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2006.10.07

『ひめやかな夜の支配者』あさひ木葉著

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カテゴリ：ボーイズ・ラブ

あさひ木葉さんは、なんてケロ好みのクールビューティをお書きになるのかしら！
読むのが沢山あって、新刊で買っていたにもかかわらず、今ようやく読み終えた次第です。

『ひめやかな夜の支配者』あさひ木葉／史堂櫂
　アルルノベルス　２００６年６月１日発行

クールビューティにつり合う攻めというのは、二通りあって、一つは大物で一見、受けをリードしているように見えて・・実は逆にリードされっぱなしの犬キャラ。（笑）
もう一つは、受けの更に上をいく帝王キャラ。
この帝王キャラにかかると、さすがのクールビューティも崩れてしまう・・。
今回のクールビューティさんは、後者で～す。

恋人に突然死なれ（自殺）、その謎を探る為に恋人が勤務していた香港領事館に異動願いを出し続け、三年後にやっと出向となった。
彼の名は芹沢幸彦。
クールビューティなエリート、キャリア官僚
亡くなった朝見を追って、朝見が出入りしていたという会員制のカジノ船にようやくたどり着きました。
港でその船を見ていた幸彦に声をかけてきたのが、麗敏（リーウエン）でした。
麗敏は綺麗な上流階級のイギリス英語を話す、ただならぬ風格を持った人物だったのです。
彼は、幸彦をカジノ船に招待します。
朝見の死の謎を知るべく、幸彦はその誘いに応じることに・・・。
幸彦の知らない朝見の過去が明らかになるにつけ、麗敏は「朝見を忘れて、俺のものになれ。」と迫ってきます。
麗敏の正体は？
朝見の死の真実は・・・？

麗敏はどこまでも支配者ですねぇ～。
愛の告白をするのでも「俺のものだ。」「愛してやる。」と強気です。（笑）
でも私は、そのひたむきさが好きです。
幸彦もすぐには朝見を忘れられないでしょうが・・、これから共に歩んで、二人の関係がどう変わってゆくのか楽しみであります。

私の満足度★★★★☆

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