世界中には、こんな想いでいる子どももいるのだと
ちょっとショックを受けた講演会でした・・・。

どんな人もいつでも自由に図書館へ行ける世の中であってほしいな。


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